皆さんこんにちは、大阪支店の恒川です。
先月の山陽道出張で、またまた奇怪な出来事に出くわしましたのでご報告させていただきます。
それは夕方の6時前のJR岡山駅構内で、山陽道出張最終日の報告を携帯電話で上司にしておりました時、突然起こりました。
乗降客でごった返す改札近くの邪魔にならない場所で、報告電話をする直前からなにやら視線を感じていましたので「なんだろ・・・」と思い、周りを見渡したのですが何もなかったので、そのまま電話を会社に繋げて話し始めました。通話しながら、なんとはなしに構内を見ていましたら遠くで手を振る、俳優の阿藤快(旧芸名は阿藤海)さん似の男性がチラッと見えたのですが、別段その時は駅構内で良く見かける風景として捉えていまたした。
ただその時、少し気になりましたのは、その阿藤快さん似の男性とバッチリ目が合ったような気がしたぐらいで、「良く似ているなぁ」という思いだけでした。
ところが、その阿藤快さん似の男性がどんどんこちらに向ってくるで「あれれ・・」と思い、周囲を見ましたが誰も気が付いている様子はなく、よく見ますと携帯電話を片手に笑いながら間違いなく私に向ってくるではありませんか、しかも手招きしながら・・・。
私は上司への報告を続けながら「え、え・・何?何?」の思いでいますと、遂にその阿藤快さん似の男性が私の目の前に現れ、携帯で話しながら私に話すという理解不可能な行為に及び、「なんなんだこの人は・・人が携帯で話をしている時に話しかけるとは・・しかも一生懸命自分で自分を指差して破顔しているよこの人・・」
私は上司への報告という大事な務めと、乗車予定の新幹線の発車時刻が迫っているという状況でしたので、通話を中断せず、兎に角「邪魔をしないで下さい」の意思を表すべく、手首を横に振って否定の合図を、「阿藤快」似男氏に送るのですがなかなか判ってもらえず、今度は腕も一緒に横に振って大きく否定の合図をしましたら、驚いた様子の大きな顔を残しながら漸く離れて去ってくれました。
携帯電話を使いながら面識が無い待ち合わせ人探しを、「阿藤快」似男がやっていたのだと後で判りましたが、しかし何故、あの大勢の人混みの中で探し相手と私を間違えたのかが謎でした。
「うーん山陽道出張は毎回不思議な事が起こるものだ」と、世の不思議現象を我家の家人探偵に話すと、悲しい謎解きをしてくれました。
「それは簡単。阿藤快似男さんは『明るい人』を探していたの」
「え、『明るい人』?」
「そう『明るい人』。で、『明るい人』は「阿藤快」似男さんをお互い携帯電話で捜していたの」
「え、・・なにそれ・・。なんだかなぁー。」