目隠し火事

2007年02月18日

ヤンマーYM13A

YM13A とある休日、人を訪ねて山道を走っていると、道端に思わぬものを発見。
 「これを撮っておかねば後で後悔するぞ」という神様の声を聞いた気がしたので、車を停めてそのブツの傍へと近づいて行った。

YM13A右正面

 神の啓示を受けたブツというのがコレ。
 その佇まいからするに、相当の旧車であろうことは一目見て察しがつきました。少なくともここ30年くらいのトラクターで、この位置にこんなフライホイールがある機種なんてありませんからね。
 とにかく、名称が分からなければ調べようもないので銘板なりを探してみると、計器盤にYANMAR TRACTOR YM13Aの文字を発見。調査の足がかりを得ることができました。
 それにしてもこのスタイルとカラーリング、昔のインターナショナルハーベスタ社に似たようなのがあったような…

 

YM13A左正面

 自宅に戻って調べてみると、このトラクターはヤンマーが開発した初期のトラクターであることが判明しました。1963年に最初に世に出たYM18A(18ps)は空冷ディーゼルを搭載していたようですが、本車(13ps)は水冷ディーゼルに改められています。
 フロントグリルはあるもののラジエーターの冷却口はボンネット側面に開口していること、前掲の写真のごとく大きなフライホイールがある(昔の写真を見るとちゃんとカバーが掛かっていた)ことからするに、エンジンは汎用の発動機を流用したのではないかと思われます。農業の機械化が緒についた当時、高価なトラクターを少しでも安くして普及させるのに既存エンジンを用いることは当然だったのでしょう。

 

YM13A運転席まわり

 今のような電子制御などは思いもよらない時代のトラクターだけに、運転席周りはいたってシンプル。レバーも主変速・ヒッチ上下・PTOくらいしかありません。電気を使うものといったら、グロー・セルモーター、ヘッドライト・ウィンカーのみ。実家で使ってたクボタのB5000もこんなもんだったなぁ。
 主変速レバー前にある工具箱には、始動用のクランクレバーが転がっていた。12psのディーゼルを手動でクランキングするのは、デコンプしてても大変だったんじゃないかと。

 

 

YM13Aメーカー銘板

 後輪フェンダーにネジ止めされていた製造所銘板。この会社は、ヤンマーの農業機械を生産するために設立された会社で、セイレイ工業株式会社と名を変えた現在も岡山県でトラクターの生産を行っています。

 

 こういった珍車に出会うと胸がときめいてしまう人って、あんまり居ないでしょうね、やっぱり(´・ω・`)



losange at 19:35│Comments(0)TrackBack(0) 愛すべきキカイたち 

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