囁き(うたかた)♪

旧 *Lotus Gate blog
麻井シキは詩を書かない( ,,Ծ ◡ Ծ,,)

〈言葉をただ現実へ変えられる詩人をうらやんだ〉
言葉をただ現実へ変えられる詩人をうらやんだ
……わたしの現実は内省するから
どうして言葉はかれらの目の前に立っているのでしょう
散大した目で眺める無言になりたい
「夢の中で生きてんの、」がわたしの言い訳なので――
時間はぐちゃぐちゃです、何回も行ったり来たりするので
(ここで無言が言葉を聞いている)といいのですが 。
家から毎日立って歩いたりしているのは 花
幻の中で鳥になって這ったりする

わたしは言葉に許されるのでしょうか
言葉をただ現実へ変えられる詩人をうらやんだ
かれらのルールを言葉と呼んだ

   わたしは肺の中に紙を敷き
時間をゆっくりとかき消して
   文字
はなぜ在るのでしょうか?
20190324 麻井シキ

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〈大きな眠りは深い地下で育てられた〉
大きな眠りは深い地下で育てられた
ぶ厚い腐葉土を越えて目覚め
 互いに口を利き 気を心地良く使いあって
  かつて、やがて在るものに熱中し
   (これを悲しく思う者は、ヒトの苦しみを糧にする者だ)
 明日の不安に見張られて眠る。
長い眠りについた
地の上にも下にも苦しみは無かった
その間に境い目は無かった
世界が眠りを癒していた
そしてヒトの未来を憂えたりする 私の未来を憂えたりする
――起きるためには考えることは止めなければならない
  考えることは世界からの癒しだから。
縦に真っぷたつがいいと思います、頭から
刃を思い切り振り被らなければいけません
夜なので
  真夜中なので (自分とかその人の、やる事に
  意識があると言ってはいけません)
20190324 麻井シキ

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〈安易な雨の記憶。〉
世界は正解として存在する
しかし書ける事は書くに値する事ではない
安易な雨の記憶。い、
物語は詩の終わりだ
そして韻と律は言葉の物語だ
言葉は物ではなく金銭へとならせ給え 躰で言葉を買うのをやめよ 私を物ではなく金銭へとならせ給え 倫理で
私を買うのをやめよ
音楽で躰を塗り潰しながら書いている
音楽に打ち克てるものだけが言葉だと
ペン先を手の甲に刺さないのはペン先を美に刺しているからだ
この詩は自傷だ
躰は全ての感情を産んでゆくが言葉を筋繊維に載せられずにいるので
できなかった結果が詩として残った
嘲笑え
20180613 麻井シキ

〈像〉
離れ〴〵を結論でうずめるな 離れた二つを比喩で等しいとみなすな
私は否定と拒否で語る 言葉を私の憎悪だとみなせ
命令を私の日々だとみなせ 日々生きる事は日々うまく過ごす事は日々私である事はうまく私である事は
うまく生きる私を否定するなうまく生きる私を虚偽にするなうまく生きる私をうけ入れるなうけ入れられる私をうけ入れる側は存在しない
うけ入れるなら私はうまく理論立て うけ入れないなら私はうまく憎しみ私が存在する
無の主体が憎んでいる 創作は私の意識の秘密を癒やしてしまう
(敵と同朋がいれば私は常に敵である 全ての親近感を捨てる 私は故郷にいるが私に時間は無い)
相反はおまえが相反と片付けたいものだ 感覚は言葉ではない
改行は理路ではない
書かれる詩は書かれるべき詩ではない
飴
20180530 麻井シキ

〈2018-05-27〉
風景を詩にする
 お前は言葉がキらいだ
 お前は人によませる詩を書こうとしている
  見聞きしたものはお前が嫌いだ

慣れた夢想に逃げるな
 音で韻と律で詩を作るな
 詩で像を作るな
  無意識と身体に詩をゆだねるな

得た知識と得た経験を詩にする
お前はおもいつきを詩にしている
お前は詩を作品にしている
言葉に生きる世界は完成してしまった 完成して一人だけで生きている
 私は捨てられたよ

私の戦いは無残だが詩だ
20180527 麻井シキ

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