古田嘉彦(句集『展翅板』フォト)

句集『展翅板』
著者:古田嘉彦
発行所:邑書林 
発行:2017年3月
価格:¥ 2,000(税抜)

〈略歴〉
『LOTUS』『吟遊』同人。世界俳句協会会員、日本キリスト教詩人会会員。

〈既刊句集〉
『虹霓鈔記』(2006 風蓮舎)
『純粋雨期』(2011 邑書林)

展翅板に虫ピンでとめられている俳句は、何の痕跡だろうか。見るものに何をしようとしているのだろうか。展翅板は燃え上がり、時に氷結し、ガラスの向こうからこちらに現れ出ようとする蝶の、終わらぬ衝突処理となった。―(「工房ノート(後書きにかえて)」より)

〈自選7句〉
どうしても五月雨に似てくる捕食
―水ぬるむ―の速度で複葉機燃えだす
沖縄から逃げた―明易(あけやす)し―が廊下を歩いている
じわじわ絶交 ざら紙の線は鳥だが
等身大でなく被膜浸透を満喫する
忘れっぽくて蒸発しやすい花摘み
背面飛行だからいつもウィスキーをと言った