2017年12月

2017年12月29日

ナイスボイジャー、サンキューボイジャー

 スーパーボイジャー、めちゃ良かったボイジャー!ボイジャーの意味が分からなくて、友達が教えてくれたけど、また忘れたボイジャー!ボイジャー号って宇宙船があったからまあなんかきっとそんな感じの意味ボイジャー!あと、ぜんっぜんポーの一族のチケット取れないポー!(悪ノリ)




 さてさて、スーパーボイジャーの感想ボイジャー!あ・や・なちゃーん!わたし、彼のことスカーレットピンパーネルまで認識すらしてなくて、

「おい、ピンパーネル団の中に一人知らん奴おるぞ!めちゃめちゃイケメンやぞ!」

 と大はしゃぎしたものですが、その彼が雪組に組み換えで来てくれて、イケメンぶりをハツラツ!渋めの雪の中でキラキラかつギラギラ、キラギラと異色を放ちます。なんかウインクからして勢いが違う。「ドゥワーン!」とはじけてる。さらにあーさもとにかくオシャレで都会的で良い!とにかくこの組替え、誰かに表彰状を渡したい!






 あとあーさと翔くん、顔面の相性がとても良い。ヤクザ翔君と踊り子あーさのカップルも素敵だった。全然、翔君愛されてないし、殺しちゃったけど。てっきりバウの義経は二人が兄弟かと思ってたよ・・・しかし、ブリザード!あれなんだったんだろう。あれ・・・ほんと・・・なんだったんだろ。

「二階席~!」

 て、あーさがどやしつけた瞬間、わたしは二階席になりたいと思いました。二階席に座りたいではなく、二階席そのものに。あと、興奮しすぎたせいかオペグラが壊れました。






 しかし日記いじりがいじめレベルですね。パンフレットを全然読んでなくて、マイ千秋楽にやっとキャトルで立ち読みしたのだけど、野口先生の歌詞に目玉がGUIGUIGUIと飛び出そうになりました。しかも、

「のぼりつめた」

 とベネディクト氏ばりののしあがり感出してくる歌の後ろではだいもんの思い出舞台写真集と「Have you ever been?」(だったと思う)の文字、

「そっ、そんなことあるある!」

 とこぶしを上げたくなりました。だいもんが嬉しそうにしてる(多分、彼は変態だ)からいいようなもんで、野口先生よ、あれもはやいじめですからね!野口・ハッピーボーイ・幸作先生!


lotussea at 07:16|PermalinkComments(0)雪組 

2017年12月22日

ひかりふる感想 キャラクター編

 なんだかんだストーリー文句言いながらロベスピエールにめり込んで、

「やっぱかくめい、しっぱいしたよ!ちくしょう」

 と悔しがっているわたしですが(夢中やないか)、ほんとにキャラクターは良かった。まずロベスピエールって人物自体悪役が多くて色濃いし、ましてや演者だいもんだし、ぜったいギトギトの感じで来る・・・と思いきや、

「ロベピ、はんなりしてるぅ」

 まさかのロベスピエール薄味。明るく快活で弁が立ち、皆に好かれるけれど、自分からは前に出すぎず、そしてイケイケだったのが失敗した途端、弱るお豆腐のようなキャラクター・・・をとても素敵に隙だらけの感じに演じておられました。あと周りのキャラが濃いぃよね。周りがマリーさんも含めグイグイだったよね。






 きほちゃんマリーもすごく魅力的だった。

「暗殺するぞー!」
「恋したぞー!」
「女だって自由だぞー!」
「愛するロベピを止めるぞー!」
「暗殺するぞー!(アゲイン)」
「できなかったぞー!うぉーーーー!牢屋で再会かよ!」
「生きるぞー!」

 猪突猛進と申しましょうか、貴族でピンク着てるけどこころはカルメンより燃えたぎってんのサ、あたい的ないのししまっしぐらがやたらぴったりでしたわ。しかしなんだこのトップふたりは。こんなに歌うまくて良いのか。ぱーんと張った望海の帆にころころこころーて転がっているようなきほちゃんのローリングボイス。ふたりの掛け合いになると、もはやだれもついていけないぜ~。オーケストラすら置いていくぜ~。




 ところで気になって仕方ないのは、咲ちゃんのテイスト!

「ぜぇ?」
「だ、ろぅ?」

 なつかしのスギちゃんなの?そして一人だけキャラクターが違いすぎて、少女漫画の世界に男塾出身の人が来ちゃってる!みたいな感じだけどこれで正解なの。戦争のことケンカっていうの、心の底から恥ずかしー、恥ずかしーよ。男にしても大胆すぎるぜ~。なんかいろいろ語弊があるかもしれないけど、わりとスタイリッシュな生田先生の世界観にひとり中塚先生+木村先生の演出みたいだよ。ただ、

「なんて恰好だ」

 は「ほんとにな」とうなづきました。あのだいもんの着せられてる感もすごいし、素直に着ちゃうロベピも着せちゃう周りのクレイジー(主にサンジュスト様)もゴイゴイスー!






 あとは違和感のない翔くんの美女女装、わたしのなかで一番の泣き所である女たちの革命、しっとりちゃんの最後はそれで良かったのか、とかありつつ今回の一等賞はあーさサンジュスト様、ぶっとんだサイコ野郎っぶりが最高です。まあ、この時代幸せな子供時代を過ごした人は少ないと思いますけども、あの子よっほどなんかあったんやろな~。平気で人殺すし、ロベスピエールに傾倒(もはや依存?)するあまり、友人たちを死刑にした時の恍惚の表情、見ました?

「サ・イ・コ・パ・ス!」

 とおののきましたよ。しかし美しすぎる異常性格者です。あとロベピがあかんようになっていく時の、眼の見開き・・・、

「絶対にそんなはずはない」

 という、最後には膝から崩れ落ちてましたからね。。誰よりも、ロベスピエールの革命の成功を願い信じていた男。ロベピ自身も後半もうあかんと思ってのに・・・裁判所の最後の最後まで負けを認めなかったのは狂信的なあんた(たち)だけやで。しかしあの後、あの美しき狂気はどこへ行ったのだろう。死刑になったんだっけ?あと、大きい声で言いたい。

「朝美絢くん、雪組へウェルカムようこそ~」

 と。めっちゃ、雪組に合ってますよね!


lotussea at 07:13|PermalinkComments(0)雪組 

2017年12月19日

ひかりふる感想 ストーリー編

 お久しぶりです。下田です。相変わらず宝塚は大好きですが、ちょっとお休みしていました。また復活します、ふふふ。




 で、「ひかりふる路」ですよ。いよいよのだいもんのトップ就任ですよ。そしたらやっぱり生田先生しかないわな、うんわかるわかる。でも、叫びたい。

「生田先生~、生田先生の悪いとこ出ちゃってるよ~」

 生田先生の悪いとこ、それは一作一作に真摯に向かい合いすぎて、まるでこの後死んじゃうみたいに思い詰めて物語が煮詰まって、いろいろなことが大事すぎていろいろなことを表現したくて・・・幕が下りた後、観た人を未消化な気持ちにさせちゃう「生田先生の『死ぬまでにしたい10のこと』状態」です。「ラストタイクーン」はそれの最たるもので結局何の話か分からなくて「みんなぜんぜん映画作らない話」になっちゃってました。今回はそれから比べると、

「ロベスピエール、めちゃ頑張って革命しようとしたけどあかんかった」

 話でした。分かりやすい。でもやっぱり死ぬまでにしたい10のことでほんとだったら、勘違いした小者(まなはるくん、しょうもないやつうますぎっす)に追い詰められて自分の死刑を望むあたりでグッときていいと思うけど、「う~ん」てなっちゃったよ・・・もったいないもったいないよ。歯車が多すぎてどの歯車とかみ合っているのかわからないよ。




「文句言うなや」

 


 そうなんですよ~。そもそもロベスピエールの人生をワイルドホーンの曲にのせて一時間半ではでは語れないよねぇ。ナポレオンみたいに一本物でやるべきだよねぇ。マリーまあやちゃんの存在自体がたったひとり生きのびてしまった貴族(だって生き残ったとしてもその後、宝石や身体でも売らない限り三日だって暮らしていけるわけないもの)という時代の矛盾なうえに彼女の人格が不安定でもろもろしていてさらに、お姫様ロベスピエールももろもろしちゃってるからもう、もろもろ。まあやちゃんが清らかすぎるために途中から、

「もしかしてマリーはロベスピエールの妄想なのかな?」

 て気持ちになってしまったもの。革命で殺した人たちへの後ろめたさが彼女を生んで、その人が自分を許して愛してくれたけど、やっぱり革命を成就することができなくて、八方ふさがりの中で殺されたいと思ってしまう。死んだらええんちゃうで、死んだら終わりとちゃうんやで~、て誰だわたし。




 革命って、そんなうまくいくもんじゃないよな~、

「全部やる」

 なんて無理だもんな~。あの時、お客さん全員「いやいや、それはでけへんよ」って思ったもんな~。めちゃくちゃ相撲界をひとりで変えようとしている某親方とかぶったもんな~。いつかこの波が紋になって少しずつ変わるかもしれないけど、ひとりでビックウェーブ起こしたって・・・過ぎちゃえば終わりだもんねぇ。やっぱりこつこつ一つずつやってくしかないよな~、ということで、この話は

「小さなことからコツコツと」

 てことですかね。いや、多分違う。そして文句ばっかり言いながら、ひとりひとりとても輝いていたキャラクター編へ続く。


lotussea at 22:13|PermalinkComments(2)雪組