トン・イーチェンがルウヴィ・アニメ部門カナダ視察に行ったころのはなし。2000年、ギリシア系家族の家のベースメントに居を構え、カナダの映画事情を視察していた。1月のカナダ・バンクーバー市はかなりさむかった。家はＳＡＦＥＷＡＹのあるスクエアの近くだった。そこには、地中海風のステーキなどを出すレストランや、香港からの移民が経営する美味しいチャイニーズ・テイクアウトがあった。安いＤＡＮＩＳＨブレッドがうまいパン屋さんも、そのスクエアにあった。スクエアの近くには教会があった。
2008年に、このスクエアを訪れると、かなり店舗が変わっていた。なじみだった店はなくなったりしていた。すこし歩いたところにあったレンタルビデオの店もなくなっていた。2000年当時はまだ、ＤＶＤではなく、レンタルビデオが主流だった。トレインスポッティングという映画がカナダでもヒットしたのは、まだレンタルビデオ時代だった・・・・・・・・・・。
2008年には、ビデオカセットというものは、ほとんど消えていた。映像はＤＩＳＣで流通するのが普通になっていた。多くの映像文化がデジタル革命のなかで変化した。
2000年にバンクーバーの映画界を視察したときは、３５ＭＭ映画製作に携わっていたが、そのころは、３５ＭＭが、ハイクオリティ映像のスタンダードであった。その後、愛・地球博では、はじめてＦＩＬＭメディアを一切使用しない時代がやってきた。ついには、スターウォーズ・エピソードＩＩＩでは、デジタルシネマ・プロダクションプロセスさえ完成した。そういうなかで、2008年にバンクーバーを再訪したときは、映像記録がほとんどがデジタル化のなんらかの影響をうけるまでになっていた。
2008年再訪では、バンクーバーの歴史的チャイナタウンに3ヶ月住み、中華カルチャーと、その周辺をもみることができた。そこは、アナザー・プラネット！
である。
