ラジオNIKKEI ザ・マネーマーケットプレミアに出演します

http://www.radionikkei.jp/premiere/


 30日の15時からです。普段はレギュラーコメンテーターの方々が登場されていますが、3ヶ月に1回だけ外部の投資家をゲストに呼ぶ回があり、その枠で呼んでいただきました。今のところノンテーマで時間は20分ぐらいだと思います。

上場企業は平気でウソを付く。今こそ読み返したい東方粉飾劇とクソ株ランキング

 えー、このタイミングでこういう記事を出すとなんか色々言われそうな気はするんですが、前々からそろそろ書かないとなあとは思っていた話ではあるんですよ。いや本当に。やっぱりマーケットが温まってくると悪さしようって人たちがどうしても活発になってきますからね。まぁでも、こんなの書いてもどうせ読むべき人には永久に届かないと思っているので、あまり気にせずポストすることにします。
 
 私がこの稼業を始める前に株式市場に持っていたイメージは、「難しそう」「なんだか凄そう」というもので、いま自分が株で生活していることを誰かに話した時に受けるお決まりの反応とそう違いはありませんでした。
 
 普段株に縁のない人が株に関することを目にする機会って、それこそ経済学者やエコノミストがたまにテレビに出てきては小難しく喋っているアレぐらいしかないと思うんです。で、そういう方々の肩書や経歴ってそれはもう綺羅びやかなものですから、当然マーケットって言うのは凄い人達によって高度に運営されている凄い世界なんだろうなって考えるのは自然なことだと思うんですね。なんだか数字とかいっぱい出てくるし。
 
 それに、上場企業という言葉の響きに対するイメージもまた、株をやっていない人ほど美しいものに聞こえていると思います。なんせそこらにあるのは上場していない企業ばっかりなわけですから、そこから選び抜かれて上場することを許された企業というのはエリート中のエリートだと勘違いしても何もおかしくはありません。
 
 そんなわけで、株を始めて実際にその間抜けさや頭の悪さを目の当たりにするまで、市場の常識が社会の非常識であることは絶対に認識できないと思います。
 
 ですから、私が優良株、成長株だと思って「投資」したつもりでいた銘柄が次々に上場廃止になったり倒産したりしていく様を目撃した時は本当に驚きました。自分の無知を恥じる気持ちももちろんありましたが、それ以上に株式市場ってこんな無法がまかり通る場所なのか!?という驚きの方が遥かに勝ったものです。だって四季報にも増収増益って書かれてたんだから。
 
 その衝撃をなんとかして世間に伝えたいと思って生み出されたのが「クソ株ランキング」シリーズです。最初の作品は2007年ですからもう10年が経過したわけですね。出入りの激しい相場の世界なので、もうこの頃のことを記憶している人もかなり減ったはずで、今となってはある種の歴史資料的な価値も出てきているのかもしれません。

クソ株ランキング2007
クソ株ランキング2008
クソ株ランキング2009
クソ株ランキング2010
 
 その後、2010年の冬に最初の同人誌「東方粉飾劇」を発表しました。これはライブドアショック後に多発した新興企業の粉飾決算の事例集で、読めば粉飾に対する最低限の予備知識を備えられる内容になっています。

東方粉飾劇/ニコニコ静画 
 
 この頃は監査も甘く、上場前から「いやこれどう見ても粉飾やってるだろ」と多くの人に突っ込まれていた企業が東証様の厳しい上場審査を無事通過し、蓋を開けてみたら売上高の98%が架空だった、という史上最悪の伝説的案件も誕生したりしていましたが、それに比べると今は問題監査法人の排除も進み、業界全体のモラルもある程度は向上して、ここに出てくるような典型的、あるいは古典的な粉飾の事例を見ることはほとんどなくなりました。
 
 ですが、今も手を変え品を変え、どうにかして株式市場から金を抜き取ってやろうとする勢力の姿が見え隠れするのも事実で、そうした動きがなくなることは今後もないでしょう。2017年にこの2作品を見ても得られるものは少ないかもしれませんが、上場企業だからといって盲目的に信頼すべきではないこと、投資家に対して不誠実な態度を取ることを目的とする上場企業も存在し得るのだということは覚えておいて損はないのではないかと思います。

 …それにしても、今さら見返してみると、昔はこんなの作ってたんだなぁとなんだかむず痒くなりますね。 

ナガオカ

もう持ってません。
JAICから引き取って下方修正で売るだけの簡単なお仕事でした。
時価総額も極小ですし変に迷惑かけると嫌なので念のため。

日経ビジネスにて日本ライフラインの特集記事

 明日月曜日発売の日経ビジネスで、日本ライフラインの特集記事が掲載されます。マネー誌ではないので株価や業績ではなく、ビジネスモデルや経営者、現場の話が中心です。一足先に記事を読みましたが、私の知らないエピソードも沢山あり、ますます会社に魅力を感じるようになりました。素晴らしい内容だと思います。

 記者の方は昨年の東証一部年間騰落率1位というところに着目して関心をお持ちになったそうですが、調べるうちに面白い会社だと思って記事化を検討されたのだとか。私も取材を受け、コメントが少し載っています。

 この数年、アベノミクス下で業績を急拡大させた会社は多くありますが、円安の恩恵が大きかったり、ゲームのようにサステナビリティに欠ける利益だったりするところも少なくありません。その中で、日本ライフラインの4年間で営業利益8.8倍(見込み)と言うのは破格の伸び率で、株価もバリュエーションの切り上がりと言うよりは単純にEPSが向上したことによるところが大きく、その存在は銘柄としてではなく一つの企業の成功事例として、もっと広く知られて良いのではないかと考えていました。なので、こうした記事が出ることは個人的には非常に嬉しいです。

  社長の鈴木さんは骨のある経営者で、説明会での力強い言葉にはいつも引き込まれますし、中期経営計画を毎年前倒しで達成する実行力には信頼が置けます。また人情家の側面もあり、東証一部への昇格が発表された時などは、直後にお電話をいただき、まず最初に僕に報告したかったと言って下さいました。記事中でも、キーマンとなる人物を社長自ら口説いた話や、患者さんに対する同社の真摯な姿勢が紹介されています。

 このような企業をまだ誰にも知られていない時から見出し、成果を共有できたことは本当に喜ばしいことだと改めて感じました。記事にもある通り、海外展開の本格化などまだまだ先がある会社なので引き続き応援していきますが、一方で、第二の日本ライフラインとなるような会社をまた見つけたいという意欲を掻き立てられました。

 ※日本ライフラインは1/31に決算があります。その結果次第で株価が大きく動く可能性があるので要注意です。

東方相場格言シリーズ:「頭と尻尾はくれてやれ」

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 昔から同人誌でお世話になっているぽてさん(http://hp1ptmr.nigamushi.net/ )に久々に描いていただきました。ぽてさんに描いて欲しいベースで立てた企画ではあるものの、せっかくなので自分への戒めとなりそうなテーマを選びました。もっと株が上手くなりたいので、これから毎日このポスターを見て反省しようと思います。シリーズと銘打っていますが、たぶん続きません。


 ↓は元ファイルです。クリックすると拡大します。 ※色がおかしかったので修正しました。


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株価の先見性は過去の物か

 トランプ大統領の誕生が決まった直後、株式市場は大幅な下落で反応した。この破天荒な人物が米国のリーダーとなることに大きな懸念を抱いたからである。だが、当選後の意外にも平穏なスピーチを見て、投資家はその考えを改め始めた。起きてしまったことは仕方がないと言わんばかりに、良い面にスポットライトを当てることにしたのだ。

 それから2ヶ月が経って、ドナルド・トランプ氏は正式に米国の大統領に就任した。就任式で彼は、アメリカファーストを堂々と宣言し、保護主義こそが偉大な繁栄と強さに結びつくと訴えた。ツイッターでの特定企業に対する発言などからも、当選後のユーフォリアを生み出した投資家の希望的観測は、ほとんど幻想であることが明らかになりつつある。

 世界の不確実性は間違いなく高まっている。チャイナショックの時よりも事態が悪化している中国に、米中貿易摩擦という新たなリスクが加わるかもしれない。この数年、円安による大幅な企業収益の改善を達成した日本とて、他人事ではすまない。

 こうした状況にも関わらず、株価は今のところ奇妙なまでに落ち着いているように見える。ここに、株式市場が直面している構造変化の影響が見て取れる。

 昨年、パッシブファンドには過去最大の資金が流入し、反対にアクティブファンドからは過去最大の資金が流出した。かつて栄華を誇ったヘッジファンド業界は資金流出と手数料の引き下げに苦しみ、ロングショート運用のマネジャーはついに株式をショートすることを諦めはじめた。今では誰もが株価指数に自身のポートフォリオが連動することを目指しているように見える。その結果、市場は自らの頭で考える力、すなわち株価の先見性を喪失しつつあるのかもしれない。

 逆張り派にとって、これは災厄だ。先を読んで動く投資家の力が弱まれば、今まで以上に自らの意見を表明するタイミングが重要になる。株価が指し示す方向とは異なる未来が迫っていると予感していたとしても、行動はより慎重にならざるをえない。特に、テールリスクへの備えとなればなおさらだろう。株式市場において少数派は基本的に善だが、時として多数派に踏み潰されるリスクも抱えている。

 仮にすべての投資家がパッシブ運用を行うことになったとしたら、彼らがリターンを上げるには株価指数が上昇し続けるほかに手立てはない。昨年のデータから読み取る限り、そう願う人々の割合はますます高くなっているようだ。高位安定する株価が足元の盤石さを保証するとは限らない。

 異端の米国大統領誕生は、世界を一変させるに足る一大事である。2017年の株式市場は、いま私達が想像している以上に様々なことが起こりそうな予感がしている。 

今年やってみた3つのゲーム

 最初に断っておくと、僕は普段ゲームをしません。昔はよく、それこそ人生かけるほどやっていた時期もありましたが、今は全くです。何故かと言うと、物事を複数同時に走らせながら進めていくことが非常に苦手で、シングルタスク脳と言うか、何か一つのことにフォーカス出来た時には出力が高いんですが、なかなかそうはならなくて、でも株を上手くやって行くためにはなるべくその状態に近づけなければならない。なので、スマホゲーム特有のどうにかしてプレイヤーに遊ぶことを強いる設計というのは非常に相性が悪いんです。ログインボーナスとかスタミナとかデイリークエストとか、そういうものに気を取られ始めるとつい意識が分散してしまいがちなのです。

 ところが、今年たまたま新しいゲームを3つやってみて、そのゲームシステムが驚くほど異なっていることに気がつきました。最初にやったのはカジュアルゲームで、始めた理由は当時の投資先の新作だったからです。これは典型的な搾取系のゲーム設計で、プレイするにはスタミナ消費、最上位クラスのレアはガチャの大当たりの複数合成に加え、キーアイテムとして、単純作業であるデイリークエストでしか手に入らないアイテムを大量に集める必要があるという、とにかくプレイヤーを縛り付けてでもアクティブにさせようという意図がハッキリしているクソゲーでした。

 次にやったのがドリコムのダービースタリオンマスターズ。90年代に生まれ今でも多くのファンを擁する競馬ゲームの金字塔が遂にスマホに登場ということで、リアル競馬にも大量課金している身としてはやらざるを得ない!と意気込んでいたのですが、これも種牡馬がガチャでしか手に入らないという驚愕の仕様に即投げしました。その背景には、昔自分がアホほどやり込んだゲームだからというのもあると思います。

 だって、あの高価なSFC後期のカセットですら定価12800円を払えばいくらでも遊び放題だったのに、ディープインパクトを1回つけるだけで下手すると2万とか3万ガチャを回さなきゃいけないってどう考えてもキチガイなんですよね。当時まだ種付け料が安かったとは言え、ダビスタ3なら初期牝馬に1500万のサンデーサイレンスをつけることだって可能だったわけです。オオシマナギサにマチカネイワシミズではなくノーザンテーストをつけてしまって全く走らないなんて初心者にありがちな失敗をする楽しみさえ奪われているなんて、往年のファンからするとありえないわけですね。だからスタミナ消費が発生するところまで行く前にやめてしまったので、その先のことはわかりません。

 そしてその後にやったのがサイバーエージェントのシャドウバースなんですが、これやってみてびっくりしました。まずスタミナがないです。1日中遊びまくってもお金が必要になることはありません。遊戯王とかマジックザギャザリングみたいなカードゲームなので、勝とうとしたらガチャで強いカードを揃える必要があるんですが、それも最上位のレジェンドクラスが割と気さくに手に入るし、目当て以外のレアが出てもそれをレッドエーテルという素材に還元することができて、そこからレシピがなくても未入手のカードを生成することができます。なんとなくネクロマンサーで始めたんですが、3万円分回して要らないのを分解から生成したら、欲しいカードは一通り揃いました。あとは対戦を進めていくだけ。このあとどこにお金を使うところがあるのかわからないという感じになっています。

 正直、この仕様でセールスランキングの上位に顔を出しているのって凄いことだと思います。相当な人がやってるということではないでしょうか。そしてここからが本題なんですが、これを作ったのはあのサイバーエージェントです。正確には子会社のサイゲームスですが、僕はそのイメージからどうせガンガン搾取して売り上げているんだろうと思っていたら実態は全く異なっていて、このタイトルは相当なチャレンジをしているなという風に感じました。もうこの感覚になれてしまうと、旧来のプレイヤーを運営側がコントロールしにかかるタイプのゲームは人がつかなくなるのではないかと思います。

 更に、ここからは任天堂/DeNAがスマホゲームを本格投入してきます。ポケモンGOで任天堂IPの威力を思い知ったばかりですが、第一弾として出てきたスーパーマリオランは1200円の買い切り型で全ての機能を遊べることが明らかになっています。任天堂という会社の性質から考えて、後に続くタイトルも決して重課金やつまらない作業を強いるような設計にはしてこないでしょう。

 そういうタイトルが世の中を席巻するようになると、プレイヤーに無意味なストレスをかけ、無価値なデジタルアイテムに高額な課金をさせて、まるで紙幣を刷るが如く稼いでいたタイプの会社は相当きつくなりそうな気がします。少なくとも、スマホゲームにおいては超のつくライトユーザーである僕の感覚では、もうストレスフルなゲームをやる気にはなりません。だってお金を払ってつまらない思いをするなんて、常識で考えておかしいですからね。

 2017年のスマホゲームのキーワードは「低ストレス」となり、重課金に対する反旗の年となるのかもしれません。こうしたゲームの登場を受けて、各社がどのような戦略の見直しをしてくるのかに注目していきたいです。

※基本シャドウバースに衝撃を受けて勢いで書いただけの雑文です

マーケットフォーラムへのご参加ありがとうございました

 更新がすっかり遅くなってしまい申し訳ございませんでした。おかげさまでイベントは盛況のうちに終えることができました。ありがとうございます。

 進行や時間の都合上、お寄せいただいた質問のすべてを当日ご紹介することはかないませんでしたが、内容自体はIR担当者様を通じて会社へ伝えています。夢のあるビジョンを掲げ、社会的課題の解決に使命感を燃やす両社の今後の発展に私も期待しています。

マーケットフォーラムでのそーせい&サイバーダインへの質問を募集中

 今年もこの季節がやってまいりました。今回もマーケットフォーラム主催のIRカンファレンスに登壇させていただきます。昨年の模様はこちら

 今回はそーせいとサイバーダインという上場テクノロジーベンチャーの二台巨頭にご登場いただくことになりました。いずれも非常に人気のある銘柄ですので、下手なことを言って火傷しないかと今から緊張感が大変高まっております。そーせいからはピーター新CEOが、サイバーダインからは山海社長がスピーカーとして出席されると伺っています。

 さて、そこで両社に対する質問をこの場で募集したいと思います。ただし、これは私が主催者に許可を取って個人的に行うことであり、イベントの趣旨そのものが公開質問というわけではないことを予めご了承ください。また、いただいた質問の採用については保証いたしかねますので、その点もご理解の上ご投稿お願いします。

 この記事に対するコメントを管理者(私)からしか見られない承認制にしておきますので、ここにコメントしていただく形で受け付けしたいと思います。よろしくお願いします。

トリケミカル研究所の売買に関して

 昨日提出したトリケミカル研究所の変更報告書について様々な憶測が飛び交っているようですが、私が一連の売買についてレオスと共謀したという事実は一切ありません。以下にこちらの認識と見解を示します。

1.変更報告書提出の経緯について

 まず大量保有報告書および変更報告書の提出期限ですが、提出義務発生日の翌日から5営業日以内となっており、今回で言えば4/21(木)がその期限でした。私としては昨日ではなく今日提出するつもりでいたため、昨夕は自宅で休んでいたのですが、レオスの大量保有報告書が提出されたことを知って慌てて帰社し、こちらも提出することを決めました。そうでなければ、私とレオスの双方が大量保有しているという前提で今日の場が始まってしまうからです。

 そのため、提出時間がEDINETのクローズ時間(17時15分)の直前となりました。その時の状況については、17時のアポで来社していた方に待って貰って対応していたので証言は取れると思います。 

2.同日に大量の売買が重なったことについて

 これは偶然としか言いようがありません。事前に示し合わせていなければこれほどの大量の取引が発生するはずがない、という疑問に対しては、私が買った時の1日3.4%もの取得については同様の疑問は起こらないのか?という問いを投げかけたいと思います。

 ちなみにその時の売り手は、好決算を見越して安い時に5%近くまで仕込んでいたあるファンドマネジャーでした。なぜ知っているのかと言えば、そのファンマネは知人で、私が大量保有報告書を出した後に彼と話す機会があったからです。当然彼としては安く仕込んだ株をいいところで売ったつもりでしたが、その後に株価が急騰していくのを見て大いに残念がっていました。

 つまり、5%前後の玉がまずそのファンマネから私に移り、そして今回私からレオスに移ったということです。規模の大小はあれど、小型株投資をやっている人なら、同じ有望株を複数の知り合いが持っていたり、その仕込みが仲間内で競合していて知らず知らずのうちにオークション状態になっていたことが後でわかったというような経験はあるのではないかと思います。

 小型株の場合、 大型株のように多様なオーダーが常時交錯しているわけではなく、たまたまその日いた売り手や買い手が次の日も現れるとは限りません。なので、この価格ならいくらでも欲しい、あるいは売りたいというハラさえ決まっていれば、買える時に買えるだけ買う、売れる時に売れるだけ売るというアクションはそれなりに起こり得るものだと思います。

 当日は朝からとてつもない大口のオーダーが出ていて私も気付いていたので、売りながら「ひょっとしてとんでもなく安値で売らされているんじゃないか?」という疑念を何度も持ちましたが、5%を超えるポジションを持っていたため、きちんと数量を売り切ることを重視して当初のプラン通りに動きました。そしたらなんと4%以上も売れてしまったと言うのが真相です。

3.保有割合が5.57%であったことについて

 これもたまたまそうなっただけです。私の中でこれぐらいの価格なら「大量に」買ってもいいというレンジがあって、当然それは流動性の範囲内で収まるポジションよりもシビアに決まります。そのレンジ内で買えたのがそれだけの数量であっただけのことです。実際、以下に示すように3/22以降は100株足りとも買えていません。もし「出口」がわかっているならもっと買っているはずではないでしょうか。

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 そもそも大量保有報告書の提出に関しても色々と誤解があるようですが、これはそういうルールになっているから仕方なく出しているだけで、もし任意であれば私なら絶対に出しません。ステルスで買い続けることによってより安くより多くの数量を買うことができるし、売る時にも自分が売り始めたことを公にせずに済むからです。特に後者については日本ライフラインの売却時にそのデメリットを痛感しました。実際にやったみた感覚として、買った直後はいいですが、最終的なイグジットまで考えればどう考えても大量保有報告書の公表はデメリットの方が大きいと感じます。

4.短期間での売却となったことについて

 私は以前から「投資期間は株価によって決定されるもの」と言って来ましたが、それが全てです。 この銘柄については3月23日の会社説明会に参加した後、外部機関を通じて4月4日に社長ミーティングを行い、一連の調査を経て「今これぐらいの株価まで来たらフェアバリューだな」というイメージを持っていました。その水準は今と半年後、1年後では当然異なりますが、思いのほか到達が早かったので1ヶ月での利益確定となりました。最初からそういうスパンで売買しようと思って買っていたわけでは当然ありません。

5.本件における片山、レオス双方のメリットについて

 客観的に考えていただいても、全くないと思います。

 まず私の方ですが、確かに今回得たキャピタルゲインは絶対額としては大きな金額ではあるものの、全体の資産額からすればそこまで大きな影響を与えるものではありません。一方で、一度このようなことをして嫌疑をかけられれば、その事実はずっとついて回ります。これ限りで大儲けをして足を洗うということならともかく、これからもずっと投資を生業としていく私にとって、それによって私や私の銘柄の印象が悪くなることのデメリットは計り知れません。

 レオスにしても、2008年の厳寒期からひふみ投信をスタートして、血の滲むような思いを続けてようやく1500億円を超えるAUMを運用し数々の賞を受賞するに至ったというのに、私如きに個人的な便宜を図るためにその積み重ねを無に帰するような愚挙に出るとは到底思えません。

 また、仮に話が決まっていたのだとすれば、それこそ表に出ないように5%ルールに抵触しない数量で行っていれば、今私がこのような文章を深夜に貴重な睡眠時間を削りながら書く必要も最初からありませんでした。5%未満に収めるでもなく、目一杯買うでもなく、わずかにはみ出る程度の数量でこうしたことが起きたこと自体が偶然の産物であることの証拠です。



 以上です。狭い日本の小型成長株市場で戦っていれば同様のことは今後も起きる可能性はありますが、私は自己の調査と判断に基いて投資を行っているのであり、 それ以上でもそれ以下でもありません。そのことは、ここに改めて明記させていただきたいと思います。なお、本件に関して追加で何らかのアクションを行う予定はありません。
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