強い。豚インフルエンザはフェーズ5にまで引き上げられ、警戒度は更に高まっています。が、相場の方は非常に強い。こんな悪材料は全く想定していなかったはずなのに、全てお見通しだったよと言わんばかりの買い上がり。場中にはクライスラーの破綻が近いとの情報が流れましたが、これもほとんど意に介さぬ動きでした。売買代金は1.67兆円に回復。

 決算明けの銘柄がかなり強いです。ファナックと東京エレクトロンが大幅高。火曜日は地合に押されて下がった京セラも今日は遅れを取り返す動き。中堅どころではスタンレー電機と新光電工がストップ高。減益幅の小さかったスタンレーはともかく、新光電工は赤字予想でこれなので、もはや何が良くて何が悪いのか後付でもよくわからない状態になっています。

 新興市場は完全に置いていかれました。マザーズの売買代金は107億円と先週の盛り上がった時の半分以下に急減し、以前の水準に逆戻り。この雰囲気で上がってこれないのは厳しい。インフルエンザ関連に全て持っていかれた感じです。

 インフルエンザ関連は売り禁明けのシキボウが寄らずのストップ高。前日は張り付いてすらいなかったダイワボウが大幅GUで前場引け後に売り禁+10倍適用が入り、後場一時ストップ高。富士紡はストップ高で引けて売り禁。更に今日は繊維セクターに幅広く物色が広がり、倉敷紡績やユニチカなどが商いを伴って上昇。北日本紡績は2日で3.5倍になり、オーベクス、大東紡績、トーア紡、東海染工など低位の「繊維製品」株が次々にストップ高となる異常事態になっています。火曜のPTSではダイワボウはマイナス圏、シキボウも+10円前後で推移していました。

 他にも色々、と言うかかなりあるんですが、流石にまとめきれない。ソフトバンクやらサイバーやら注目の決算は多いんですがね。こういう時期なのでしょうがないですね。

3勝3敗

☆ライフステージ:8991 HC 上場廃止。民事再生法申請。負債総額114億円
●クライスラー債務削減、一部と交渉決裂 再建へ破産法申請も
●WHO、警戒水準「5」に引き上げ 新型インフル

日経平均株価(円) 8,828.26 ▲ +334.49