人間分析力が超人的に優れたともだちと小沢健二と例の映画について語り合う。

ともだちは映画観てないので、映画観た人の感想と「うさぎ!」の要約を交えて。

 

「結局小沢くんは幸せなんだよね。だからLOVEについて考えたりしなくてよかったから、自分自身なんて愛さず他人をまず愛せ、とか云っちゃえるんだよ」

 

「ああ、そうなんじゃない?」

 

「あの二人、付き合ってるのかしら」

 

「付き合ってるんじゃない?そのエリザベスって人に小沢健二が影響されたんじゃないかなぁ。オザケンてもともとすごーく素直な人だから。

なんか、いままでの音楽の流れとか考えると、小沢健二一人でそういうことをするとは思えないんだよね。きっとすごく影響されちゃったんだよ」

 

「あー。そうか〜。なんか、日本という異国の地なのに、エリザベスさんがすごく堂々と意見を言ってて、それはアメリカ人だからかもしれないけれど、なんか知識が豊富だったんだよね。小沢くんはその映画を撮りながら二人で南米をまわったときのエピソードや、この映画を地方で上映したときのエピソードを語るんだけれど、エリザベスさんは映画自体とは関係ない知識も話してた。

それでもし二人が別れたら小沢君は

ロッキンオンジャパンの20000字インタビューで小沢くんが『あのフリッパーズ時代の僕と小山田は美しかったよ!』って云っていたように、また『あの頃の僕たちは誰がなんと云おうと美しかった』って云っちゃうのかな」

「そうだと思う。なんでお金取るんだろう。もうそういう商業主義から小沢健二は降りたと思ったのに」

「わたしも、有料なんだ?!って思った。最初は無料でやるんだと思ってた」

「商業映画にしないのかな」

「…ライブみたいにして公表したいんじゃないかな。歌ったりして、ダイレクトに伝えていきたいんだと思う。小沢くんが弾く曲も二人がしゃべる言葉もその都度変えてるみたいだし。

そういえば、わたしたちを見て、小沢くん

『みんな顔がちがうもん。東京で生きてくってたいへんだよね』

ってわたしたちのこと憐れむように見て言ってたよ。

この人に言われたくないよ!!!って思った!!!」

「オザケンこそ、ザ・トウキョウじゃん」

「そうだよ、Tokyo is KENJI OZAWAだよ!!!」

 

そして横浜に映画を観に行く友人にメールする。

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小沢くんの映画観てきたよー。○○ちゃんにはおすすめだけれど、小沢俺様王子の映画様様様様様っていうのは覚悟したほうがいいかも。

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Re:

ええ?観に行かないほうがいいのかな?

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Re:

いや、観にいって自分の目で確かめたほうがいいよ。

でも思ってたよりかっこよくなかったよ。まぁかっこいいけどかっこいいだけの人だった。あんな抽象的なメッセージ性のない映画作ってせっかくの才能つぶしてる感じ。

やっぱりぼんぼんは嫌だねーー世間知らずのくせにえらそうで。小栗旬くんのように苦労人のほうがだんっぜんかっこいい!

しかしぼんぼんのインテリって始末に終えないね〜。

 

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友達には笑われた。わたしのあまりの変貌ぶりに。笑

 

でもちがうの、わたしだって変わってないのよ、べつに。

小沢くんが変わってないように、わたしだって変わってないのよ。

 

いや、わたしは小沢健二様のファンですよ。彼の音楽好きです。

すばらしい才能だと思うし彼は天才だと思う。

 

でも、

 

「幾らリッチくんでもやっぱりきちんと社会とつながり持って働いてない男はちょっと。。。」

 

「親がリッチでインテリでサラブレッドの天才よりも、

自力で成り上がって尚且つインテリで天才でその上社会とつながりも持ってリッチっていう男のほうがかっこいい、よね〜」

 

って思ってしまうわけです!!!!!

って、むかし安野モヨコさんの対談で語られてたな、こういうこと。

 

 

結局、小沢健二様のいらっしゃる場所は天国で、

彼が知っているのは天国のなかの地獄(灰色)であって

本当の地獄(灰色)ではない気がした。

 

 

先日テレビ観てたら

「酪農家が牛乳を捨てたりしたからバターが足りなくなった。

 ヨーロッパの酪農家はもっとしっかりコントロールして酪農をやっている。

 そういうことを日本の酪農家も考えてほしいですね、

 安易に牛乳捨てたりしないで」

と、どこかのえらい学者らしき人が発言してて

 

「せっかくお金かけて作ったものを、商品化する一歩手前ですきこのんで捨てたりする馬鹿はいないでしょう。誰?こんな馬鹿を呼んだテレビ局の馬鹿は?

だって酪農っておそらく大変な職業でしょう?

そんなにお給料だって貰えるわけではないはず。

泣く泣く捨ててるんじゃないか?」

 

と思ったけれど

 

しばらくして別のニュースを観ていたら、牛乳の値上がりが報道されていた。

 

「酪農がたいへんすぎて、やっていけないからしかたなく値上げする」

という酪農家の声と

「10円20円きりつめてやってるんだから、値上げしないでほしいですよね」

って消費者の声。

 

日本の仕組みがおかしいんだよね、という話を友人とした。

そのおかしい仕組みに対してわたしたちは何ができるんだろう?

 

牛は暑さに弱いらしいので

今年の夏は牛乳の量が例年よりも3パーセント少なかった、と報道があった。

そうなるともうまわらなくなる社会の仕組み。

 

そうそう、先日買った「BIG ISSUE」

オノヨーコさまのインタビューが載っていたので買ったんだけれど

いつの間にか200円から300円に値上がりしていた。

「値上がりしたんですね」

と云うと、販売者の人は

すみません、と謝っていた。

 

いやいや、理由があるから値上がりしたんだろうけど、と思ってページを開いてみると、やはり、日本は物価が高いから値上がりしたようだ。

これで販売者の方たちの生活が楽になっているらしい。

 

日本に不況の波が押し寄せてもうままならなくなっていた頃

あるソニーの取り締まり役(Kさんとしましょう。いまは取締役ではありません)の話を聞く機会があって

TVでその人の話を聞いて面白かったので聴きに出かけたら

質問の時間で

「ホームレスを減らす社会にするにはどうしたらいいでしょうか」

と出たが、そのKさんは

「彼らには働く気がないんですよ」

と堂々と答えていて唖然とした。

こんな人がソニーの取締役なんだ。。。

世界のソニーでソニーブランド、好きだったのに。。。

 

その頃はまだ日本にBIG ISSUEすらなかった。

つまり、ホームレスを救済するシステムがなかったのだ。

 

それなのに、その発言!!!

新聞、読んでますか?あるいは、想像力はあるんですか?

と聞き返したくなるような発言だ。

 

これと似たような感覚を「おばさんたちが案内する未来の世界」に覚える。

 

小沢くんとエリザベスコールが言っている「灰色」と

わたしが知っている「灰色」は

同じ「灰色」でくくれるけれども、

全然濃さの違う灰色だ。

彼らが知っている灰色は、晴れた日の空に浮かぶ雲の翳りのような灰色で

わたしが知っている灰色は、闇のように吸い込まれる、濃くて深い灰色だ。

 

哲学する前に戦わねばならぬ。

っていうのは、どの哲学者の言葉だったかな。