風と、空と、大地と。。。

2008年から福井県福井市でヒーラーをしていて、生涯この仕事をしていこうと思っています。 当初はセッションの様子などを綴っていたのですが、覚醒の道を進むにつれて自分に起きた不思議な事や、 講座について、その他徒然に思った事を綴っています。。

2010年12月

離婚

その予約の名前は、初めて聞く名前だった。

けれど、話をしていると、

苗字が変わったのだと言われ、

すぐにその方の顔が浮かんだ。


以前のセッションの内容からも、

すぐに離婚したのだとわかった。


その方はセッションが始まると、

話始めと同時に後ろを振り向いて、

カバンからハンカチを取り出した。

離婚にも色々ある。

十人十色で過酷さも違うし、

過酷さとは無縁で、穏やかに離婚する人もいる。

私も離婚しているが、

離婚までの道のりは、

過酷なものだった。

今は、元夫と子供共々旅行に行くくらい仲良くしているが、

ひとつひとつの出来事が紐解かれるようにして、

今がある。


彼女にハンカチが必要な訳は、

子供だった。

現在子供と一緒に住んでいないだけでなく、

会わせてもらえない、というのだ。


そう聞いた途端、

私のマインドは、

「一緒に住めるようにしてあげたい」と言った。

もちろん、それを口に出すことなく、

透視を始めた。

頑なな元夫の姿・・・

疲れ果てた彼女の姿・・・

彼女は、嫁として昔々の風習を押しつけられて、

もう、自分を保てないそんなぎりぎりの所で、

やっと離婚に踏み切ることが出来、

今に至っていた。

ずっと前から離婚を考える中で、

子供にもどちらと一緒に来るか聞いている。

でも、子供が出した答えは、

「転校したくない」だった。

私の住んでいる所もそうだが、

田舎という土地柄、

土地への愛着と友達との絆や、

その輪を乱してはいけないような、

そういうものがある。

もちろん、校区内に借りるアパートやマンションなんてものもない。

子供を置いて家を出るしかなかった。

そして、会わせてもらえると思っていた子供に、

元夫が取り次がない様子だった。


「今時、そんなことありなのか・・・」と、

また、私のマインドがつぶやく。

家裁へ申し立てすれば、

公的に会うこともできるはず。

一般的な相談のようにそれについて説明はしたが、

彼女からは「何をしてでも会いたい」というものが見えなかった。

おかしいな・・・と思いながら、

いくつかの彼女の質問に答えていった。

まず、会える日がくるのか・・・

大きくなって、駅で会っている姿が見えた。

それから、彼女には付き合っている男性がいた。

お互いに離婚していて、

自分の離婚の引き金のひとつでもある。

その方との過去世を視た。

男性はそのまま男性で、

お寺のお坊さんだった。

お坊さんとは年の離れた、

子供というか少女というか・・・

今の中学生くらいの女の子が彼女で、

お寺の掃除を手伝っていた。

今世スピリチュアルが大好きな彼女はその頃も好きで、

お寺に来ては話を聞いたり、

お手伝いをしたりしていた。

時が過ぎ、大きくなってお坊さんに恋をした。

けれど、お坊さんは、その娘を貰う訳にはいかない。

お坊さんは真面目で修行に熱心で、

ただ、娘が来ると今まで通り接した。

娘は、かなりひとり身を通して頑張ったが、

結局は親の勧める相手と結婚した。


時が過ぎ、子育てが一段落した時、

二人は再会した。

川辺にふたり並ぶ映像が見えた。


人生を一通りやってきて、

彼女は初めて、

あの時辛い思いをしてあきらめなくても、

自分からお寺にとどまってもよかったんだと

そう思っていた。

好きだった事をお坊さんに告げ、

もし生まれ変わりがあったら一緒になりたいねと

風に吹かれながら

自分の人生を振り返っていた。



「だから、行かなきゃいけない気がしたんですね。」

と彼女は言った。

過去世の約束を魂は覚えている。

私も、そんな気がしたことを思い出した。


それから、子供との過去世も視た。

年の離れた姉妹。

彼女が姉で、

子守りをしていた。

妹(現在の子供)は、本当にわがままで、

「したい」「やりたい」「こうしたいの~」と姉に言ってばかり。

そして、気長にいちいち聞いてあげている姉の姿があった。

年が離れていたから、まるで母のように受け入れてあげていた。

私が視えたのは、それだけだった。

彼女と「あら~、わがままいっぱい言ってるね~(笑)」

と笑い合っていると、

子供の魂からの声が聞こえてきた。


   だから、いいの。もう、自由になって。ちょっと離してあげるよ。


子供の魂は納得していたのだ!

もちろん、これから過ごす思春期の中、

色々な思いにとらわれるだろう。

だが、魂は彼女を送り出していた。


それから、彼女は、「契約」について私に聞いてきた。

彼女はスピリチュアルが大好きでよく本を読むらしい。

その本に魂の契約の解除について書いてあり、

自分でやってみたという。

姑と自分の契約を解除したから離婚に至ったと思うのだけど・・・

と言った。

彼女と姑の間には、彼女に告げるのもかわいそうな契約があったのを知っている。

でも、今それを読もうとすると、読めなかった。

無くなっていたからだ。

彼女は、自分で契約を解除することに成功していた。

だが、元夫との間に契約があった。

それを告げると、解除したい様子がうかがえた。

でも、私が視ると、解除できないものに視えたので、

契約についての説明をした。

現在の元夫の様子を見ると、

とても辛いものだった。

気持ちのやり場がない。

頼る場所もない。

嫁が悪い、そして、会わせないというやり方をとることで、

自分を保っているのだ。

そして、それを許すよ、というのが彼女と元夫との契約だった。

それが契約です・・・という前に、

話の途中で彼女は納得していた。

彼女の中には、元夫に向けられた愛もあって、

それ故に、子供に会わせない元夫のやり方を受け入れていたのだ!

だから、最初に、彼女はどうしても子供に会いたいように見えなかったのだ。

そして私の予想通り、彼女は、その契約はまだ解除しないと言った。



私は、彼女の愛の大きさに心が震えて、

涙があふれてきてしまった。




元夫の未来を視ると、

時間と共に気持ちが柔らかくなって、

変わっていくのが視えた。

いつまでも、会わせないなんてことはしない。

自分のしている事をどこかでわかっていて、

あきらめる時が来る。


それでも、現時点では会えないわけで、

母として子供に会えない事が、

まるで発作のように辛い気持となって押し寄せる。

ほんの少しでも会うにはどうしたらいいか、

アドバイスをしてセッションは終わった。


彼女はセッション中、自分は大天使ミカエルと縁があると思うと私に言った。

視ると、川の上に先のとがったいかだのようなものに乗る

彼女と・・・その後ろでいかだの舵をとるミカエルとの姿があった。



人生の中で最も辛い時、

私たちはひとりではない。

その時はわからないが、

後でわかる。

そして、

その出来事も、

大いなる、神からの祝福であることを・・・

いつかわかる日が来る。


私は、彼女から、魂の無限の放射を感じていた。

駅まで送ってそこで別れるまで、

私は彼女という神と共にいた。。。


はじめまして

福井県福井市にてスピリチュアルカウンセリングをしています。

子ども二人と暮らす女性ヒーラーです。

ここでは、日頃行っているセッションの様子と

人間としての私がそこからどう成長していくか、

綴っていきたいと思います。

カウンセリングというお仕事は、

人を助けるお仕事と思われがちです。

実際、そうかもしれません。

ですが、私の前に座る方は、

私自身であり、

神からの贈り物。

人を助けているようで、

自分を助けているのかもしれませんね。

いいえ、真の意味で人も自分も助けるなんて

本当はあり得ないこと。

それぞれが自主独立した存在として、

この世の体験ごっこをしているのかもしれませんね。


私は、ヒーラーというお仕事が好き。

それは、この上なく美しい夕陽を眺めるような・・・

あなたという魂を垣間見る瞬間だから。


ホームページはこちら 
http://love-healing-daichi.com/

以前のブログはこちら http://blog.livedoor.jp/love_healing_daichi-1/
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