海外サイトから、マザーボードやケータイから金を取り出す方法が紹介されていたのでご紹介します。


金の相場が過去最高を記録していたとしても、マザーボードにあるほんの少しの金を取り出す作業はかなり大変だと思う。
今回は実際にPCの基板から金を取り出す工程を見ていこう。

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金はマザーボードのIDE、PC IExpress slot、AGP、ISA、ジャンパーピン、プロセッサーソケット、DIMMIなどの色々な場所でみつけることができます。

これらの金は、メッキなどにより形成した数マイクロメートル(1mmの1/1000)のとても薄い層で、ごくわずかしかありません。

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まず最初にやることは全てのピンとコネクターを取り除く事です。ペンチやカッター、ドライバーを使ってすべてとりましょう。

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 金の抽出にはかなりのピンが必要です。この表面に金がついています。

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次に手袋、メガネなどの装備や硫酸、次亜塩素酸ナトリウム、塩酸などの劇薬と薬局にあるヨードチンキ、
ピロ亜硫酸ナトリウム等を用意します。 

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 ピンの表面についた数マイクログラムの金を取り出すために、電気を流す装置(一般的なバッテリー充電器)と金属の板(銅と鉛)を用意します。

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電気を流しやすくするために、95%硫酸とヨードチンキを含む溶液を用います。
充電器のマイナス側の端子を鉛に、プラス側の端子を銅の板に接続し、この溶液にひたします。
金がついたピンは銅の板を少し曲げて、その上にのせます。

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バッテリー充電器を使って溶液中に電気をながします。
プラス側につけた銅は、一度溶液中に溶けてから、マイナス側の鉛の方に析出し、容器の底には金が析出します。
この時に、それなりに溶液の温度が上がるので要注意です。

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金が付いているピンの色が変わって、全て取り除けたと思ったら、電気を流すのを止め、ピンを取り出します。

上層の溶液を捨てます。

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たっぷりと水を入れた容器の中に、溶液をゆっくりと注いでいきます。
このとき、あまり早く入れ過ぎると、水の温度が上がって突沸し、飛び散ることがありますので気をつけましょう。

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溶液をいれ終わったら、底にたまっている金属には金と金以外のものもあるので、これを分けます。

そのために、コーヒーフィルターにこの金が入った水を通し、フィルターでこします。

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この状態では、まだ他の金属も含まれているので、35%塩酸と5%次亜塩素酸ナトリウムの2:1の混合物を、フィルターでこしとった物に注いでいきます。
すると、金だけが溶けるのです。

反応の過程は次のようになります。

2HCl+NaClO→Cl2+NaCl +H2O
(塩酸)+(次亜塩素酸ナトリウム) →(塩素ガス)+(塩)+(水)

 
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この際、非常に有毒な塩素ガスが出てきますのでかなり注意してください。
高濃度の塩素ガスは第一次世界大戦で化学兵器としても使われていた危険なガスですので、十分な換気が必要です。

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この時に発生する塩素ガスにより、他の金属は溶けずに、金だけが完全に溶解します。

このときの反応は、金(Au)が金イオン(Au3+)になります。

2Au+3Cl2→2AuCl3
(金)+(塩素ガス)→(塩化銀) ※塩化銀は水に完全溶解します。
  
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もう一度コーヒーフィルターでこします。
フィルターを通って ビーカーにたまったものが、純金だけが含まれた水となります。

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次に金が溶けた溶液から、金を固体として取り出していきます。
そのために、金を固体化できる、食品添加物としても知られているピロ亜硫酸ナトリウムを使います。

これを加えると、金が次のような反応で析出します。 

 Na2S2O5+H2O→2NaHSO3
(ピロ亜硫酸ナトリウム)+(水)→(亜硫酸水素ナトリウム)

3NaHSO3+ 2AuCl3 +3H2O →3NaHSO4 +6HCl +2Au 
(亜硫酸水素ナトリウム)+(水)→ (硫酸水素ナトリウム)+(塩酸)+(固体の純金

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加えて少し時間が経過すると、底に純金の微粒子が析出してきます。

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 ここで本来のきれいな金にするために熱を加えます。
金の溶解温度は1064度なので、強力なガスバーナー(オキシブタンガス)を使って、耐熱性の容器(るつぼ)で熱します。

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完成です!

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いかに取り出すのが大変なのかがわかりますね。

今回紹介した方法は電解精錬とも言われ、純度の低い金を高いものにする工業的にも有名なものです。
少量の金を取り出すだけだと、作業工程にものすごくお金がかかってしまいますので、大量に行う必要があるのです。


携帯電話についても同様の工程で行うことができます。

その工程の一部は動画でどうぞ!


平均的な旧型のケータイでは1個あたり0.034グラムの金が含まれており、価格にすると200円程度です。
大量に集めることができれば、手間はかかりますが、儲かるのかもしれませんね。





iPhone5に含まれる金の量について


iPhone5には160円分の金、40円分の銀、5円分のプラチナ、12円分の銅が含まれています。


iphone 金

その他にも、私達の生活に絶対に欠かすことのできないレアアースも様々な所で使用されています。(使用例ディスプレイ、蛍光灯など様々)