2011年06月19日

トーク「倉俣デザインの未来を語る」

2011年6月19日(日)13:00-15:00
場所:21_21DISIGNSIGHT B1ロビー
出演:五十嵐淳,中山英之,岡田栄造

3者とも同世代で大学の頃に倉俣デザインと出会う。
「何かよく分からないけど感覚的にいいと思った」
未知のもの。学んで追いつけるとは対象とは別。
デザインってなんなんだろう、という問いを誘発する存在

【それぞれのベスト3】
五十嵐淳
1.エドワーズ本社ビルショールーム:透明EVと蛍光灯の柱
 柱好きとして好きな空間
 倉俣は写真の人。作品が写真でどう残るか、ということに意識的だったのでは。
 実物からより、写真で接する事が多い。
2.ジャッド:鉄パイプを曲げて積層させることでできる空間
 実用性のある素材を過激に使う、作家の意図を回避しながらエクストリームに使う
 素材の反復、それだけおやろうとしてるのではないんじゃないか、という疑問
 誤読の幅を意図して広げるのは難しいが、理解されきっちゃうのは関心が続かない。
・オフィス椅子:座面のみを張り替えられる、デザインへのユーザーの介入。
「内側にデザインを意図的に作りながら、外側の作り方は驚く程投げ出されている」
中山英之
1.ハウハイザムーン
 革張りのソファという室内の象徴と、工業製品の象徴の融合
 「ない」という事をどう表現させるか。
 歴史の中における自分の技法の位置付けという意図
 自分の身体感覚を無視して作っているのだろうか?
 写真で見た時に、座った自分を想像してみる、そういう問いかけ
2.64段の棚
 普通なら、納めたい対象があって決まる棚の寸法。そうでない棚。
 フレキシブルの逆、機能主義への批判、ある種の不条理。
 デザインする際の考え方が衝撃的だった。使い手に考えさせる。
3.
 RCは鉄とコンクリートという異素材の融合(熱膨張係数が同じ)
 お互いの弱点を相互に補う合う構造。それがRC。
 空気とアクリルでは、ピンクのアクリルを本当に浮かす事は出来ない(光の屈折率)
 アクリルの中に色付きアクリルを封じ込めると本当に浮く(=同じ屈折率)
 同素材異形
岡田栄造
1.キューピー人形
 赤ちゃんというのは、こちらに全てを投げ出してくる存在。
 これはウィンクする人形。「あなたを分かっていると」というサイン。
 それを赤ちゃんがやるというのが怖い。
 この以後ヒューマノイドロボが作られていく。
2.ラピュタ
 独特の身体感覚
 カップルが寝るんだろう、足を向かいあわせて?刑務所のベッド?等の問い
 投げ出し方に対する責任.(exイッセイミヤケ)
3.ミズブランチ
 インスピレーションは『欲望という名の列車』(←『ラブドワン』)
 モダンを経由した装飾の在り方
 構造としての装飾、装飾的な構造

【自身の作品との共通点】
矩形の森:グリッドによって獲得される自由さ。単純な操作による問いかけ
仮説劇場:見せ方。民主的なデザインへの反転と、フラットさに行き着いた五十嵐。
     ひな形やステレオタイプがあるからこそ生きる、反転の行為が意味を持つ

ソットサスや倉俣の批判制
誤読させる、味わいきれないデザイン、問いを想起する。
ガラス工芸品を見る時はガラス工芸品と反対にあるものとの対比でみるようにしている(中山)

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