NEW WAY.NEW LIFE

Tomorrow Begins Today 明日は今日から始まる ダラダラ書きます

カテゴリ : EU on Review

共産主義政権下のブルガリアからドイツへと亡命した家族が冷戦終結後、故郷へ帰るという話し
これがよくできている
主人公の若者は物語当初は記憶を失っているんですが、祖父と共にタンデム自転車に乗りこんでヨーロッパを横断しながら故郷を目指す事で記憶を取り戻していく
実は本作、結構ハードな描写があって
中盤にイタリアの難民キャンプでの暮らしが描かれるんですね
そりゃそうなんだろうけど、冷戦時代に自由を求めて東側から西側へと渡った人たち、いわゆる亡命者も収容所にブチこまれて劣悪な環境での生活を強いられていたんですね
国境を越えればバラ色の生活が待っている、今もそうですが当時ももちろんそんな事は無かったんですね

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

愛国者か?裏切者か?
冷戦下のポーランドで男はソビエトの情報をアメリカに流し続ける
やっぱり印象的なのは男が正装である軍服姿でCIAの工作員と接触する場面
彼は自身の行動を愛国的と信じ、迷っていない
しかし、その結果
物語の結末が切ない
大国に翻弄される小国の悲しみと、したたかさが本作では描・かれていると思う
アンジェイ・ワイダ監督の映画【ワレサ/連帯の男】とセットで観ると、ポーランドの現代史が理解できるんじゃないかな



    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

主人公にとって
映画で描かれる1日は
モラトリアムの日々に終わりを告げた日として、何回も何回も、その後の人生で振り返る日になるんじゃないのかな
なんかそんな気がする

こういう映画もたまには良い

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ガイ・リッチー監督が得意とするクライムコメディはお好きですか?
【ハングオーバー!シリーズ】に代表されるの酔いどれ映画はお好きですか?
観光残虐映画【フィンランド式残酷ショッピングツアー】のノリはお好きですか?
本作はそれらの要素が全て入ってます
タイトルにあるように本作の舞台はバルト三国はリトアニア
ロンドンのチンピラがギャングの金を奪って高跳びした先にはギャングよりももっと恐ろしい人たちが待ち構えていた
そうリトアニア人だ
もう物語に登場するリトアニア人がそろってワルでクズ
監督はリトアニア人みたいだから、ノリノリで演出してそうだよね
オラの地元は世界一だぜってな感じで
まあでも苦手な人多そう、好みのわかれる映画だよね

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

浜辺で横たわる鯨の死骸が印象的なポスターアートに惹かれ、観てみたんですが
これがまた面白い
ロシアを舞台に再開発の犠牲になる一家を描いた映画で、重苦しい雰囲気の中、映画が進行するわけですが
老いも若きもウォッカ、ウォッカ、ウォッカ
「善人」も「悪人」もウォッカ、ウォッカ、ウォッカ
こんな土地なんて神の裁きを受けてまえと観ているコチラが感じるほど、やたらアルコールを呑む場面が多い
そこに何とも言えないユーモアを感じたりしました
この何とも言えないというのがポイントで
邦題が「裁かれるのは善人のみ」となっているから、主人公一家は「善人」なんだろうと思いきや
そうとも言い切れない感じに描かれていたりする
また「悪人」であるはずの市長の弱さが劇中描写されていたり
本当の権力者なら酔っぱらって立ち退きを迫るなんて無いよな
そしてこれですよね、ラスト
主人公の妻は一番の被害者だって感じるけど、まあ母親になるより女性である事を選択したわけだし
主人公の男は自業自得な雰囲気はあるよな、頑固でタフなプライドが裏目に出てしまった
そこに理不尽さとか、救いのないという印象は受けない
何より主人公の息子は、主人公の妻の友人の無償の愛によってこれからは庇護される事が示唆される
この見方もまた一面でしかないと感じるのが、この映画の凄さなんだろう
色々な切り口でああだこうだ言えてしまう


    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

時は1966年、場所はスペイン南部のアルメリア
世界的なロックバンドであるビートルズのメンバー、ジョン・レノンが俳優として参加している新作映画の撮影が行われていた
授業にビートルズの曲を取り入れる程のファンである英語教師がその事を知り、一目ジョン・レノンに会いたいと旅に出る
途中、わけあり女や家出少年と交流しつつも、果たして英語教師は目的を達成出来るのかという映画
これがまた、よく出来た映画で
渥美清主演、山田洋次原作・監督の映画【男はつらいよ】シリーズを連想させた
もちろん主人公である英語教師のキャラクターは寅さんとはまったく違うんだけど
何だろうね、中年おじさんの哀愁とユーモアがそう思わせたのか
これ冒頭、英語教師が自分の部屋で食事を用意する場面があるんですが
その時点でこの男は独り身で家族はいないという事が提示され、鍋に火をかけるわけですね
しかし、火はすぐに消え、プロパンガスを捻るもつかない
そこで英語教師はアイロンを逆さにして、鍋をそこへ置き、中身を温め始めるんですね
スプーンで中身をすくい、口に入れ、意外にいけるとニンマリ
この人、絶対悪い人じゃない
多少の不便さ、キツさ、辛さみたいな物は何とも思ってない
観てるこちらが応援したいと思わせてくれる、愛すべき中年おじさんという感じ
この冒頭の描写で心を持ってかれた
そんな感じで案外、ビートルズに対してそんなに興味を持ってない人でも本作は楽しめるんじゃないのかな

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ムショ帰りの男と病気の妻を持つ男が喜劇王チャップリンの遺体を盗んで一発逆転を狙う、というお話
これがまた良く出来た悲喜劇で、笑っていいのか、泣いていいのか、絶妙なバランスで演出されている
まるでチャップリンの作った往年の喜劇映画を21世紀の今、もう一度やってみましたという感じ
ここぞという時に鳴り響くミシェル・ルグランの音楽がメロディアスで大仰、ともすれば古臭く感じる曲でもあるんですが、あんまり大したことが起きて無い場面でも、とてもドラマチックに写る
チャップリンの名作【ライムライト】のテーマが全編で引用されるのもまた素敵、あとソフィア・ローレンの歌う[Zoo Be Zoo Be Zoo]が流れる場面もなんかおかしくて良いですね
本作、実際に起きた事件をモチーフにしているそうですが、そこでおやっと感じたのが
犯人の出身を変えているんですよね
事実ではポーランドとブルガリア出身の二人組なのに、映画ではベルギーとアルジェリア出身の二人組
ここら辺って映画の舞台であるスイスがここ最近、移民排斥へ大きく舵を切っている事と関係ありそうな感じが
昔の事件を扱っていながら、今にも通じる話しですよと訴えている
多分、それがエンドロール後のオマケにも繋がっているんじゃないかな
笑って、泣けて、そして社会をチクリと風刺する
まさに必見の喜劇ですよ

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

栃木県の那須高原に伝わる「九尾の狐」妖怪伝説にインスパイアされたハンガリー映画
これがポップでエキセントリックで怖くて、無駄にセクシーなお話し
狐の妖怪「トミー谷」に憑りつかれたハンガリー人メイドが真実の愛を求めて、男たちを虜にし、破滅させていく
あんまりわからない事を書くものじゃないけど、海外の映画に登場する日本人男性で本作の様に「ファム・ファタール」的なキャラクターって観た事無い、たいていはオタクで小心者、サディストってのはあるか
本作は日本人男性のセクシーさが強調されていて新鮮
戦前のハリウッドスター「早川雪舟」が本作の「トミー谷」みたいな扱いだったのかなとか思ったりした
変な日本描写が好きな人は本作、大好物だろうな
そもそもが劇中の「トミー谷」のモデルって昭和のコメディアンである「トニー谷」
いでたちは何となく似てるけど、歌手では無いもんな
そうこれ、音楽映画としても面白くて
ミュージカルは苦手でも音楽の力で物語を進める映画が好きな人はこれまた大好物だろう
日本歌謡とフィンランド歌謡とが激突するクライマックスが楽しい

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ブログネタ
お宝DVDレビュー に参加中!

映画【ローマ法王の休日】をレンタルして観てたので、感想を少し続きを読む
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ブログネタ
お宝DVDレビュー に参加中!

映画【ソウル・キッチン】をレンタルして観てたので、感想を少し続きを読む
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

このページのトップヘ