NEW WAY.NEW LIFE

Tomorrow Begins Today 明日は今日から始まる ダラダラ書きます

カテゴリ : Other on Review

劇映画としては先頃引退を表明した名匠リチャード・カーティス最後の脚本作になるのかな?
やはり彼の人へ向ける優しい視線というのは素敵
本作は、本来なら陰惨で悲惨なブラジルはリオデジャネイロの貧民街が舞台として登場するわけですが
その貧民街を主人公たち少年が駆け巡る度に、まるで巨大なアスレチックの様に映り
そこで暮らす子供達のしたたかさ、無邪気さに希望が見えてくる
でもここに批判も生じるだろうなと思う
同じくリオデジャネイロの貧民街を舞台にし、既に名作として名高いフェルナンド・メイレレス監督の映画【シティ・オブ・ゴッド】とあまりに違うから
映画に優劣は無いとは思うけど
描写自体はシリアスで有りながら、楽天的なストーリーはちょっとノレない、映画【シティ・オブ・ゴッド】と比べて子供っぽいって感じる人が多くでそうな気はします
でも本作、おやっと思ったのが
確認するためには見返さないといけませんが
リオデジャネイロと言えば必ず出てくる丘の上のキリスト像が出てきませんよね
終盤、絶望的な状況に置かれた主人公の少年
彼の立っている場所の背景にはキリスト像が鎮座している筈なのに
彼の背の高さでカメラのフレームが切れているから、キリスト像は映らない
確かにキリスト像は存在する
でも少年の目には映らない
彼は小さすぎてなのか、見ようとしていないからなのか、神の庇護を受ける事が出来ない
ここに演出の妙を感じました
まあ、見返してみてキリスト像が映っていたらビビりますが
少なくとも本作、終わりも良い感じだし、オススメだと思うんですが

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結構珍しい映画だと思う
姉と妹が共同で脚本を書き、姉が監督
こういうスタイルの監督って男性ではコーエン兄弟が浮かぶけれど、女性ではパッと浮かばない
そこがまず珍しい
そしてドイツに暮らすトルコ系移民を描いた映画というのも珍しい、日本ではファティ・アキンの映画なんかが紹介されているくらいなのかな
映像面でも面白くて、過去の回想をマジックリアリズム的に表現していて
ジャン=ピエール・ジュネ監督の映画【アメリ】なんかが好きな人は観ていると楽しいんじゃないのかな
じゃあこれが面白いと聞かれると、何とも
ヨーロッパ社会で軋轢を生んでいるイスラム移民問題を読み解くヒントになるわけでもなく
ただ、里帰り旅行の結果、トルコに帰る決断をする者が現れるというのは興味深かった
ドイツでの暮らしはやることなすこと裏目、すがりつくのはトルコ人だというアイデンティティ
もう一回、ドイツで頑張ろうという感じには描かないんですね
ただ帰っちゃう

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アスペルガー症候群の青年が主人公の映画だと言うので、重たい映画だと勝手に思っていたけど
意外と笑える箇所があって楽しんでみれた
そして、クライマックス
主人公の求める世界がこの世界には存在しないとなってからの
展開
素敵なラストシーンだった

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主人公フアンの生き様に男泣き
これ面白い
舞台は社会主義体制下のキューバ
主人公は年頃の娘を抱えながらも気ままなその日暮らしを謳歌するオッサン
そんなオッサンの周りで怪現象、死者が甦る
我々は蠢く亡者がゾンビだとテレビや映画の影響でピンとくるが、オッサンはわからない
悪魔が取り憑いたと思って十字架をペチペチ
これ斬新な描写だと思った
そうかキューバは情報が統制されているから、ゾンビを知らないんだ
キューバの社会体制に皮肉を突きつけるも、そこで暮らす人たちの愛国心を肯定する良いエンディング
キューバ国内での上映では検閲のせいか、製作者の身を守るためか、エンディングを差し替えたそうですが
自由に映画を作れる状態になって欲しいですね、不自由な状況でもこんな愉快な娯楽映画を作れるんだから
暗いと不平を言うよりも進んで明かりをつけましょう
息苦しさに風穴を開ける、快作だと思った

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インドの都市ムンバイで100年以上続く職業に「ダッバーワーラー」というのがあるそうです
自宅で調理された料理をオフィスへ届けるサービスなんだそうですが、本作はそんな職業を題材した映画です
これが面白い
インド映画って、いわゆる歌って踊る「マサラムービー」が日本でよく紹介されますが、本作はまったく違う
静かな大人のラブストーリーという趣き、観終わった後に残る何とも言えない感情
巧みに観ているコチラの感情を高めて、シャッと幕を閉じる
ここに賛否両論ありそうな気もする
個人的に思うのは、これからネタバレですが
映画の頭の方でヒロインはムンバイで起きた母子の心中事件に言及し、心中した母は宝石類を全て売り払っていたと解説してますよね
クライマックス、ヒロインは宝石類を売り払ったと言い、娘を学校へ送り出す
彼女は自殺しようとしている
そこへ主人公の男は間に合うのか、どうか
観客に委ねますという構図
これは間に合っていると断言できる
それは「人はたとえ間違った電車に乗ったとしても、正しい場所へと導かれる」という言葉によって、本作の世界はできているから
人に薦めたくなる映画ですが、ただちょっと残念だった
料理自体はそんなに映画に映らないんですよね

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モロッコ映画は人生初
美しい街並み、自然を背景に欲望剥き出しの若者たちが吠える
これよく出来てる、ラストのオチもショッキングだし
そこへ至る過程も切なくて共感出来る
しかし、本作
宗教的プロパガンダ映画なんじゃないの?
主人公は女への愛を求め自滅する
主人公のツレの一人はあくまで金を求め自滅
ただ一人、イスラム教へと傾倒したツレのみ救済を得る
警察は腐敗し、家族は機能不全
無償の愛を提供してくれるのは神の代理であるモスクのみ
徹底的に主人公たち若者を追い詰めるなら、イスラム教も腐敗していなきゃダメだし、そう描けないなら出さなきゃ良い
ここら辺が興味深い
邦画におけるスポンサー企業への過剰な配慮と同じ匂いを感じた

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