ヤマハYPJ-Cの試乗レポートではあれほどディスった電動アシスト自転車。
 ただ、あの時ディスったのはスポーツバイクを電動アシスト化することで、電動アシストバイク自体はとてもよくできた機構だと思う。
 で、ヤマハYPJ-C試乗レポートの最後で触れたが、電動アシストロングテールバイクについてちょっと考えてみたい。
 たぶん電動アシスト機構を最大限に活用できるのはこのバイクだと信じている。

 で、試しにネットをググってみると実はもうすでにショップレベルではあるが電動アシストロングテールバイクを製作しているお店があった。
 Sputnicという福岡のショップだ。
 → 遂に完成、電動アシストロングテール〜!

【Sputnicさんのブログから引用】
20170214_4848778

 既存の電動アシスト自転車を改造したものだが、さすが自転車屋さんが製作しただけあって完成度が高い!
 最初からそういうバイクであったみたいに仕上がってる。

 これがあれば山岳地帯の自宅周りで買い物するにも自動車要らず!
 瓶ビールケースでも運べるのでよっぽどのことがないと車がいらん!ってことになれるかも…

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◆ ミョーな地球温暖化防止対策     
 地球温暖化防止が叫ばれて久しい。
 そのためにはCO2削減が欠かせないとか言う。
 なので、化石燃料、とりわけ内燃機関(ガソリンやディーゼルエンジンなど)を極力使わないのが良い!
 そのためには電気が良い!
 ってことで、今年の7月ごろ以降、内燃機関を使った原付などはどんどんなくなっていく方向だ。
 で、その電気を作りだすために火力発電所を使ったんじゃ、そこでCO2が大量に発生してしまう!
 なので原子力発電は「CO2をほとんど生まない理想的な電源」などと言われている。危険だけど…

 でも、ちょっと待て!
 もともとCO2削減は地球温暖化を防止するためだ。
 しかし、原発はCO2こそ排出しないが、原子炉冷却のために大量の水を使う(だから日本では津波被害の危険があるのに海岸線に作っている)。
 冷却に使われた水は温水となって海に戻される。
 ハッキリ言って、その温排水は十分地球温暖化に充分貢献(?)する(水の比熱は空気より圧倒的に高い)。

 要はエネルギーを使う以上、そこに排熱は必ず発生するのだ。
 しかも原発燃料のウラン、プルトニウム、MOX燃料が生み出す熱量は化石燃料の比ではない

 ちなみに地球温暖化による海面上昇の主原因は「極地の氷が解けて海水が増える」なんて小学生的思考の話でなく、海水温上昇による海水の膨張
 ということは、温室ガスであるCO2よりも直接的に海水温を上昇させる原発の方が悪影響がデカいってことだ。

 そういうこともあり、環境ヲタクが多いドイツは「温暖化防止のため(のCO2削減のため)に原発」なんてどっかのアホな政府のアホなプロパガンダには耳を貸さない。(←でも、現実問題としてフランスの原発電気を買っているが…)

 結局エネルギー保存の法則や、熱エントロピーなどから、エネルギーは使わない以外に地球温暖化を防止する手立てはない

◆ ロングテールバイクは世界を救う!     
 でもそんなことを実行すれば、別な意味で混乱、恐慌が起きてしまうので、なんとかソフトランディングをしたい、という人間の欲望(怠け心)を突いて、しょーもない環境ビジネス(詐欺?)が生まれたりしている。
 その詐欺の筆頭は原発太陽光発電
 あと、風力発電なんかも多分そうだ。
 あんなもん、いくら研究して効率を上げたところで対策にはならん。

 なぜか?


 研究開発、生産、流通、組立、運用、廃棄に莫大な化石燃料やエネルギーを必要とするからだ。
 とするならば運用のCO2や熱量だけでなく、生産、廃棄のそれらも考えないと片手落ち。
 今の省エネ税制は産業界と癒着してるから、そこら辺には合えて目をつぶって良いことしか言わない。

 で、地球温暖化防止に一役買うのに、ヒト・モノの移動に自転車を使う、という解答がある。
 人もCO2を排出するが、フツーに生きていても排出するのでそれは考えない。
 さらに人間は基礎代謝でほとんどのエネルギーを使ってるので、ちょっとくらい運動してもそんなにCO2排出は上がらない(だからダイエットが難しいともいえる)。

 ただ、この解答には欠点がある。
  1. 自転車に積める人、荷物の量が乏しい
  2. 自転車の生産〜廃棄までもエネルギーを要する

 2に関しては徒歩以外、必ずエネルギーを要する。

 が、そのエネルギーの量が必要以上に莫大でなければ、ある程度正当化される。


 で、今回のお題につながる1番、運搬力の問題。

 解決策は次の3つ。

  1. 三輪自転車
  2. リヤカー牽引
  3. ロングテールバイク

◆ ロングテールバイク       

 今回はタイトル通り3のロングテールバイクについて考えてみることにする。

 ロングテールバイクの販売形式は

  1. 完成車
  2. フレームセット
  3. コンバージョンキット

 普通の自転車ならフレームセット販売もしていることが多いけど、ロングテールについてはアッセンブルできるパーツに制限が多いので、完成車か、既存のバイクをテール部分のフレームを追加する形のコンバージョンキット販売が大半。


◆ ロングテールバイク完成車     

 まずは現在入手できそうなロングテールバイクを探してみた。

  1. XTRACYCLE EDGERUNNER(エクセルサイクル・エッジランナー)
  2. SURLY BIG DUMMY(サーリー・ビッグダミー)
  3. SURLY BIG FAT DUMMY(サーリー・ビッグファットダミー)
  4. KONA UTE(コナ・ユート)
  5. CBあさひ 88CYCLE(サイクルベースあさひ・88サイクル)

1.EXTRACYCLE EDGERUNNER

 ロングテールとググればXTRACYCLEがドバドバヒットするくらい、ロングテールといえばXTRACYCLE(エキストラサイクル)ということらしい。

 ただ、そのヒットのほとんどはFREE-RADICALとその後継機であるLEAPというコンバージョンキットの記事で、完成車のEDGERUNNERについてはあまり見当たらない。


edgerunner24d

車種 XTRACYCLE EDGERUNNER
フレーム F:ハイテン R:クロモリ
フォーク クロモリ
ブレーキ テクトロ機械式ディスク
変速 3×8速
フロントG 48T-38T-28T
リアG 11-34T
ホイール F:26インチ R:20インチ


 これバイクにはほんの少しだが乗ったことがある。

 神戸・元町のSPARKさんに置いてあった。

 SPARKの店の前はちょっとした坂なのだが、見た目ほど鈍重な感じはなく、確かにスピードは出ないけど、フロントローが28Tなので、荷物を積んでの登坂でも不安はない。

 機械式ディスクブレーキもスポーツバイクで使うとタッチの悪さが目立ったりするけど、ロングテールバイクぐらいの重量になるとタッチより絶対制動力

 しかも、重量があるのでタッチの悪さもそんなに目立たない。

 XTRACYCLEのロングテールの良いところはオプションの豊富さ。
 バッグやフライトデッキなどは汎用品でも使えるけど、専用品だとおさまりが良い。
 下の写真は路上で見かけたEDGERUNNERだけど、専用オプションに子ども乗せを付けていておさまりが良い。
IMG_0670
IMG_0671
IMG_0672

2.SURLY BIG DUMMY
 SURLYからは2機種出ている。
 一つが26×2.3インチを履いたBIG DUMMY
big-dummy-16-green_34f

車種 SURLY BIG DUMMY
フレーム 4130クロモリ
フォーク 4130クロモリ
ブレーキ AVID機械式ディスク
変速 3×10速
フロントG -
リアG 11-37T
ホイール 26×2.3インチ

 これには乗ったことがないのでなんとも言えんけど、フレーム・フォーク共に4130クロモリを使ってて、気合が入ってるのがわかる。

 もともとアドベンチャーバイクやMTBなんかを得意とするサーリーなので性能は信頼できる。

 ただ、前後26インチを履くのでリアキャリアの安定性はEDGERUNNERに一歩譲るかもしれない。

 積載重量は80圓寮限がある。


big-dummy-16-green
big-dummy-16-green_compv
big-dummy-16-green_fm


3.SURLY BIG FAT DUMMY

 BIG DUMMYのファットタイヤ版がBIG FAT DUMMYだ。

 パッと見はただ単にタイヤを換えただけのように見えるが、フレームを見てみるとかなり違うことがわかる。


surly-big-fat-dummy-34f-BK3241

車種 SURLY BIG FAT DUMMY
フレーム 4130クロモリ
フォーク 4130クロモリ
ブレーキ スラムレベルT機械式ディスク
変速 2×11速
フロントG 22T/36T
リアG 11-42T
ホイール フロント:26×4.7インチ
リア:26×3.8インチ

 こちらはフロントダブルにリアが11速の22速。

 BIG DUMMYのフロントスプロケの歯数が不明なので不確定だが、おそらくこっちの方がローギアード設定になっているはず。

 で、BIG DUMMYにあった積載重量の制限がこちらは書かれてないのでもう少し積めるんだと思う。

 サイトの紹介文の中ではタンデムバイク化できるとの記載があるけど、それに対応するオプションパーツは見当たらない。

 サーリーのバイクは結構好きなんだが、このサイトの文章は読みづらくってキライだ。

 変にフレンドリーな文章だけど、それがかえって読みづらくしている。

 アメリカのスノーボードやSK8でもこんなへんてこな日本語訳のサイトをよく見かけるから、それを真似てるのかもしれない。


surly-big-fat-dummy-34r-BK3241
surly-big-fat-dummy-compv-BK3241
surly-bfd-fm


4.KONA UTE

 「粉、打て」って、ソバでも打ちたくなるような読みをしそうになるKONA UTE。発音はコナ・ユートらしい。

 今回紹介するロングテールバイクの中で唯一700Cを履く。


ute

車種 KONA UTE
フレーム 7005アルミ・バテッド
フォーク アルミ
ブレーキ テクトロ機械式ディスク
変速 2×9速
フロントG 26T/36T
リアG 11-32T
ホイール 700×40C

 700Cを履くのでロードバイクやクロスバイクとの併用運用するのに、共用できるパーツが増えるなどの利点があるかもしれない。

 そういえば、他の車種は不明なんだが、このユートにはガッチリとしたダブルレッグのスタンドが付属している。

 フライトデッキも木製のしっかりしたものなので強度もあるだろう。

 特に荷物を積むロングテールにとってスタンドは重要で、ダブルレッグのセンタースタンドなら荷物を積むときに安定して良い。

 まあ、これは後から自分で変更もできるけどね。

ute04
ute05


5.サイクルベースあさひ 88CYCLE

 国内メーカー製(国産と呼べないところがイタイ…)でロングテールバイクと呼べそうなモノはオレの知る限り、サイクルベースあさひ88CYCLEぐらいしか思い当たらない。

 88CYCLEの命名由来はママチャリに対応したパパチャリから来てるらしい。

 コイツを”ロングテール”と称するには少々ロング度が足りんけど、価格が圧倒的に安い

 これを約7万円くらいで作れるのはやっぱママチャリが1〜2万で売られている日本ならではか?

【サイクルベースあさひ製ロングテールバイク:88CYCLE】


88サイクル_01
車種 サイクルベースあさひ 88CYCLE
フレーム スチール
フォーク スチール
ブレーキ シマノ機械式ディスクBR-M375
変速 1×8速
フロントG 42T
リアG
ホイール フロント:24×2.1インチ
リア:20×4.0インチ

 ちょっとロング度が足りなかったり、パニアバッグを付けることを想定していないようなオプション構成だったりと、企画の方向性に若干疑問があるけど、概ね悪くないと思う。
 値段が値段なのであちこちにコストダウンの箇所が目立つけど、格安ママチャリからすると十分高価な部類。
 ただ、これならママチャリでも十分とちゃうん?いう意見もあるにはある。
 ただ元が安いのでカスタムベースとしては良いかもしれない。

◆ ロングテール・コンバージョンキット     

・XTRACYCLE LEAP

 普通の自転車をロングテールバイク化するコンバージョンキットだが、オレはXTRACYCLEのLEAP以外を知らない。

 なので、コンバージョンキットはLEAPの一択かと思えばさにあらず。

 そのLEAP自体に3種類の商品展開がある。

  1. スターターキット
  2. ベーシックキット
  3. ベアキット

1.スターターキット

 スターターキットはロングテール化する部品が全部含まれるオールインワン

 これを組めばフツーの自転車がロングテールバイク化する。

  • ロングテールシャシーフレーム
  • Vラック(サイドフレーム)
  • フライトデッキ(天板)
  • キャリーバッグ

2.ベーシックキット

 ベーシックキットはスターターキットからバッグを省いたセット。


3.ベアキット

 ベアキットはシャシー部分のみのセット。

 前作のフリーラディカルを持ってる人でもない限り、このキットでの導入はしないと思うが、ラックやキャリアを自作するツワモノはこのキットを使うのかもしれない。


 でだ。
 現在、ロングテールバイクの完成車で電動アシスト車は発売されていない(2017.5.現在)。
 ということは、冒頭の話で出てきた"電動アシストロングテールバイク"は、このコンバージョンキットを使って通常の電動アシスト自転車を改造するしか手がないってことだ。

 で、それをやっていたのが福岡の自転車ショップSputnicさん。
 第1号完成が2017年2月
 ベースとなったのはYAMAHA PAS Brace(ヤマハ・パス・ブレイス)。
【YAMAHA PAS Brace】メーカーより写真引用
lineup_pict_brace-xl_001
 これをにベアキットとフリーラディカルのVラックなどを組み込んだのがこれ。
 なかなかの完成度。
20170214_4848778

 で、2か月後の2017年4月に組まれた2号機がこれ。
20170413_4945958

 ベースとなったのはPanasonic Harryer(パナソニック・ハリヤ)。
 リアはフライトデッキ高を下げるために20インチにダウンサイジング。
 そして、ハリヤはオリジナルがリムブレーキなのに対し、LEAPはディスクブレーキのみ。
 なので、後輪は組み換えをしたそうだ。
 たぶん26インチのままでもリアハブはディスクブレーキ用のモノに組み換えが必要だと思う。

◆ 既存のリソースを活用      
 このコンバージョンキットの良いところは、今まで放置されていた自転車を使い勝手のいいロングテールバイク化して再活用できるところ。
 例えば、現在トレンドから外れている26インチMTBなどは格好の再活用対象だ。

 機構次第では古い電動アシストバイクも再活用できるかもしれない。

 現在、神戸市ではコベリンというレンタル自転車・ステーションを作ってる。
 神戸市は東西方向については公共交通網が発達しているけど、南北方向が極端に弱い
 なので、コベリンでそれを補う形になってるけど、これには新車の電動アシストバイク(ブリヂストンサイクルBikke)が使われている。
 レンタルサイクルを導入するのに新車を買って、放置自転車の回収・保管にまた税金を使うより、一定の条件で回収放置自転車を修理・整備をして市民サービスに活用する方が理にかなってる

 その再活用にこういうコンバージョンキットを導入するってのも良いと思うんだけどなぁ…

 放置自転車は所有権の問題が付いて回るので、難しい部分もあると思うが、しょーもない共謀罪なんてのをゴリ押し成立させるより、こういった市民生活に直結する地道な活動を支える法整備の方が必要なんじゃないなぁ〜と思ったりする。

 でゎでゎ

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