DOB_Devil 何もないフリしてますが、三十男、けっこう切ない日々なわけです。
 去年の12月に、彼女に対する気持ちには区切りをつけたのです。それまでは「もしかしたら、彼女はまだ僕のことを好きでいてくれてるのかも」なんていう希望を捨てきれずにいたのですが。ああ、もうそれはないなあ、とあきらめることができたのでした。
 それ以来、そういう妄想とは切り離された生活を送っていたのですが。

 でも昨日ばかりはねえ。「もしかしたら彼女から電話がかかってくるかも」と思って、携帯電話を気にする一日でした。
 昨日、2月6日というのは、そういう特別な日だったのです。僕と彼女は1年間は会わずにいて、1年後の2月6日、まだお互いのことが好きだったら、ちゃんと付き合おうと言っていたのです。
 冷静に考えるとヘンテコな約束ですが。

 そして僕は、予想通り彼女を失ったわけだ。
 ああいう、完璧なまでの幸福感と充足感が、もう完全に僕の手から離れてしまった。
 これからは2年目です。2年目以降は、思い出や記念日の重みが少しずつなくなってゆくことでしょう。そうやって少しずつ大丈夫になってゆきます。