DOB_Devil 昨日、久しぶりにエロビデオ屋に行きまして、隅から隅までくまなく店頭チェックをしてきたわけです。
 それで思ったのが、「欲望の一方通行」がどんどん進んでいるということです。もともとポルノというのは、そういうものなのだけれど。
 今井つかさの新作「使い捨てM奴隷」というのが出ていまして、買う気だったんですが、裏面を見てやめました。あれはSMではなくて「単なる陵辱モノ」ですよ。
 その他を見てみても、Wet&Messy(通称WAM)と呼ばれるようなジャンルのものが増えていたり、スカトロでもハードすぎて感染症にかかるんじゃないかというものが多くなってるような気がする。
 また一方では、女の子が主導権をとる「M男」向けの作品もどんどん増えています。

 前者は「欲望の暴走」、後者は「欲望の減退」を象徴しているような気がするのです。二極化が進んだなー、という印象。

 そして、その両方が、相手との融和を求めるリアルなセックスとは全く違う方向に向かっている。
 一方的に侵犯したい、汚したい、征服したいという欲望、自分が黙っていても相手に全部して欲しいという気持ち、そういうのは「良いセックス」の対極にある、と私は思っています。

 自分の中に「良いセックス」という一定の考えがあって(それは必ずしも実体験を伴わなくても良い)、その上でポルノを享受しないとやばいと思う。具体的になにが悪いというのは、とっさには言えないけれど、今やポルノ業界はそれくらいの強い潮流をもって変化しているように思う。
 以上雑感。