DOB_Devil(TakashiMurakami) 私はどうも言葉に対する好き嫌いが激しいらしく、例えば「カフェでランチ」なんてフレーズを見ると「喫茶店で昼食だろーが!」と思ってしまったりします。
 2ちゃんねる語というのも実は好きではないんです。「藁」とか「〜だ罠」とか「氏ね」とかね。
 最初に誤変換した人とか、オリジネイターが使うのならともかく、みんながこぞって同じ表現を使うのが気持ち悪いのですね。

 で、「なんであんな表現を使うのだろう?」と思っていたのですが、多分あれは「2ちゃんねるにおける匿名性の確保」に役立ってるんだろう、という答えに行き着きました。

 もしかしたら、そんなのは常識なのかもしれないですが。

 文体とか言葉遣いって、意識していなくてもものすごく個性が出てしまう物なのですよ。だから、例え匿名の掲示板であっても、ある程度の文章を書くと、出身地や年齢、あるいは理系/文系の別や業種がわかってしまったりするものです。

 2ちゃん語は、そういう「言葉による発言者の特定」を明らかに難しくしている。匿名性ということを最重要課題の一つにしている掲示板では、その役割は大きいのでしょう。

 で、これは江戸時代の遊里の言葉と同じなんですね。「〜です」を「〜でありんす」、「〜してください」を「〜してくんなんし」というような、あの花魁特有の言葉です。
 ああいう、いわゆる「廓言葉(くるわことば)」というのは、地方から売られてきた女から、田舎の訛りを消すために使われていたらしいのですね。
 ある一定のフレーズによって、個性を封じ込めるという点においては2ちゃん語と似ているなあ、と思いました。

<以下の記事を読んで感じていたことです。3/11追記>
・「ドンナ餅ナンダ!」新・日常ヘンテコ道カタログ
・「2ちゃんねるの歴史」DOG ON THE BEACH
・「All about orz」DOG ON THE BEACH
@天気お天気てんてこ舞い@←私が巡回している唯一の2ch語使用ブログ(笑)