DOB_Devil(TakashiMurakami) 90年代に「モンド・ミュージック」と言われる音楽が流行した。いわゆる「イージー・リスニング」の一派なのだけれど、単にBGMっぽい音楽ではなくて「なんとなくキッチュで、妖しげで、かわいい音楽」を「モンド・ミュージック」と称していた。
 そのうち、「モンド」という表現は音楽にとどまらず、雑貨などにも使われるようになる。「なんとなくキッチュで、妖しげで、かわいい雑貨」を「モンドな雑貨」という風に表現したり。

 同じようなニュアンスを、パラダイス山元は「マンボ」という言葉で表していた。彼自身のテレビ番組では毎回「マンボな物」を紹介していて、それは正に「モンドな物」と一致していた。

 そして、みうらじゅん氏は「とんまな物」という表現を使う。こっちは「かわいい物」という要素を排除しているものの、それ以外のファクターについては「モンド」や「マンボ」とほぼ同じだ。

 モンド・マンボ・トンマ、、、並べてみると似ている。

 すべて「マ行」「タ行」「ハ行」で「ン」を挟んでいて、前後の母音は「オ」か「ア」だ。
 ここら辺の語感というのは、共通して人に「トンマ感」を感じさせるのだろうか?