摘録 断腸亭日乗〈下〉

・「断腸亭日乗」の下巻を読み始める。
・大したことが書いてあるわけではないのだけれど、好きになってゆくのは、やはり文体と言葉のせいだ。
・ぶつぶつと口に出しながら読む。
さちちんさんの記事を読んで、小説における文体と、漫画における絵柄は同じだと改めて思う。
・文体も絵柄も、それは作品の一部でしかない。
・私は諸星大二郎も萩尾望都も克服した。いずれも未だに苦手な絵柄だけれど、作品自体は素晴らしいと思う。
・絵柄が嫌いだけど作品全体は好きになった、という経験からいうと、絵柄はしょせん部分に過ぎない。
・しかし、それはとても大事な部分だとも思う。表出する部分だから。
・乱暴な言い方だけど、人間で言えば顔なわけで、顔が好きだと自然に好きになってしまう。
・でも、顔が気に入らないというだけで、嫌いになって本当の良さをわからずにいるっていうのは、それはもったいないというものだ。
・だから「好き嫌いは置いておけよ」と思うこともあるのだけれど、「好き嫌いに基づいて生きる」というのは、それはとても健全だとも思う。

大阪東急ホテル泊。
・可もなく不可もないホテル。というか「可もなく不可もない」ということが、いかに競争力を持たないかという、そのモデルのようなホテル。
・バーが最悪。「バーのようなもの」だアレは。アレならむしろ、無い方が良い。
・ロビーにPCがあったのでインターネットができるのかと思ったら「10分100円」と書いてあった。ちょっと驚いた。もちろん部屋にもインターネット回線はありません。
・シングル1室11,550円
・あー、そういえば部屋の洗面台、水が溜まったままになってたよ。先客のか掃除した時のか知らんが。
・「ちゃんとしたホテル」とは言えないし、もちろん「廉いホテル」ではない。特別に「ダメなホテル」でもない。
・すなわち「泊まる理由のないホテル」だ。

・結局「常夜燈」へは行けませんでした。
・難波をぶらぶら。エロ系の店が減っている印象。
・宇宙企画の復刻シリーズで藤村真澄が出ていると知る。衝撃。マストでしょう。