さて、数年前の文通相手と奇跡の再会をしまして、まあ再会というか会ってはいないんですが、今は電子メールで気が向いた時に文通してます。
 で、改めて文字を書くことの重要性を感じてます。

 そんなわけで皆さん、万年筆を買いましょう。
 で、私が遺書を書くための万年筆を購入した店。

 以前も紹介しましたが、表参道の「書斎館」という筆記具専門店がすごいです。ここね、全部定価販売なんですよ、万年筆なんて廉くても何万円単位なのに、ディスカウント一切なし。
 Yahoo!ショッピングならこんなに廉いのに、、、

 私もここでウォーターマンのカレンという万年筆を買ったわけですが、これだけ値段の差があると分かっても、またあそこで買い物をしたい、と思う。
 そんな店です。

 ここの社長は、元勤め人だったらしいのですが、ある時、一念発起して独立したということです。
 で、何やろうかな、、、と考えるときに、「自分の消費行動」を徹底的に分析したらしいのです。「自分はなぜこの商品を買ったのか」あるいは「なぜあの商品を買わなかったのか」と。
 その結論がこの店なんですね。 

 あのねー、某セミナーで「書斎館マジック」と言われてましたが、正にマジックです。

 インクも買ったんですよ。何色がいいですか?と訊かれたので「ブルーブラック」と答えると、「ではどちらのメーカーのものを?」と店員さんが取り出したのは、30はあろうか、各社のインクで試し書きした一覧表!
 一言でブルーブラックと言ってもこんなに種類があるのか、、、感心しながらウォーターマンのものを選びました。

 で、支払いを済ませるとですね、「こちらお客様カードになりますので」と登録シートを。ふつう、私はこういうのメッタなことでは書かないですよ。更にその日は諸般の事情があって絶対に書かないような状況だったわけですが、
 その時、店員が「この中からお好きなものを選んでください」と、皮製のかっこいいケースに収まった10本あまりの万年筆を出してきたのです!
 そこには名高い「DolceVita」もありました。
 これはすごいね。絶対書くね。つーか書きたいね。

 いやもう他にも、すげー「仕掛け」が山ほどある店です。

 この店のスタンスというのは、なんでしょう?「買わせる」ことを目的としていないんですね、じゃなくて「選ばせる」ことを目的とした店なのではないでしょうか?
 消費者に徹底的に選ばせるとですね、なにかしら欲しいものがあるんですよ。だから結果としてなんか買う。そしてその結果、選択肢が少ない中から選んだものに比べて、より自分の欲求に近いものを買うことになるので、購入後の満足度も高い。だから、この店は選ばれるのです。

 東京にいる人は、3万くらい使うつもりでちょっと寄ってみてはどうでしょうか?特に流通・小売に関わる人であれば、いろいろ学ぶところがあると思いますよ。

 蛇足ですが、ここのマーケティングというのは、セブンイレブンのそれにも通じるのではないかともいます。