失われた時を求めて〈12〉第七篇 見出された時(1)

↑読んだこともないし読む気も無いけれど(笑)

 あたまがresetされるほどおいしいものを食べたことがない

 そういえば、失われた時が蘇るほどの、すごい食体験はないな。
 私の奥さんは(まだ籍入ってます)は、料理がうまいのですね、普通に。しかし、あの人はクリエイターでして、想像力に料理の腕が追いついていない、そういうきらいがある。
 私は、基本的に保守的なので「これとこれは合うでしょ」という組み合わせしか取り入れない。よって失敗も少ないので平均的に言えば私のほうが料理の腕は上だ(笑)

 例えば、「牛肉のソテーと梨のミルフィーユ」なんていうものを作ったりするんですよ。けっこう変ですけど、「韓国冷麺」の延長。過去の成功事例に学んで応用するだけです、私の「冒険」なんてものは。

 あー日本人。

 カペリーニ添え、ってのも面白いかもですね。

 あー、私、オムレツは上手いですよ。ただし、良いフライパンさえあれば。オムレツは、良いフライパンがあるかないかだけのもんですよ。腕は不要ですから。

 で。

 奥さんはそういう人です。で、「僕のほうが料理は上手いもんねー」とか言うと、無言でこぶしを握り締めて、おいしそうに食べると、翌日メールなんかで「おいしそうに食べてくれてありがとう」と言ってくる様な、そういう、かわいい人です。

 で、で。

 僕がいまだに好きな彼女っていうのは、全くその逆の様な子で、「僕のほうが料理は上手いもんねー」と言うと「もっと上手くできるのに、、、」と泣きそうな顔で言う。「いいじゃん別に、男の方が料理上手くても」と言うと「いややもん、そんなのは。次はもっとうまく作る」と言い張る。おいしそうに食べると、チューしてくる、そんな子です。

 どっちがいい女か。奥さんですよ、多分。でもね、僕は彼女が好きなのです。ダメなんです。
 馬鹿でしょう。男ってのは、たいがい、そんな馬鹿なんですよ。
 女性諸君、少なくとも、子供ができるまでは、どっか演技してるべきですよ。男をときめかせましょう。
 その男にとって「家庭を大事にせざるを得ない時」が来るまでは。

 彼女がダイエットに取り組んでる時に僕が「いいじゃん、今くらいがちょうど良いよ」と言うと、彼女はこう言った。
 「そんなんあかん。そんなこと言っとったら、女はダメになるよ」
 そうだな。俺は好きな女に甘すぎる。そして甘やかしてダメになった時点で捨てる、なんて最低ですよ、私は。

 男は「いかに愛するか」、女は「いかに恋させるか」そんなことが重要だと思えてきた。