DOB_Devil 結論としては「最低の駄作」
 まず、好意的な感想が多いですね。すごく不思議ですけど。
 しかも、みんな本気で褒めていないですね。「ジブリだから」「宮崎駿だから」褒めてる感じですね、くだらないですな。
 まあ当然、下を見ればきりがないわけですが、少なくとも私が見たジブリ関連の7〜8作品の中では、最低の作品であった。

 今回、こんなに早く映画館に足を運んだのは「大泉洋さんの声を聴くため」であって、映画そのものに期待はしていなかったのです。

 しかし「動く城」というのはすごくおもしろそうなモチーフじゃないですか。
 だから、何か具体的な期待感というのは持っていなかったものの「当然おもしろいだろう」と。
 宮崎駿監督の映画は、なんだかんだ言いながらもほとんど見ているし、「もののけ姫」「千と千尋〜」なんかはやはりすばらしいと思う。

 今回の作品はですね、「千と千尋〜」から「オリエンタリズム」を引いたイメージでしょうか?ダンディズムのない「紅の豚」っていう感じも。要は、今までの宮崎駿作品から「その作品のおもしろさの軸」を抜き取ったような、ふにゃちんな感じの映画でした。

 とにかくですね、「つまらない」です。

 何のためにこの映画を作ったのか全くわからないです。何も新しくないし、全く浅薄だし。

 で「つまらない」んです。「難しいこと抜きで、とにかく楽しめる」という物とも違う。飛行シーンも、最初のシーンはなかなかだったけど(この最初の飛行シーンは、良い出来)、それ以降はサッパリだし。

 作画も手抜きっぽく思えたんですけど?確かに、今、私が「予算たっぷりの日本アニメ」の作画レベルを評価するとき、その基準は押井守「イノセンス」になるわけで、それは厳しすぎるとも思う。
 しかし、「ハウル〜」の絵は予算ケチりすぎじゃないのか?
 「見ていて楽しい絵」ってのが無かったですよ。せめて城が崩れるシーンくらいは、もっと楽しくしてくださいよ、先生。

 テーマは「共生」なのかな?なんか無理矢理な感じですね。

 ハウルの別名が「ジェンキンス」なのは偶然なんですかねえ?
 「戦いから逃げて理想的な思想(共産主義)を身につけ、家族のもとに戻った男」って意味なんじゃないかなあって、すごく深読みしちゃうんですけど。
 
 なーんか。宮崎駿は、とりあえず名声を得て地位を築いたから、自分の思想を押しつけよーうって、後期YMOみたいな(笑)感じなのか?
 それとも、次の傑作の前のインタヴァル、惰性の一作、ってことか?
 作る意欲がないときにも、作らねばならない、だから作った、ってことなら、お疲れ様です。それは皮肉ではなく。もっとひどい出来の映画はゴマンとあるわけだから、まあお茶濁しにはなったかんじですよ。お茶濁しに何億かけるんだって話ですけど、それは実績に免じて許される範囲です、十分。

 あ、それから大泉さんの声はほとんど聴けません。残念です。チームナックスのメンバーは全員出ています(安田さん、森崎リーダー、音尾さん、佐藤さん)。それを探すのは楽しいかもしれません。