久々のセイサク講座です。
今回は実践編。テクニックに欠かせない”ギア”に関するお話です。
ギアはギミックを組み込む際には必要不可欠な存在です。しかし、いざ組んでみると
「そもそもどうやって配置すりゃいいんだ?」という疑問が湧いてきます。(自分はそうでした)
ギミックを正常に動作させるためにはギヤ比やトルクの管理が重要になってきます。
速度が早すぎると、現実とはかけ離れた動きになってしまう上にトルクが小さくなってしまいます。
逆に遅すぎると、トルクマシマシでも超モッサリな動きになってしまいます。
ギアを配置していく過程でそれらをうまく調節する必要がある、という事ですね。
「んじゃあどうすりゃええねん」という話になってくる訳ですが、まずは一番簡単かつ汎用性が高い
配置を頭に入れておくのが良いと思います。
・・・その配置は”3L長”。基本ブロックでいうと”3ポッチ”。これを基本にしてギアを配置します。
つまりこんな感じです。シャフトを1ポッチ分空けた配置。長さで言うと”3L"になります。
この配置がけっこう重要になってくるんです。
じゃあなぜ、これを基本にすると良いのか?それは・・・
このように、ギアの組み合わせが豊富に存在するからです。
黄色のブッシュが出力軸だとすると、実に6種類もあるんです。
それぞれギア比や回転方向が異なります。
これをどこか1箇所だけでも仕込んでおけば、あとから調整したい!って思った時にギアを入れ替えて
速度やトルクの調整が簡単にできるようになります。(ただし、スペースの関係でそう簡単にいかない
場合もあるけどね)
2箇所仕込めばさらに細かく調整できますね。
また、動力源から出力に至る経路に配置するギアは、最小限にとどめておくのも大事です。
ギアが多いほどその分摩擦が増え、ギミックの動作に支障が生じやすくなります。
シャフトをちょっとだけずらしたい!という時には、こんな感じにギアを組み合わせるのが手軽です。
しかし、ギア比と回転方向が変わってくるのでそこは注意。
また、このような場合は・・・
ユニバーサルジョイントを使ってずらすこともできます。
8枚歯ギアを使う方法もありますが、8枚歯は耐久性があまり良くない上に回転方向も換わるので、
この方法がおすすめです。
RCモデルを作りたい!という時には、極力ギアを使わない方が良いです。
摩擦やギアに掛かるダメージを考慮しましょう。
この場合だと、デフを除くとモーター直結になっています。
ギヤ比を変えたい時も、最小限にとどめておくと破損時のダメージを抑えられます。
とにかくシンプルに構成してみましょう。
ギアを2枚重ねにする方法もあります。
その分摩擦も増えるのでそこだけは注意。
「3L配置」「極力シンプルに」
これらを考慮しながら組んでみて下さい。そうすればきっとうまくいくはず!
長くなりそうなので続きはまた今度。
ではまた次回