【前回からの続き】
【2007年製作クィーン・オブ・ザ・リングの背景/Behind pics of Queen of the ring in 2007】
TM:ユーザーの立場からすれば、多様な環境において、様々な作品が発売さればハッピーに過ぎません。(笑)
KIGのシーズン1から7年の歳月が経ちましたが、初めてシーズン1を計画されたときのお話をお願いします。
Koh:まず、子供のころ、私がキャットファイトというジャンルに魅了された過程は、以前に残した書き込みを参照してください。 (笑)
兵役を終えた2000年頃、私は、インターネットを通じてミミ萩原選手の試合に初めて接しました。さらに2004年頃からバトルとラピュタの作品を見るようになりました。 
 そこで私は、"これは韓国でも作ることができるのではないか?"と考えるようになりました。 
 ところが、当時、私は会社員であり、如何なるノウハウも持ち合わせていませんでした。
 その後、2006年に、あるプロレスラーと出会い、意気投合しました。 翌年初めに私は、TeamWizardを創業して初めてキャットファイトムービーに挑戦することになりました。

TM:そう出た初の作品が、【クィーン・オブ・ザ・リング/Queen of the ring】でしたか。 
Koh:はい、当時の私は女優と出演交渉する能力がありませんでしたので、取り敢えず、リーダー選手の紹介で女子選手を集めて作品を作りました。
にも関わらず当時は、販売のつてがなく、制作費を回収できずにそっくりそのままの額の損失を出してしまいました。以後は、”プロスタイルキャットファイト作品を作るための制作費を捻出しよう”考えて2年間熱心に仕事ばかりしました。 (笑) 
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TM:それでは何もない状態からシーズン1を作る過程に於いても大変気苦労されたようですね。
Koh:振り返ってみると大変でしたが、面白かったです。(笑)
まず組み立て式のリングを製作するために、一週間もかけてソウル市内と郊外を歩き回りながらリングの材料を購入しては保管蓄積。 そして2日間徹夜して試行錯誤を経て、リングを初めて組み立てました。
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【シーズン1の背景:エリとスージー/ behind pics of season1, Yeri & Suji】
TM:女優さんたちとはどのように出演交渉されましたか。
Koh:このようなジャンルが国内にないために、女優さん達に説明することがとても大変でした。やたら所属事務所を訪ねたりしましたが、変人扱いを受けて追い出されたりもして、インターネットサイトに求人広告を載せたが、'アダルト物製作者'と誤解されて、その求人サイトから強制退会されたこともありました。 (笑)
最初の約一ヵ月は、それこそ迷走していましたね。 
そうこうするうちに、偶然にオープンしたばかりの芸能事務所の連絡を受けるようになりました。 当時のその会社の社長が、自社の代表的な4人の新人女優を私に紹介をしてくれて、その4人こそがシーズン1の出演女優達だった訳です。とてもラッキーでした。
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TM:今もシーズン1を'アイアンガールシリーズ中で最高傑作'として記憶するファンが多いようですね。
Koh:当時の私たちは、昨今と比べると、すべての面で至らぬ所が多く、おかしなことをしたものだと思います。 シーズン1の女優さんたちは、受け身などの体系的なトレーニングをまったく行わずに撮影をしました。 そのおかげで、' 生身の'ファイトを演出することができました。 当時の女優たちは、演技ではなく、’リアルに痛い'、リアクションを見せてくれた訳です。
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TM:シーズン1 Finalの失禁場面もリアルだったのですか。
Koh:はい。そうです。エリさんは、様々な武術の合計17段のスタントウーマン兼アクション女優です。 シーズン1当時に、実際のプロレスラーとしてもデビューして日本の風香選手と試合を行い、この試合が話題となり、芸能TV番組に出演したりしました。
当時彼女の相手役を努めた女優達(スージ、チェヒ)はいずれも、「彼女が来た時はすごく怖かった。」と言ってますね。 特にチェヒさんは、撮影中にリアルに涙がポロポロ出るほど泣き出したために、撮影がしばらく中断されたこともあります。
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TM:すごいですね。 エリさんは今何をされてますか?
Koh:何年か前にスタントウーマンを辞めて、今は女優兼ヨガ&ピラティス講師として活動しています。 彼女はシーズン1当時と比べ、とても女性らしく綺麗にになりました。 (笑)
とにかく、シーズン1から私は、"安全で体系的なシステムと洗練された映像美を備えながら、同時にシーズン1で見せてくれたその'生身の人間らしい感性'を描こうとを努力しましたが、、、実際それは簡単ではないですね。 (笑)
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TM:それは理解できます。 (笑)、以前のシーズンを振り返ると、様々な思い出があるようですね。
Koh:その話だけでも一晩かかりますから、短く話します。 (笑)
シーズン2はIrongirl シリーズの黒歴史でした。 当時、まだ製作者としての力量も不足した状態で、全く予想できなかったシーズン1の成功に惑わされて、誤った判断をしてしまいました。 
 つまり、中身の充実を怠って、無理に予算を投入して上っ面だけを繕っただけの作品でした。 シーズン1の2倍以上の製作費を投入してにも関わらず、シーズン1の長所を全て失った作品となり、興行的にも大失敗でした。
オマケに、シーズン1から一緒に働いていたスタッフ達とも、この時決別する羽目になりました。
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TM:高い授業料を払いましたね。
Koh:はい、でもそのおかげで多くの教訓を得られました。 新たな選手とスタッフと共に始めたシーズン3は、最も楽しい雰囲気の中で撮影を終えることの出来たシーズンでしたので、撮影後は当時の出演者やスタッフと一緒に打ち上げの慰安旅行に行った程でした。
シーズン4は、シーズン1以来、最も良い女優達が選抜されて、最も良い成果を上げたシーズンでした。 ただ、練習があまりにもハードで、シナリオの難易度が高すぎました。 それでシーズン後半に、ミレさんの突然の負傷事故が発生した上に、他の女優たちのコンディション低下が重なり、最終的には非常に重々しい雰囲気のままクランクアップされました。
そんな訳でこのシーズンは、女優達の技量を半分しか見せることができなかったシーズンでした。
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 TM:そうでしたか。他に残念なことと言えば、シーズン1以降、徐々に次シーズンまでの間隔が長くなりました。そのことについては如何ですか。
Koh:はい、シーズン1以降、シーズン2がリリースされるまでに3ヵ月、シーズン3は1年、シーズン4は2年、そして、シーズン5はおよそ4年ぶりに発売されたからです。
実際シーズン1を以外の全シーズンは、損益分岐点を越えず赤字を出しました。 
日本のファンの方々には、非常に声援して頂き、いつでも日本の販売量は良かったのですが、国内市場は売上を支えてくれなかったという点と、毎シーズンごとに制作費が上昇し続けた点が最も大きな原因でした。
シーズン2の失敗後に、イラストブック(illlust book)、シーズン3の後に、Wonder woman movieという突拍子もない試みをしたのは、何とかして活路を見出したかったからでした。
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TM:シーズン1の製作規模を維持すれば良かったのではないでしょうか。
Koh:韓国では、どうしても日本より制作費がはるかに多くかかります。 日本のように、固定された場所と固定されたスタッフによって量産できるシステムがないためです。 また、日本のように1万人のAV女優、2万人のグラビア・アイドルという人材のプールがないために、水着レベルの露出が可能な女優が非常に少ないです。 それで、(トレーニング中のギャラを除いても)女優たちのギャラは、平均的に日本の倍以上です。 
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 私の友達である米国のとあるキャットファイト製作者は、これに対して'クレージーだ!'と評価しましたね。(笑)
正直に言ってシーズン1は、幸運が大きく作用したシーズンでした。 しかし、続いて良い女優をキャスティングするため、もっと長くて体系的なトレーニングシステム、さらに洗練された映像美が求められました。 
それでもシーズン3までは私の会社が好況期にあり、会社の余剰資金で撮影が可能でしたが、2013年のシーズン4前後から、経営はますます苦しくなりました。 そこで製作費を調達するために長い空白期間を持つようになってしまいました。
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TM:そこで、アダルト物を作成した訳ですね。 (笑)
Koh:はい(笑)
シーズン4.1'史上初の日韓戦'も結局、赤字となり。会社の経営も非常に悪くなって、結局シーズン5の制作費はアダルト物のキャットファイトで得なければならなかったのです。 幸いなことに韓国でも、アダルト物のキャットファイトの需要が次第に増えて来ました。 おかげで、ハードでしたが何とかシーズン5の製作資金を調達することができました。
続く。