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【日韓戦】
TM:本当に大変な道のりでしたね。ご苦労が忍ばれます。これまで数回日韓戦を製作されましたが、この先も日韓戦の計画がないかと期待される日本のファンが多いようですが?
Koh:私は、事情が許す限り、これからも倦まず弛まず日本の女優さん達を招へいして、日韓戦を製作しようと思います。
 ただし、日本ファンにとってすごく申し訳ないことですが、日本の他の製作会社と世界観を共有するプロジェクトは作り難いのです。 日本の製作会社と私は、求める方向が大きく異なり、露出の度合いと情緒も異なります。
 それで私は、昨年発売した'日韓キャッファイトシリーズ'のように、別次元の世界観を持った独立シリーズで丁寧に日韓戦を繰り広げて行くつもりです。
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 一つ皆さんに分かって頂きたいのは、日韓戦の作品を作るのは、思いのほか多額の費用と時間、そして物心両面の労力が要求されるという事実です。
 まず、特定の女優とのブッキングのためには、私が日本を一度訪問しなければなりません。 日本の所属会社の立場では、外国に自社の貴重な女優を派遣しなければならないために、電話やe-mailだけでブッキングをする訳には行かないからです。
 また、出国と入国に1日ずつ時間を費やすことを勘案して、国内での撮影よりギャラを高めに支給します。 ここに、通常はマネージャーさんが同行するので、2人分の航空券と宿泊費が必要です。 また、女優さんの便宜を図るため、女性通訳家が雇われて、日程中に同行します。
 私の場合は、上記に加えて空港まで直接一行を送迎し、撮影日程中にもずっと私の会社の車で送迎しました。 また、韓国滞在期間の間、すべての食事を提供して、オフタイムには一緒に観光をしました。
【若月マリアの韓国日程の中でチマチョゴリ体験】
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TM:若月まりあさんは、韓国が随分気に入ったようで、その後プライベートでも韓国を訪問されたようですね。(笑)そういえば、金城愛菜さんと雨宮はるかさんも満足されたようですね。 (笑)
Koh:はい、"...危険な国である韓国で、変態的で暴力的なスタッフたちのために苦労すること..."という一部の日本ファンの認識を覆すために努力したのです。 
 このように、韓日戦を製作するためには、多くの時間と努力、費用が費やされますが、残念にもキャットファイトの市場規模は、この程度の制作費をカバーできるほど大きくないでのす。
 実は去年の'日韓キャットファイトリーグvol.1'も、販売量があったことにもかかわらず)(年間4位)、制作費を全額回収出来ていないのです。
 私も実は、韓日戦の作品は、利益追求のためではなく、短期的には損失があったとしても、長期的に基盤を拡大するための計画の一種の投資と見ています。
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TM:日韓キャットファイトリーグvol.2で、出演してもらいたい日本の女優はいますか?
Koh:日本は大変良い女優が多いです。 なので、キャスティングにはそれほど心配していませんが、問題は韓国で日本の女優さんと対戦出来る、レベルの高いAV女優を探すのが難しいという点です。
純粋なプロスタイル作品なら、韓国でも水着モデルなど、良い女優を見つけることが出来ますが、制作費の損失を最小化するためには、やむを得ずレズバトル色の強い成人物の撮影も並行しなければなりません。
 ところが、現在、韓国のAV女優の数は15人程度…ほとんど30代を過ぎた、絶望的な容姿の女優たちだけです。 
TM:でもvol.1のチェリン嬢は、かなりの美人でした。 (笑)
Koh:それは現在の韓国では、彼女が唯一の美女AV女優だからです。 (笑)
今後も韓国のAV業界の事情が好転するのを期待するのは、どう見ても無理なようなので、純粋なプロスタイル作品だけで何とか採算が取れる方法で悩んでいます。
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TM:日本と韓国のキャットファイトは目指す方向が違うと仰ってますが、どのような違いがあると思いますか?
Koh:コリアン・アイアンガール・シリーズは、ドラマを基盤とします。 作品の冒頭から"この映像は仮想であり、ファンタジーです"と明示しています。 しかし、劇中で見られる全てのアクションは、100%のリアリティを追求します。 私は、如何なるまがい物しや画面の編集なしに、練習した通りの成果物を加減なく見せようと努力しています。(これが私の作品で、ジャーマンスープレクスやパワーボムを見ることができない理由でもあります。 これらの技は、非常に危険で、平凡な女性が短期間のトレーニングでは実現し難いテクニックだからです。)
 また、これまで私の作品を観る方々はわかりますが、アイアンガール・シリーズでは劇中で'プロレスリング'、'レスラー'、'団体'、'選手'などの単語や、'強者'、'天才'、'女王'などの言葉がほとんど使用されませんでした。
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TM:私もその点が知りたかったです。 何か理由があるのでしょうか。
Koh:私は個人的に、マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe,MCU)のファンです。 事実アメリカン・コミックヒーロー映画とプロレスリングは、善と悪の葛藤と対立、個性のあるキャラクターなど、多くの面で類似性を持っているために、欠かさずちゃんと見ます。
 マーベル社のヒーロー映画を見て、一番印象深かった点は…'ファンタジーを実現するための製作陣の努力'でした。 私も製作者なので、製作する人の観点から見るようになりましたね。 
ファンタジーを実現するために、彼らは現存する最古のテクノロジーと巨大な資本、そして各分野の最高の専門家たちを投入します。 
 想像するだけでしたらお金はかかりませんが、その想像を現実にするのは、莫大な予算や努力、そして大きな責任が伴うためです。
 青いコスチュームを着せた男に大きな盾一つを掲げさせ、"さあここキャプテン。アメリカがいるから、想像はあなたに任せる。"と言う訳にはいかないのです。 (笑)
 彼らとは比較できるレベルではありませんが、私のアイアンガール・シリーズに対する姿勢もこれと同じです。
ある女性に、水着やブーツを着せてリングに立たせるだけで女子プロレスラーでござる、という訳には行きませんからね。 
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 資本と環境の制限があるので、100%の実現は難しいかも知れませんが、最善を尽くして妄想を現実化させることが、私の作品に高い価格を支払う消費者に対する礼儀だと思います。
 いつも私が毎シーズンごとに俳優たちの厳しい訓練過程を公開して、過度な修飾語や包装を避けるのは、 
"ベストを尽くして、その評価はもっぱら視聴者に任せる"は、一種の信念のためです。
 結局、日本の作品はイベントの基盤の、”ファンタジーに向けたリアリティ”を追求するなら…私たちの作品は、ドラマの基盤の、”リアリティに向けたファンタジー”を追求すると思います。
 但し、絶対誤解しないでください。 これはあくまでも、各自に与えられた制作環境によるスタイルの違いがあるだけです。 私も'トレーニング期間なしのプロスタイル作品'を製作した経験があるので、日本の制作会社、監督、俳優に大きな尊敬心を持っています。
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TM:長い時間インタビューありがとうございました。 アイアンガール・シリーズ後の次期作の計画はありますか。
Koh:結論から話せば、これ以上'トレーニング期間を設けて撮影するプロスタイル作品'を生み出すのは難しいと思います。
 先にも申し上げましたが、韓国にはプロスタイル。 キャットファイトの需要がほとんどありません。 数年前から米国市場を地道にノックしていますが、依然として米国での私の作品の需要はあまり大きくありません。
 そして、最大の市場である日本は、すでに立派な監督と俳優たち、良い作品とイベントがたくさんあります。 
事実、今回のシーズン5は、'一枚も売れないことを覚悟しても'作るつもりでした。
お金を稼ぐためではなく、自分が始めたこの作品を、最も美しい姿にして仕上げたかったからです。
 しかし、毎回今のように少なからぬ制作費とエネルギーを費やして、赤字をを甘受して制作をするのは、私に難しいことです。 そこで'トレーニングを経て撮影するキャットファイト'は今回が最後だと思っています。
 ただし、シーズン5の撮影後、依然私の心に宿る残念さと、私の限界を超える作品を作りたい欲求を我慢し切れなくなったら、もう一度挑戦をを試みるかも知れません。 (笑)
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TM:どうかそうなることを望みたいものですが、それはあまりにも苛酷なお願いでしょうか(笑)
 最後に日本のキャットファイトファンの皆さんに向けて一言お願いします。
Koh:2009年8月、シーズン1を発売するために、初めて東京を訪問した時を覚えています。
当時、バトル(ブローウィンド社)の関係者たちは、韓国から訪れた不慣れな異邦人を嬉しく迎えてくれて、市場に定着するために多くの助力してくれました。 そして、TM氏をはじめ多くの日本のファンが何の偏見なく、私の作品を大切にして多くの激励をしてくれました。 
 日本のファンの皆さんたちと関係者にはただ感謝の気持ちで一杯です。
この7年の時間は私に、製作者として成長の時間であり、一人の人のキャットファイトのfanとして、この世に存在する美しさの一つを現実にすることが出来た幸せな時間でした。
 今回season5 Anthemは、過ぎた7年の道程を完結させる作品です。 日本の作品では味わえない、エスニックなキャットファイトの一つの楽しみを皆さんに提供することができる作品であると確信します。 
 最後に貴重な場を設けてくださったTMさんに感謝いたします。 新年の福をたくさん受けて、幸せになってください!
TM:本日はどうもありがとうございました。
Korean Irongirl match Season 5 'Anthem'のリリースが楽しみです。
発売されたら最大限の努力を払ってレビューを書かせていただきたいと思いますので、大ヒットとなることをお祈りします。