July 24, 2013
一方的に考え方を押しつけても伝わらない
皆さんこんにちは。
今年の夏も暑い日が続いておりますが、
熱中症にならずに元気にお過ごしでしょうか。
熱中症になりかけたら、
早めの熱中症対策をしてくださいね。
暑い夏といえば、
参議院選挙がありました。
結果は皆さんもご存じの通り、
自民党をはじめ政権与党の圧勝で、
衆参のねじれが解消となりました。
今回の参議院選挙から、
選挙活動におけるインターネットの活用が、
日本では初めて解禁となり注目を集めました。
各種インターネットツールを活用し、
各党とも精力的に選挙活動をしていたようにも感じます。
今日は選挙でインターネットを活用しようと試みて、
成功した人と失敗に終わった人の違いに着目して、
そこから私たちの生活にも活かせることがあるのでは、
そのような観点から記事を更新していこうと思います。
どの候補者が成功して、
どの候補者が失敗したのか、
具体的に例をあげることはしません。
できるだけ難しい話にならないように、
皆さんの幸せに活かせる話にしていこうと思います。
さて、
インターネットを活用するにあたり、
各党が最も強く期待していたことは、
政策や考え方を知ってもらえるのではということでした。
これまで自分たちの考え方を知ってもらうために、
各候補者は自分たちの足で有権者に声をかけたり、
演説をしたりしてその機会を得ようとしていました。
けれども、
なかなか有権者に自分たちの考え方や、
政策の細かい点まで伝えることは難しく、
有権者の政治離れへとつながっていったのでは、
そのように考える向きが少なからずあったように思います。
自分たちの考え方や政策について、
日々発信していけるツールとして期待したのが、
今回から解禁となったインターネットツールです。
ツイッターをはじめ、
ブログや動画サイトなど、
毎日のように選挙に関する情報が流れ、
有権者の選挙への関心が高まったようにも思いました。
とはいえ、
同じようにツールを活用していたにもかかわらず、
そこを起点として支持を集めた候補者もいれば、
逆に支持を拡大できなかった候補者もいました。
どういう違いがあったのだろうか、
私はとても疑問に思っていましたので、
私なりに考えてみることにしました。
やはり一番の違いは、
ツールを使って「自分の情報」のみ発信した候補者は、
支持を拡大できなかったような傾向があると感じます。
一方で「有権者との対話」を重視しようとした候補者は、
少しずつではありますが支持を拡大できたと感じます。
この違いはなんでしょうか。
私の視点から考えていくと、
有権者とどれだけ向き合おうとしたか、
その一点に尽きると考えます。
なぜなら有権者が求めていたことは、
各党の政策や候補者の考え方もそうですが、
それ以上に有権者と向き合ってくれるかどうか、
身近な声にも耳を傾け一緒に考えてくれるかどうか、
ただこれだけなのではないかと思ったからです。
世界的な大局観も重視すべきですし、
国内のあらゆる問題のバランスも大切でしょう。
ただ、
それを一方的に自分たちはこういう考え方だから、
それを有権者の皆さん分かってくださいねという、
一方的なスタンスでは支持を集めきれないのは、
私だけが考えていることではないことでしょう。
私は常々、
理解してもらえるためには、
向き合うことが大切だと言い続けてきました。
少々考え方が異なっていたとしても、
しっかりと向き合うことができていれば、
その誤差は恐れるに足りないと思っています。
ましてや政治の世界ですから、
細かい考え方まで一致することは無謀です。
ある意味で無謀なのかもしれませんが、
この政治家の方であれば自分が感じた疑問を、
自分の言葉でぶつけてもしっかりと答えを出し、
議論をしてくれるという向き合い方が存在します。
有権者と向き合ってくれる、
有権者と向き合おうとしてくれる、
政治家にとってこれほど信頼を得られることは、
もしかしたらないのではないかと考えてしまいます。
もっとも、
私は政治家ではありませんし、
政治の力学について詳しいわけでも、
今後の政治について明るいわけでもありません。
ただ、
人として当たり前のことを当たり前のように、
向き合いたい人に対して向き合う意思を示すこと、
ただそれを積み重ねていくことが大切なのではないでしょうか。
皆さんも大切な人や好きな人が、
いつでも向き合ってくれる状況があるから、
自然にその人を大切に思えるのではないでしょうか。
自分が大切に思う気持ちに対して、
相手は一方的に自分の話ばかりして、
向き合おうとしてくれないことはとても悲しいことです。
たとえ会えなくても、
電話でもメールでもラインでもいいから、
大切な人と向き合って考えを深めていくことこそ、
自分にとっても大切な人にとっても幸せなのだと思います。
はじめてのインターネット選挙でしたが、
自分たちの考え方だけを発信しようとしていた人には、
向き合ってみたいと積極的に思う有権者からみれば、
物足りなく大変不満に思ったことが想像できます。
考え方を変えてみれば、
候補者と積極的に向き合ってみたいという人は、
他の有権者にも積極的に向き合える人でもあります。
つまり口コミ情報の発信源としては、
この上ない力を持った有権者でもあるわけです。
ということは、
積極的に向き合おうとしている有権者に対して、
インターネットツールを使って向き合っていくこと、
その様子を文字や映像を通して見てもらうこと、
こういうことが実は求められていたのではないでしょうか。
もっとも、
選挙活動中は多忙に多忙を極め、
じっくりと向き合う時間を割けない様子も、
想像に難くないことは事実でもあります。
ただそれはどの候補者も同じであり、
その中でどれだけ有権者と向き合えるかということだと思います。
物事にはいろいろな観点があり、
同じ情報だったとしても観点によっては、
答えが異なることはよくあることですね。
私は向き合うことが大切だと思います。
そうした観点から考えたこととして、
選挙におけるインターネット活用は、
情報発信型に固執するのではなく、
面倒であれ向き合うためのツールとして、
もっともっと活用されるべきと考えます。
向き合うことができる政治家であれば、
政策に対しての考え方に大同小異あれど、
人間的に尊敬することができるでしょう。
尊敬できる人が自分以上に考え抜き、
向き合い続けて出した政治的決断に対して、
一票を投じてよかったと思えるのではないでしょうか。
向き合おうとしてくれる人はもちろん、
そうではない人に対しても向き合おうとする、
そんな人間的に尊敬できる政治家と向き合って、
一人でも多く国政の場で活躍してもらいたいものです。