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005A
どうだ…騎士…思い出してきたか?
私とお前との…甘く…ほろ苦い青春を…。

騎士様…その女から離れてくださいませ!…貫け!マリルグランド!
ちぃっ…もうすぐで騎士が私との熱い青春の日々を
思い出してくれるところだったというのに!

005A2
騎士様…お忘れでしょうからもう一度お伝えいたしますわ。
ワタクシの槍は英雄の槍マリルグランド…
破壊神の脚を串刺しにして動きを止めた伝説の武具ですの!
この槍の前では…神も悪魔も…救世の騎士だって、その動きを止める…!

005A3
待っててくださいね…騎士様!
今、そこの嘘つき乱暴女の魔の手から、アナタを救ってみせますわ!

ふっ…大丈夫だ、騎士よ…そんな不安そうな顔をするな…。
私の剣は英雄の剣…エリンディア…!
あんな万年発情ストーカー女の槍とは一線を画す、絶対切断の刃なのだ!
必ず…私は私の幼馴染を…騎士を、守りぬいて見せるぞ!

005C
強い…強すぎますわ!
エリオさんとワタクシならば…腕も武具も互角のはずだというのに…。
どうだ!?騎士!お前と共に幼い頃より磨き上げたこの剣技と体術!
他を圧倒する最強のものと知れ!

またそのような嘘を!騎士様!思い出してください!
その女は…ただの…!え!?…騎士様?どうしてその女を庇うのです?

005C2
幼馴染同士が守りあうのは当然だ。嘘などではない。
…私たちは思い出したんだ。悲しいことも辛いことも苦しいこともあったが、
確かに深い絆で結ばれていた…あの頃を…。

何を仰っていますの?エリオさん!?
アナタ、儀式のせいで嘘を本当だと思い込んでいるとでも!?

005C3
おそらく…その通り、です…。
私が嘘と本当との境界を壊してしまって…本当が嘘に、嘘が本当になって…。
儀式が始まった時点で…エリオさんは自分の願望に…
嘘に…取り込まれてしまったんです。
しかも…その嘘は儀式の効果で本当になりつつあります!
005C4
本当に…なる?つまり、エリオさんがワタクシよりも強いのは…
騎士様の幼馴染という設定が…本当になってしまったから!?

その通りです。…マリサさん…儀式を無事に進めて…
最終儀式の間に辿りつけば、嘘の効果は切れるはずです。
なんとかそこまで騎士様とエリオさんを導かないと…
でも…今の私たちの力では…。
005C5
そういうことならば、目には目を…嘘には嘘を…です。
ワタクシもまた…パワーアップのための嘘をつけば良いのです!

何をこそこそしている!私と騎士の前から…消えろ!
くっ…なんという剣圧でしょう…!ここは一時撤退ですわ!
騎士様、待っていてくださいね。ワタクシが必ずや解放してさしあげますから…!

010A
あははー!うっがてー!ミレスティル!
甘い!全てを切り裂け!エリンディア!
うっひゃー!やっぱお姉ちゃんすごいね!
ミレスティルの矢をぜーんぶ撃ち落としちゃうなんて!
010A2
当然だ。我が剣は英雄の武具エリンディア…。
そして、共に腕を磨きしは救世の騎士…。
最強の使い手と最強の武具が揃えば、もちろん最強なのだ!

ひゃぁ!?エリオお姉ちゃんのオーラ…すごすぎるよ!
ミレイさんでもダメでしたか…しかし…今のワタクシなら!
貴様…!何をするつもりだ!?
010A3
騎士様!実は、ワタクシは騎士様のお姉さんなのですわ!
そんな女から離れて、ワタクシに甘えなさい!

えー!?ミレイも甘える!ねぇねぇ!騎士さん!ミレイは騎士さんの妹なんだよ!
だからものすごく強いんだよ!
騎士さんと同じくらい強いんだよ!だから…一緒にいようっ!

010A4
まさか!そんなわけがあるか!
…だが…くっ…なんなんだ!?この力は…?

これが真実の力…血縁の力ですわ!
スペシャル姉妹アタックだよ!受けてみて!
010C
ワタクシたち姉妹…二人がかりの攻撃にも耐えるとは…
エリオさんの力…すさまじいですわ…!…さすがは幼馴染!

ううー!騎士さん!思い出して!
ミレイと一緒に行った公園とか!一緒にお母さんに怒られたこととか!

010C2
なんだと…騎士の…妹!?うっ…頭が…確かに…そういえば…
幼い頃の騎士の後ろを特徴的な髪型の少女が付いてきていたような気がしてきた!

騎士様!ワタクシは思い出しましたわ!騎士様が生まれた日を!
騎士様は本当に愛らしくて…ワタクシは思わず抱きしめたのですわ!
010C3
くそっ…確かにそうだった…
騎士にはいつも口うるさくていけすかない姉が付いてきていて…
私との稽古を邪魔していたような…。
そうだよ!マリサお姉ちゃんはいっつもミレイと騎士さんが遊んでいると怒ってばっかりで!
本当にウザウザだったんだよ!

ミレイさんが騎士様に向かってミレスティルを連打するのがいけないのでしょう!?
010C4
あわわわわ…
た、確かにミレイさんもマリサさんも嘘のおかげで強くなっていますが、
自分で言い出した嘘を自分で信じてしまっています…。
騎士様…が、頑張ってください。
皆さんを嘘から救い出すには、騎士様が真実を答え続けるしかないのです…!
015A
騎士!そして三将姫!お前たちの蛮行もここまでだ!
この威圧感…何者だ!?
俺の名は真実を求め続ける者…クラーク!
…そう、騎士…お前に全てを教えた先生だよ…。

015A2
騎士の先生…師匠だと!?
…うっ…そういえば、確かに私たちが共に学んだ学び舎には
メガネをかけた偉そうな教師がいたような…。

効いてますね…騎士様に全てを教えた教師という設定!
血縁よりも、幼馴染よりも強いはずです!

015A3
そうか…思い出したよクラーク先生!
私と騎士は貴方を倒すことを一つの目標としてきたのだ…
私たちは今ここで、貴方を打ち倒し師匠を超えよう!
ほう…思い出したか…騎士に続く二人目の生徒、エリオくん!
かかってくるがいい!俺はまだまだ貴様らのような青二才には負けん!

ああっ!なんだかとっても負けてしまいそうな受け答えを!
…クラークさん!いけません!
015C
やっぱり…負けちゃいましたね…
あんないかにも敗北しそうなセリフを喋っては…。

…強くなったな…騎士…エリオくん…。
俺はこの日のために…貴様らを育てたのかもしれん…。

そんな…師匠!?
015C2
俺は…強くなりすぎた。
強さを求めすぎるがゆえに…多くの者を傷つけた…。
そんな俺の前に現れたのが…才能に溢れる二人の子供だった…。

…ど、どこから出てきたんですか…その設定…。
乾いた綿のように俺の知識と経験を吸収していくお前たちを見ていて…俺は驚いた。
お前たち二人は俺にとって断罪の天使だったんだ…。
015C3
師匠!…もう、喋らないでください!
ノリノリですね、エリオさん…。
俺はもう…限界のようだ…
もともと体を動かすタイプではないからな…
教師設定で動き回ったら…体中の筋肉が軋んでいるよ…。

015C4
あ、あー…本当のことを言ってしまいました。
クラークさんのように生真面目な方は嘘をつくのがヘタなのですね…。

騎士…あとは任せた。
この儀式を無事に終えて…また…ともに真実を…ガクッ。

015C5
ししょおおおおっ!
こうなれば…本当に騎士様頼みです。
騎士様、この先は神殿の最奥部。最終儀式の間です…。
どうか、真実を掴んでください!

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オールドプレイメイト・エリオ