唇からナイフ もしくは余計なお世話

イヤなものは嫌。御迷惑と知りつつだいたい毎日、憎まれ口満載でやらせて貰います (ほぼ古本状態だったが気が変って少しずつ書き足すことにした/13年9月)

昭恵夫人いい人論


安倍政権崩壊が現実味を帯びてきたが、ここへきて安倍昭恵「いい人」論が各方面から積極的に出始めた。
どこへでもほいほい出掛けていく、頼まれれば断れない、いろんな団体役員も気軽に引き受けてしまう。籠池夫人との膨大なメールのやりとりも「いい人」ならではのものだ、というわけだ。また、与党からは今回の問題の「本質は何か」論も活発である。曰く、地代8億円が値引きされた経緯、大阪府が学校を認可した経緯、の二つであり、安倍総理はもとより昭恵夫人の交友は、そもそももしそうだとしても法的には何の問題もないものであり本質のすり替えであるという論である。
違うでしょうと言いたい。問題の本質は、安倍晋三や橋下徹が籠池泰典率いるカルト小学校を作らせたかったのであり、それに便乗しおおくのコバンザメ政治家が群れを成して集結し、官僚たちが圧倒的な便宜を図ったというものである。
そう考えると海陽学園との提携もあながち絵空事ではなかったような気がする。籠池が言う通りそれが実現するのは3年、4年後でいいわけで、もしこの問題が豊中市の木村真から提起されなければ、もしメディアが当初の圧力通り横一線で無関心を通していたら、そしてメディア頼りの既成野党が無視し続けていたら、学校は予定通り開校し、資金も集まりだし、更なる便宜供与がなされ、教員も集まり、生徒も集まり、スポークスマンたる安倍昭恵はますます宣伝に励み、海陽学園のような提携校も寧ろ向こうからすすんで現れ、教育勅語を朗々と語り、安倍晋三を神と仰ぐ、完全無欠の、純血の、排他主義の、アーリア人至上主義のいわばナチス親衛隊養成学校のような危険な小学校が誕生していた筈なのである。
その狂気の教育機関の名誉校長が安倍昭恵だったわけで、彼女のいったいどこが「いい人」なのか。完全なる「悪い人」ではないか。


丸山健二が久しぶりにツイッターを上げていた。

――悪賢い強者や質の悪い支配層を上手く出し抜きながら、人生を自己の制御下に置くことは至難の業であり、ヘたをすれば漂泊者としての仮借ない営みを強いられる羽目に陥り、社会的規範とやらに包囲されて孤立を深め、おのれの生を保存することさえままならなくなる可能性が高まり、心魂を硬直化させる――
17.03.21

この丸山の言葉に籠池泰典を当て嵌めれば漂泊はおろかある人々に守られしたたかに生き抜くであろうが、小悪が大悪と組んで「悪」を成そうとするのを指弾した者たちが、今は小悪を手助けし大悪を喰おうとしているのを見るにつけ、政治というものがそれ自体極めて「悪」なのだと改めて知った。
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心配について


震災6年のNHK特番が首都直下地震後の仮設住宅問題に触れていた。想定では都内でおよそ61万戸が全壊し57万戸の仮設が必要となるらしいが土地がなく8万戸しか建てられない。そこで空いている賃貸住宅49万戸を充ててまかなおうという計画。
これに市民から心配の声が上る。妻と子供二人、40代のサラリーマンの心配。

――今住んでいるマンションが倒壊したらそこに住むつもりはなく、仮設住宅に永住したい。ところが
仮設住宅として提供される賃貸住宅の家賃の上限は5人以上の家族で10万円、4人以下の家族では7万5000円と決められている。都内で賃料7万5000円だと1DKしかない。うちは最低2DKが必要。15万円ならその広さの賃貸住宅があるから7万5000円自費を足して借りたいのだが今の制度ではそれが認められていない。会社が都心なので郊外で暮らすのも無理。どうしたものか困っている――

というものなんだが、不謹慎ながら聞いていて吹き出してしまった。まあ待てと言いたい。今からそこまで心配してどうするんだと。
その勤め人には悪いが、会社がどうなっているかもわからんし、さらに敢えて言えば家族が減っている可能性だってある。究極的にはあなたが死んでいるかもしれないじゃないか。つまり、この人の心配は極めて楽観主義の上に成り立っているのである。

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