2005年08月12日

NASAの失態の理由

【無事帰還したディスカバリー、でも・・・】

ディスカバリーと7人のサムライは無事帰還しました。でもそれを陣頭指揮した米航空宇宙局NASAの仕事を手放しで賞賛していいのでしょうか? 8月8日付けのタイム誌の記事「なぜNASAはうまくできないのか」"Why NASA Can't Get It Right?"に、NASAへの皮肉を込めた見方が掲載されています。

 【まだ実験フライト?】

タイム誌によると、NASAは今回のミッションを含めてどんな宇宙船も普通の飛行機とは違って、何が起こるかわからない実験機だ("unproven machines, an experimental vehicle")だと言っていますが、シャトル開発後24年を経た今、その実験を続ける価値があるのかを再度問い直す時ではないかというのです。 僕も同感です。ただし、僕は本当の問題はシャトルの機体の老朽化やNASAの限られた予算などではなく、NASAのスタッフの一人一人、そしてアメリカの人たちみんなが不可能だと思われる宇宙への「ミッション」を可能ならしめる「パッション=情熱」を失っていることにあるのではないかと思います。 【タイム誌への投稿】 こんな意見を一昨日タイム誌にまた投稿したら、例によって「貴殿の貴重なご意見、社内で検討して読者投稿欄に載せるかもよ」って返事が来ました。今度は本当に載せてほしいなあ〜

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(ご参考までに「続きを読む」以下に僕の投稿文を載せましたのでご覧ください)



【投稿文の拙訳】

今回のディスカバリーの苦渋に満ちたフライトによって、過去数十年に亘って輝かしい宇宙時代を築いてきた唯一の宇宙開発機関であるNASAが主導する有人飛行は曲がり角を迎えていることがはっきりした。 なぜ、NASAはうまくやれないのか?問題はシャトルの機体の老朽化やNASAの限られた予算などではなく、NASAのスタッフの一人一人、そしてアメリカの人たちみんなが不可能だと思われる宇宙への「ミッションmission」を可能ならしめる「パッションpassion=情熱」を失っていることにあるのではないか。 NASAに唯一希望が持てるとすれば、それはすべてのデータをあっけらかんと公表して、自分たちの過ちを謝る姿勢だろう。

【投稿した原文】

The agonizing flight of Discovery this time clearly indicated the turning point for manned missions conducted by NASA, the only space institution that led a glorious space age in the past several decades. Then, why NASA can’t get it right? It is not because of the aging space technologies and the lack of space budget, but of the passion by every NASA staff and the American people to change an impossible space mission for a possible one. The only hope for NASA now is their plain openness to disclose all the data and apologize for their faults in the public.

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トラックバック一覧

1. スペースシャトルがいよいよ帰還!  [ 佐藤琢磨 の応援 & News by TNN ]   2005年08月12日 09:57
宇宙飛行士 野口聡一さんが搭乗するスペースシャトル「Discovery STS-...
2. Discovery is home!!  [ ボクと彼女と猫な日々 ]   2005年08月12日 13:25
昨夜、スペースシャトル ディスカバリーが無事に帰還した。数日前の発射時の華やかさは無く、着陸後の減速にはパラシュートが開くという、原始的な方法をつかって。スペースシャトルの着陸は、何度見ても「えっ!これでさっきまで宇宙飛んでたん?」と思わされる。一昔前の.
3. 祝!! ディスカバリー無事帰還 ^^b  [ とうみAM局!? ]   2005年08月12日 13:38
祝! ディスカバリー 無事帰還。 [:星:]
4. ディスカバリー、無事帰還  [ 厄年ぶろぐ ]   2005年08月14日 22:04
日本時間の今日21時過ぎ、野口さんを乗せた米スペースシャトル「ディスカバリー」がカリフォルニア州エドワーズ空軍基地に無事着陸。 先月26日の打ち上げから約2週間、周回軌道上のISS(国際宇宙ステーション)とのランデブーなどのミッションを無事にこなした。

コメント一覧

1. Posted by ウーツー(CDレビューア)   2005年08月12日 07:27
僕は、the lack of space budget (宇宙開発予算の不足)が、打ち上げ前のシャトルの整備不十分になっているのだと思います。

the passion by every NASA staff(NASAのスタッフの情熱の不足)だけでは、解決しずらい問題なのではないかと..

再度のトラックバック痛みいります。時間があったら、週刊TIME誌を見てみたいと思います。
2. Posted by luckymentai   2005年08月12日 09:19
ウーツーさん、コメントありがとうございました。ブログも拝見させてもらいました。確かに整備不良の原因は予算不足だろうと思います。国家プロジェクトも予算の壁にはかなわないですね。
3. Posted by ぬるいSE   2005年08月12日 09:41
再TBありがとうございます。
宇宙開発予算の不足、NASAの情熱不足もあるかもしれませんが、技術不足、現代にみあった宇宙計画(発想の転換、切替、再考など)、その他様々なことを原点に返ってみる必要があると私は思っています。
(可能であれば全く新しい宇宙プロジェクトの立ち上げをするとか。。)
そういうところに気が付いた方が「自分たちの力で宇宙へ」って考え、行動し、成功した(今年上半期のNEWS?)のだと思います。

#タイム誌に掲載されることを期待してますね!!
4. Posted by 芸能&スポーツ瓦版   2005年08月12日 10:25
この度はTBをして頂きまして誠に有り難う御座います。
色々ありましたが無事に帰還出来て良かったですよね。
お礼コメントが遅くなったことは申し訳ございません。
今後とも当ブログである「芸能&スポーツ瓦版」を宜しくお願いします。
5. Posted by とうみ   2005年08月12日 13:39
有難うございます!
タイム誌に掲載されたら教えてくださいね^^@
6. Posted by しろまめ   2005年08月12日 20:07
再トラバありがとうございます!
記事、拝見させて頂きました。
色々と考えさせられますね。
情熱、ですか。
技術的に宇宙に行く事が可能となって久しい現在、
そのノウハウやテクニックをどう活かすかということに主眼が
置かれ、NASAの姿勢がその方面にばかり
傾倒していっているのだとしたら・・・
そうでない事を切に願ってはいますが、もし不可能かもしれないからこその
ひたむきさが失われつつあるのだとしたら、ちょっとさみしい事ですね。
7. Posted by daru   2005年08月13日 16:17
追TBありがとうございました。
日本には「大和魂」という言葉が有ります。
NASAにこの言葉の意味を知ってるかと聞いても真っ当な答えは無いでしょう。
精神論が身に付いている日本人から見ると、今回のNASAの醜態は情けなさを覚えてしまいますね。
おそらく「大和魂」に見合ったアメリカならではの言葉は有るのでしょうが、その精神で頑張って欲しいですね。
初心貫徹ですよ。
最初は熱き情熱の固まりだった筈なのに、今は二言目には予算が云々を口にする。
そんなんじゃ駄目ですよね。
8. Posted by luckymentai   2005年08月14日 17:59
「ぬるいSE」さん、コメントありがとうございました。「全く新しい宇宙プロジェクトを立ち上げる」ことに僕も賛成です。
9. Posted by luckymentai   2005年08月14日 18:00
「芸能&スポーツ瓦版」さん、コメントありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
10. Posted by luckymentai   2005年08月14日 18:00
とうみさん、コメントありがとうございます。なかなかタイムは手ごわいです。もちろん掲載されたらお知らせします!
11. Posted by luckymentai   2005年08月14日 18:02
しろまめさん、コメントありがとうございました。何か、他のことでもそうですが最近ハングリー精神という言葉が死語になったのではないかあと思えて仕方ありません。
12. Posted by luckymentai   2005年08月14日 18:03
daruさん、コメントありがとうございました。そう、大和魂・・・ハングリー精神よりも大和魂のほうがピッタリ来るかも知れませんね。

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