2007年01月18日

不二屋のあわれ

消費期限を切れた牛乳等を使っていた不二屋がやばい。

普通、どのような事件でも、バッシング側と擁護側が存在し、マスコミ等はバッシングを助長する側になる場合が多い。ひどい時は、いじめとも思えるような総バッシング状態になる。私の場合、なるべく、斜に構えて、安易に乗せられまいという防御本能が働く。

しかし、不二屋問題の場合、擁護する材料がない。空いた口が塞がらないってやつだ。そこで、何故、このようなおろかな事になってしまったかという原因を考えてみる事にした。

私は、その根本に「同族経営」があると思う。

同族会社が全て悪いとは言わないが、弊害は間違い無く存在する。私自身、13年間、同族会社のサラリーマンだった経験がある。5年も勤務すれば、その会社の歴史や金の流れが理解できるようになる。経営者の考え方もだ。

創業者が築いた会社を、二代目に譲る時期が来る。それを息子に託すのは自然な感情である。世襲制はどこにでも存在する。

問題は、バランス感覚だ。私が、同族会社を辞めた理由は、経営者が守りに入り、挑戦をしなくなったからだ。そして、近親者以外を経営陣に入れない断固とした意志に愛想がつきた。

ほんの一握りの同族の利益の維持・確保のために、要所要所の役職を身内で固め、二重三重の壁をつくる。すると、回りを固めるのは、イエスマンばかりになる。そして、常識的な判断までできない「はだかの王様」になってしまうのだ。

天下のトヨタも同族会社だ。不二屋と違うのは、バランス感覚である。身内以外にも門戸を開く度量があるから社員のモチベーションは下がらない。

不二屋の場合は、現場の職人から工場長まで、「これがばれたらまずい!」という認識があっても、言われたまま従う暗黙の打算が染み付いていたことになる。

会社の存続を左右するほどの問題という認識が無かった。不二屋の経営者の問題意識の欠如は、長年のツケが回って来たと思わざるを得ない。





luis_barragan at 12:51│Comments(0)TrackBack(0)日記 

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