大滝詠一については、かなり前にも書いたと思います。
先週土曜日に、タイトル名の90分番組が放送されていました。
疑い深い性格の私は、もしかしたら再放送かも知れないと思いながら、最初の方は視聴していました。
すぐに最近の収録であることが分かり、ワクワクしながら色々な話や演奏・歌唱を楽しみました。

超ベテランのミュージシャンが大滝詠一の名盤「ロング・バケーション」を、当時の録音状態になるべく近づけて演奏を再現していました。
他の歌手に提供した楽曲も、その本人や別の歌手がカバーしていて、それぞれ味のあるものでした。

番組最初に「君は天然色」、最後に「幸せな結末」が演奏されたのですが、亡くなった大滝詠一の歌唱を生演奏に入れて、まるで彼が生きているような感じさえしました。
楽曲が色褪せていないせいか、私には彼がもうこの世にいないとは思えません。

小泉今日子は「怪盗ルビィ」を歌ったのですが、彼女の歌唱は朝ドラ「あまちゃん」の挿入歌で聞いて以来で(紅白歌合戦)、とても新鮮でした。
その曲も、大滝詠一がデュエットで参加していました。
アルバムのトラックから、大滝詠一の歌唱部分だけを取り出しているのでしょうね。
何でもできて、便利ですね。

残念なのは、このアルバムが発売された当時の私は、洋楽中心のリスナーだったため、大滝詠一の素晴らしさに気づくのが遅くなってしまいました。
もちろん、その存在は知っていましたけどね。
こういうことがないように、やはりもっとラジオを聞いて新しい(たとえ古くても未知の)音楽との出会いを大切にしなくてはいけませんね。