「抗菌薬の長期投与は耐性菌を有む」か

「抗菌薬を長期継続することによる耐性菌への変化」がよく問題とされます。

この問題を考える場合は注意しないといけません。長期の抗菌薬投与が必要な疾患に対しては、一般的には同じ抗菌薬で治療を継続します。これが原因で同じ原因微生物が「直接」耐性菌に変化するということは通常ありません。問題にはなりません(注)。

ただし・・患者の身体に存在する他の菌叢には影響が及びます。正常菌叢が破壊され、そこに水平伝播でMRSAが付着すれば、患者の身体でMRSAが増殖します。これを単純にみれば「抗菌薬の長期使用が原因でMRSAが『生まれた』」ように見えてしまうわけです。しかしMSSAに対してCefazolinを長期間使用したからといってMSSAが直接MRSAに生まれ変わることはありません。MRSAが『生まれた』様に見えるのは、MRSAが患者−(医療者)−患者間で伝播しやすくなっており、その結果を見ているだけなのです。いわば感染対策の問題であるわけです。

病院の環境全体を考えたときに、院内の耐性菌を減らすためには、抗菌薬の使用を減らすことが一つの手です。これにより院内環境全体で菌が淘汰されて耐性菌が生き残ることを防ぎます。一方で、特定の患者さんには長期の抗菌薬治療が必要なのも事実です。ならばどうするか。抗菌薬が不必要な多くの患者には抗菌薬を使用しないよう努力する、ただし本当に必要な方を的確に見分けて、適切な治療期間治療する、というメリハリのある対応をすべきでしょう。

個の問題と、全体の問題とをバランスよく考えて対応する必要があるわけです。現場では両方を立てつつ解決法を探るべきであり、ここで一概に「抗菌薬の長期投与は好ましくない」とすると、不利益を被る患者さんも出てくるわけです。

注:こういう話をすると、では緑膿菌の抗菌薬耐性化などはどうだ、誘導されるではないか・・・と反論する方がおられます。例外事項や特殊事項をまずもちだされると、大枠を捉える一般的な捉え方が出来なくなりますので、ご容赦を。

診断と治療に関する情報交換と議論を実名で行う場: MDQA

みなさま MDQAというウェブサイトが開設されたことをご存じでしょうか。
MDQAは、医師を中心とする医療関係者が、実名を用いてQ&Aの形で、診断と治療に関する情報交換と議論を行い、また、治療マニュアルの共有を行うことで、既存の文献だけでは得られない臨床知・経験知を交換・共有することを目的としています。運営しているのは、「感染症診療のてびき」のシーニュ社さんです。

医療者のかかわるメーリングリストなどを拝読していますと、まずとある方の質問が投げかけられ、それに対して回答者が返答を返していきます。この過程で、最初に投げかけられた質問に対する知見が集積していきます。その集積は質問した方に直接役に立つだけでなく、質問とそのやりとりをみている人にとっても役に立ちます。

医療者がこのようにディスカッションできる場はいろいろとあります。しかし匿名で会話がなされることも多く、必ずしも実のあるコミュニケーションにならないこともあります。

ではなんとかならないか・・・? このFacebookをはじめとした実名によるコミュニケーションはこの限界を破って、新しいディスカッションや交流の場をもたらしてくれずはずだ、そしてそこで集積された知見は必ずや多くの方にとって財産となるはずだ、そのような狙いのもとにこのMDQAは作られています(私はそう理解しています)

さて、とはいえまずは走らねばなりません。そこで8月1日より、静岡がんセンター感染症内科の現役スタッフ/OG・OB等が中心となり、感染症診療において重要なClinical Questionをについてディスカッションしていくことになりました。2週に1回ずつ更新していきます。第一回「風邪をこじらせると肺炎になるか?」についてとりあげるそうです。。

ご興味のある方は以下から是非どうぞ。
http://mdqa.jp/

『発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン』パブリックコメントへの回答(FNガイドライン部会)

『発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン』パブリックコメントへの回答(FNガイドライン部会)

ガイドライン作成において、どの事実を取り上げ、どう価値判断して評価していくべきか。今後大いに検討が必要な点です。

いわゆるコクランなどのエビデンスレベル分類で上位に来るレベルが「優れた」事実なのか。発生数が少ないが故に記述的な知見しかない領域の事実は、果たして「劣る」ものなのか。優れた専門家の意見がいわゆるエビデンスレベルで最下位に位置づけられると言うことが、妥当な扱いなのか。事実の生まれた国や地域の違いをどう捉えるか。そもそもこれらを価値判断してまとめているのがガイドラインだが、その価値判断の基準は妥当か。エビデンスと添付文書の関係。

一つだけコメントするとすれば、添付文書の通りの用法用量を「教条的に強いる」意見には反対です。そもそも、添付文書の通りの用法用量を教条的に守ったが故に、結局、時代的観点から適切な治療を勧めなかった、という理由で問題となった事例があります。添付文書の記載通りやりさえすれば「よい」(この「よい」という言葉の意味合いもどうかなとおもうのですが・・・)、などというような、単純なものではないですよね。

結局は、当たり前のことですが、ベストを尽くすべきなのだと私は思います。

http://www.jsmo.or.jp/file/dl/newsj/970.pdf

第7回輸入感染症講習会(国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター)

第7回輸入感染症講習会を開催します
平成24年9月16日(日)・17日(祝)
独立行政法人 国立国際医療研究センター
研修センター 大会議室(5F)
−−−−−−−−−−−−−−−
目的:
輸入感染症とは、我が国に存在しない、もしくは存在したとしてもきわめてまれな感染症を指します。当然ながら、これらの疾患に詳しい医師は少ないのが現状です。しかし、海外旅行者が増加して、世界が狭くなってきた現在、これらの感染症に対し、十分な準備をすることが求められています。
本講習会は、輸入感染症に詳しい臨床医を増やし、情報を共有しあい、国内のネットワークを作ることを目的としております。講師には経験豊富な専門家を招き、日常診療に直ぐに役立つ内容としました。輸入感染症に対する積極的な取組みをお考えの先生方を広く歓迎致します。
対象者:
医師
日時:
平成24年9月16日(日)〜17日(祝)
場所:
独立行政法人 国立国際医療研究センター 研修センター 大会議室(5F)
詳細はこちらから:

今更ですが、適応外使用・添付文書

【適応外使用】
適応外使用を考える(医学書院ウェブサイト)
http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/medicina/shohou4804/

昭和55年9月3日付保発第51号厚生省保険局長通知「保険診療における医薬品の取扱いについて」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/dl/s1027-16e_0004.pdf
「1 保険診療における医薬品の取扱いについては、厚生大臣が承認した効能又は効果、
用法及び用量(以下「効能効果等」という。)によることとされているが、有効性及
び安全性の確認された医薬品(副作用報告義務期間又は再審査の終了した医薬品をい
う。)を薬理作用に基づいて処方した場合の取扱いについては、学術上誤りなきを期
し一層の適正化を図ること。
2 診療報酬明細書の医薬品の審査に当たっては、厚生大臣の承認した効能効果等を機
械的に適用することによって都道府県の間においてアンバランスを来すことのないよ
うにすること。」

上記が生きていることは以下で確認できる:
第155回国会厚生労働委員会第5号
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/155/0062/15511140062005c.html

【医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱い】
医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱いについて
一般的な解説:http://www.mfeesw.com/t/230928
このことばでGoogleで検索しますと通知がヒットします
「適応外使用の事例について、社会保険診療報酬支払基金が設置している「審査情報提供検討委員会」において検討が行われ、別添のとおり検討結果が取りまとめられたところである。厚生労働省としては、当該検討結果は妥当適切なものと考えているので、その取扱いに遺漏のないよう関係者に対し周知徹底を図られたい。」ろいうのがポイント。

【公知申請関連】
国民健康保険中央会
http://www.kokuho.or.jp/whlw/inf_04.html

公知申請に係る事前評価が終了した適応外薬の保険適用について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/topics/110202-01.html

【医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議】
医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議での検討結果を受けて開発企業の募集又は開発要請を行った医薬品のリスト
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kaihatsuyousei/index.html

第2回開発要望:医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議での検討結果を受けて開発企業の募集又は開発要請を行った医薬品のリスト
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kaihatsuyousei/list120423.html

コメント:
「薬剤の添付文書が文書として重要であり、薬剤はそれに則って使用すべき」というご意見はあり、ごもっともです。しかし一方で時が流れれば科学的知見は集積し、添付文書内の記載事項が現在の科学的知見に照らして妥当性を欠く場合も当然出てきます。添付文書が随時改訂されればよいのでしょうが、それもなかなかない。そこでこのギャップを埋めるための一連の取り組みが上記であると理解しています。あくまで添付文書の記載通りに医療を行うことがむしろ患者の不利益になることもある、ということは重々自覚が必要であるとおもいます。

現場の優れた取り組みを、"EBM"で窒息させないためにはどうするか?

医療の現場にいて残念に感じることは、立派な結果を出しているすばらしい実践が行われていても、それが正当に評価されにくいと言うことです。

いわく「エビデンスがない」。私はこのことばが大嫌いです。

現場でのすばらしい実践は往々にして不当な評価を受けがちです。その場合、現場の実践の成果を過小評価する人たちは、伝統的な科学的な研究手法(つまり実験科学領域の研究手法)を、このような現場での室改善の実践に形通りに当てはめようとします。そしてそのモノサシの観点から、「エビデンスがない」、「エビデンスの質が低い(これは往々にしてRCTではないからだめ・・という意味を含むようですが)」という理由で、現場の優れた実践の成果を切り捨てようとします。

これは不当です。実験・検証環境をコントロール可能な実験科学領域の研究手法を、環境のコントロールが出来ない現場での実践に持ち込むことには無理があるからです。とはいっても現場の取り組みを紹介する場合に、現場は多様性と変化に富むから形式はどうでもいい、というわけにはいかないとおもいます。妥当性を担保するための方法が必要です。

ではどうするか。現場の優れた室改善の実践に対しては、質改善に特化された尺度で評価が行われるべきです。そのあたりの問題意識から生まれたのがSQUIREのガイドラインです。一定の尺度を用いる理由には、その成果を他の実践者が取り入れるときに、参考となる・考慮すべき事実などが十分に提示されることを担保する、などの理由があります。

すぐれた取り組みは正当に評価されるべきです。一方で優れた取り組みはそれなりの形式で報告され、適切な価値基準で判断されるべきです。

そういえば・・・オランダのMRSA対策であるSearch and Destroy あれは「オランダでの独自の取り組み」として北米では最初は関心を持たれていませんでした。今や米国でも似たような戦略を取り入れてた実践を行っている方々がいますね。

抗菌薬適正使用の普遍的成功モデルはまだ諸外国からは出ていない、ならば日本から出すしかない

諸外国では国を挙げての耐性菌対策、およびこれに係る抗菌薬適正使用キャンペーンが張られている。抗菌薬適正使用の普遍的成功モデルはまだ諸外国からは出ていない。ならば日本から出すしかないでしょう。その萌芽がこの10年で見えてきている気がするのですが。

大規模研究からは、Case reportが有する疾患の瑞々しい像は伝わってこない

大規模研究はそれはそれで重要ですが、Case reportが有する疾患の瑞々しい像は伝わってこないとおもいます。巷でよく議論になるとある感染症(ナントカ肺炎)ですが、薬の選択だのMICだの議論になるわりには、具体的な臨床像を論じている場面には全くといって良いほど出くわしたことがありません。

外したくないからカルバペネム というけれど もう聞き飽きた

医療関連感染症:

外したくないからカルバペネム というけれど そもそも原因微生物の推定も出来てないし 院内のアンチバイオグラム無視していれば それは「一か八か当たればいいな」とう博打でしかない。日本の医療機関の状況から考えれば、極めてリスクの高い選択になることが多いのですが。

だれがこういう文化をつくったんでしょうね。

医療関連感染症と言いますか 病院のなかの感染症診療はまだまだ原則が全く認識されていないですね。そもそも 感染症をざっくり分けると 市中と院内という区別があることと、それぞれで原因微生物の傾向が異なるという 根本的な違いも、実は全くといっていいほど知られていないですよね。

症例報告の不当評価は臨床からの知見を窒息させる

症例報告においては、他者が後から見直したときに、追加でほしい情報を指摘してくる場合がある。しかし実際の診療の流れの中では必ずしもその情報を得ていないことも多い。この場合、その報告の限界としてしっかりと記載すれば本来は妥当なはず(多くの場合は、論旨に関係のない末節の情報であるが・・・)。

ところが、その情報がないが故に臨床報告を「意味がない」としてしまうのは問題。論旨とは関係のない些末な事実が欠けているからといって本筋を否定するのは、臨床報告そのものを否定するものではないか。

このような態度が、日本での臨床報告を貶めている可能性がある。遺伝子学的な検討を何にでも要求するなど。

症例報告は、新しい事実あるいは事実をもとにした仮説などを提示するもの。新しい事実とは、なにも最先端の研究技術を用いたものではないはず。良い例が、H1N1pdmの初期の臨床研究。まずは臨床像を描くことが価値があることの良い例。

なにも科学的アプローチとは最先端の研究技術を用いた事実の提示であら「ねばならない」となど言い出すと、もうこれはドグマ。

貴重な臨床の知見をくみ上げる場が必要・・・またこういう気分になった。

短期研修医師の募集(国立国際医療研究センター 感染症内科・国際疾病センター)

国立国際医療研究センター 感染症内科・国際疾病センターでは医師の短期間の研修を受け付けています。受け入れるのは卒後少なくとも4年間(48ヶ月)以上の臨床経験を有する医師です。時期は相談に応じます。

お問い合わせは郵便またはFaxで以下までよろしくお願いします。

大曲 貴夫

国立国際医療研究センター  感染症内科/ 国際疾病センター
〒162-8655
東京都新宿区戸山1-21-1
TEL: 03-3202-7181 (代表)
FAX:03-3207-1038

今年の目標

1:グラム染色Basedの診療を根付かせる

2:「サンフォードのレジメだけ借りてすませる」という悪習をぶっ壊す

3:手指衛生の啓発:

今年の目標その2:「きちんと評価せずに」「サンフォードのレジメンだけ借りてすませる」という悪習をぶっ壊す。完全に。

今年の目標その2:「きちんと評価せずに」「サンフォードのレジメンだけ借りてすませる」という悪習をぶっ壊す。完全に。

今年の目標その1:グラム染色Basedの診療を根付かせる。

今年の目標その1:グラム染色Basedの診療を根付かせる。

新訂版 感染症診療の手引き

新訂版 感染症診療の手引きが出版されることになりました。

新訂版 感染症診療の手引き―正しい感染症診療と抗菌薬適正使用を目指して
クチコミを見る


静岡がんセンターに赴任したのが2004年。そこで感染症のコンサルトを受けるなかで、感染症診療の方法をわかりやすくぶれずに示す必要があるなと感じ始めました。何故なら現場の先生方が知りたいのは診療の仕方そのものだからです。数名の先生方から、診療の方法を簡単にまとめてほしいと何気なくいわれたのが実は「手引き」のはじまりであったりします。

そこであるときから、自分が診療で重要と考えていること、必要な知識、よく使う処方などを少しずつまとめ始めました。今日は腎盂腎炎のコンサルトを受けた。ならばそこをまとめておこう。そして次回以降のコンサルトではそれに則って診療し、ということを繰り返しました。気付けば、静岡がんセンターでよく出会う感染症の多くについて診療指針がまとまっていました。これを一つのファイルにまとめたのが、「感染症診療の手引き」です。

この「手引き」は、その価値を認めてくださる方々と出会えたおかげでおかげで、冊子体で配布されることになりました。当時から私は正式な出版を考えていました、しかし私如きの著作を出版してくださる出版社などはなく、相手にはして頂けませんでした。自費出版するほどの資金もありません。そのようななか、冊子体を作ってくださった方々には本当に感謝しております。

この「手引き」はオープンソースです。どなたがどのように使っても良いものです。程なく日本のあちらこちらから「当院のマニュアルに使いたい」とのお知らせを頂くようになりました。大変に驚きましたが、このようなものが現場で求められていることが大変によくわかりました。

「手引き」の内容も少し古くなり、改訂が必要になりました。また、冊子を求めてくださる方々が多いなか、お応えできないことが続きました。そこで、日本ではあまり眼にすることのないこのような冊子の出版を、あえて受けてくださる方があらわれました。このような経緯があって、今回新訂版 感染症診療の手引きが出版されることになりました。

この「手引き」はオープンソースです。どなたがどのように使っても良いものです。結果として感染症診療がよい方向に進んでいくことを期待しています。

平成23年10月29日(土)第10回静岡東部感染症診断・治療・制御研究会 懇親会のお知らせ

平成23年10月29日(土)15:00〜17:30の予定で、静岡県立がんセンター研究所 内 しおさいホール にて第10回静岡東部感染症診断・治療・制御研究会が行われます。当日の特別講演は、岩田健太郎先生(神戸大学医学部附属病院 感染症内科 教授)にお願いしております。

詳細はこちらです。

さて、当日はお忙しい岩田先生を無理矢理捕まえて(?!)三島駅の近くで懇親会を行うことと致しました。参加ご希望の方は lukenorioom (あっとまーく)gmail.com までご連絡下さい。なお、参加者希望者多数の場合にはやむを得ず先着順で締め切りますので、ご容赦下さい。

再掲: 抗菌薬適正使用−2010年日本環境感染学会総会での、沖縄中部病院 遠藤和郎先生のご発表内容

抗菌薬適正使用についての2010年日本環境感染学会での、沖縄中部病院 遠藤和郎先生のご発表内容です。私は沖縄中部病院の遠藤先生のご発表を大変な感銘をもって拝聴しましたが、遠藤先生のご厚意でその時のご発表内容を頂くことが出来ました。

「喜舎場先生から引き継いだ当院の歴史をお知らせすることは、少しは意味があるのではないかと考えました。学会のスライドを少しアレンジし添付いたします」とのお言葉を頂きましたので、掲載させて頂きます。皆様、是非ご一読ください。

凄いと感じたのは、感染症の臨床教育及び抗菌薬適正使用プログラムの運営の上での理念・目標が極めて明確に具体的に表現されている点です。フロアからの質問にもあくまでそこからずばっとお答えになっているのが非常に印象的でした。軸がぶれない。このような考え方が病院の文化としてしっかりと根付いていること、そしてその陰ではこのような文化を創るべく大変な努力があったであろうことが、伝わってきました。

岩田健太郎 先生来る!第10回静岡東部感染症診断・治療・制御研究会のご案内

第10回静岡東部感染症診断・治療・制御研究会のご案内

謹啓  
秋晴の候、先生方におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、第10回静岡東部感染症診断・治療・制御研究会を下記の日程にて開催する運びとなりました。今回は、岩田健太郎先生(神戸大学医学部附属病院 感染症内科 教授)に特別講演をして頂く予定です。ご多忙中とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご出席賜りますようお願い申し上げます。
                                                              謹白
             記

時  間 :平成23年10月29日(土)15:00〜17:30
場 所 :静岡県立がんセンター研究所 内 しおさいホール 
静岡県駿東郡長泉町下長窪1007

ケースカンファレンス:15:00〜15:30
静岡県立がんセンター 感染症内科 鈴木純 先生

ミニカンファレンス:15:30〜16:10
「血液培養についてのちょっとした話題」
国立国際医療研究センター感染症内科/国際疾病センター 大曲貴夫
  
情報提供:16:10〜16:25  「メロペン 最近の話題」大日本住友製薬(株)

特別講演:16:30〜
       座長 国立国際医療研究センター  大曲貴夫

演題「リアルでクールな感染症診療」
神戸大学医学部附属病院 感染症内科
教授 岩田 健太郎 先生

当日、会費として¥500円徴収させて頂きます。
同封の返信用FAX用紙に出欠の有無および参加予定人数をご記入の上お知らせ下さい。

当番世話人:国立国際医療研究センター 大曲 貴夫
共催:静岡東部感染症診断・治療・制御研究会
:大日本住友製薬株式会社
[お問い合わせ先]大日本住友製薬株式会社 担当 中谷
TEL054−253−1539

平成23年10月15日(土) 第21回  静岡感染症セミナー後 懇親会のお知らせ

平成23年10月15日(土)PM 2:50〜PM 6:00 第21回  静岡感染症セミナー後に、講師の高山 義浩 先生を囲んで懇親会を行います。

参加ご希望の方は lukenorioom+20111015(あっとまーく)gmail.com までメールでご連絡ください。
〆切は10月11日火曜日と致します。

担当: 大曲 貴夫

募集要項: 国際疾病センター・感染症内科後期研修(フェローシップ) プログラム

国際疾病センター・感染症内科後期研修(フェローシップ) プログラム

【教育責任指導者】大曲 貴夫

【プログラムの目的と特徴】
国際疾病センター(DCC)・感染症内科とは:
DCCは新興感染症等の蔓廷防止対策および、海外渡航者への健康相談等及び海外の医療情報提供を行う部門として2004年に設立され、以下の活動を行っている:
1) 海外渡航者の包括的健康管理(渡航者健康管理室)
2) 新興感染症等に対応するための訓練、人材育成(特別疾病征圧班)
3) 新興感染症等に関する情報収集と開示、国内外の施設機関とのネットワーキング(国際医療支援室)
4) 院内感染対策活動の支援(DCC・感染症内科)
5) 臓器横断的な感染症診療(感染症内科)
DCCフェローシップの目的:
本プログラムの目的は、臓器横断的な感染症診療および院内感染対策活動を指導的立場で行えるようになるための修練を核とし、海外渡航者の包括的健康管理および新興感染症等に対応する訓練を行うことで、国内外の感染症危機に対応し得る独立した感染症専門家を育成することである。

【研修内容と到達目標】
1-2年目:
1) 渡航者健康管理室業務・輸入感染症診療・新興感染症対策に従事し独立して行えるようになる
2) 臨床感染症コンサルテーション・院内感染対策に従事し、指導的立場で行えるようになる
3) 当院総合感染症コース所属医師・レジデント・初期研修医の指導を通じて、医師教育を学ぶ

プログラム期間は2年とする。当プログラムに所属する医師はDCC・感染症内科の併任として両部門の活動に円滑に参加できるようにする。コンサルテーション、院内感染対策業務を中心に研修しつつ、渡航者健康管理室業務・輸入感染症診療を修練する。募集する医師は卒後少なくとも5年間(初期研修2年間および後期研修3年間)の臨床医としての修練を終え、当院の総合感染症コースに所属する医師を指導監督する程度の能力・経験を有するものとする。

【受け入れ人数など】
受け入れ可能人数: 学年あたり1-2名程度
研修終了後の進路:まだ実績はないが、コース終了後には感染症指定医療機関で感染症科を立ち上げて感染症診療・院内感染対策の中心となって運営できる人材となることを目標とする。
2012年度の募集について:
プログラム開始時期および期間:2012年4月より2年間
募集時期:
−第一次募集 平成23年11月3日(木)〆切
−第二次募集 平成24年1月22日(日)〆切
給与:
−時間単価3200円+日・当直、超勤手当
−詳細は当センター後期研修医募集案内冊子巻末の「募集要項」を参照のこと

平成23年10月15日(土)PM 2:50〜PM 6:00 第21回  静岡感染症セミナー

第21回  静岡感染症セミナー

謹啓 仲秋の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、御好評を頂いております当セミナーもお蔭様で第21回目を開催させて頂く運びとなりました。今回は、講師として沖縄県立中部病院 高山 先生をお招きし、感染症領域における最新情報のご講演をお願いしております。是非、多施設の医療従事者の皆さん方にお気軽に御参加いただきたく、御案内申し上げます。       

謹白
                                                         
静岡済生会総合病院  院長   石塚 隆夫
代表世話人 さそう内科・呼吸器科クリニック 佐宗 春美

記 
日 時 : 平成23年10月15日(土)PM 2:50〜PM 6:00
会 場 :
静岡済生会総合病院 地下1階講堂 ※時間外入口からご入場下さい
静岡県静岡市駿河区小鹿1−1−1
Tel 054-285-6171 Fax 054-285-5179

【情報提供】
「オキサゾリジノン系合成抗菌剤 ザイボックス注射液600mg/錠600mg 」
ファイザー株式会社 学術担当

【症例検討】                                   
ファシリテーター:
独法国立国際医療研究センター 国際疾病センター 副センター長/感染症内科 科長
大曲 貴夫     

「   症例提示   」      
演者:静岡県立総合病院 松田 昌範 先生    
       
【講 演】
座長:
独法国立国際医療研究センター 国際疾病センター 副センター長/感染症内科 科長
大曲 貴夫

「 被災地における感染症とその対策 」
演者: 沖縄県立中部病院 感染症内科 高山 義浩 先生

*当日のセミナーは日本医師会生涯教育講座3単位を取得しております。
*尚、軽食をご用意しております。

共催 
静岡済生会総合病院
静岡感染症セミナー研究会
ファイザー株式会社

短期研修医師の募集(国立国際医療研究センター 感染症内科・国際疾病センター)

国立国際医療研究センター 感染症内科・国際疾病センターでは医師の短期間(1-3ヶ月程度)の研修を受け付けています。受け入れるのは卒後少なくとも4年間(48ヶ月)以上の臨床経験を有する医師です。今年度は9,10,12月に空きがありますが、時期は相談に応じます。

お問い合わせは郵便またはFaxで以下までよろしくお願いします。

大曲 貴夫

国立国際医療研究センター  感染症内科/ 国際疾病センター
〒162-8655
東京都新宿区戸山1-21-1
TEL:03-3202-7181(代表)
FAX:03-3207-1038

【締め切りました】第6回 輸入感染症講習会

※第6回輸入感染症講習会ですが、応募者多数にて、8/1に締め切りとなりました。※

第6回輸入感染症講習会

輸入感染症とは、我が国に存在しない、もしくは存在したとしてもきわめて頻度の少ない感
染症を指します。当然ながら、これらの疾患に詳しい医師はきわめて少ないのが現状です。し
かし、海外旅行者が増加して世界が狭くなってきた現在、これらの感染症に対し、医療従事者
は十分な準備をすることが求められています。

本講習会は、輸入感染症に詳しい臨床医を増やし、国内のネットワークを作ることを目的と
しています。講師には経験豊富な専門家を招き、日常診療に直ぐに役立つケーススタディーも
盛り込みました。輸入感染症に対する積極的な取り組みをお考えの先生方を広く歓迎致します。

【期日】 平成 23 年 9 月 23 日(祝)〜 24 日(土)
【場所】 (独)国立国際医療研究センター 国際医療協力研修センター5階大会議室
【募集人数】 50 人(医師)
【受講料】 資料代 2,000 円(当日申し受けます)
【主催】 (独)国立国際医療研究センター

異動のご挨拶

私 大曲 貴夫ですが、2011年7月1日より国立国際医療研究センター 国際疾病センター/ 感染症内科で勤務することとなりました。静岡がんセンター感染症内科在職時には本当にお世話になりました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

平成23年7月2日(土)14:30より 第21回静岡HIV感染症カンファレンスのお知らせ

**************************************

平成23年7月2日(土)14:30より 第21回静岡HIV感染症カンファレンスのお知らせ


  静岡HIV感染症カンファレンスのお知らせです。

今回は、名古屋医療センター横幕能行先生に特別講演をお願いしました。

静岡県コンベンションアーツセンターグランシップで行います。

医師の方々ばかりでなく、保健師さん、薬剤師さん方の御参加も心からお待ちしております。

*************************************

第2回IDATENクリニカルカンファレンス: 「肺炎のマネジメント(市中院内+α) −現場の目線から診療のあり方を考えるー スライド

お約束通り、数日掲載いたします

平成23年1月22日(土)PM 2:50 第20回  静岡感染症セミナー

恒例の静岡感染症セミナーのお知らせです。

今回は、あの「グラム染色道場」でご高名な、山本剛先生に特別講演をお願いしました。2時間ほどじっくりとお話ししていただく予定です。

医師の方々ばかりでなく、検査技師さん、薬剤師さん方の御参加も心からお待ちしております。

---------------------------------
第20回  静岡感染症セミナー

謹啓 厳寒の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、御好評を頂いております当セミナーもお蔭様で第20回目を開催させて頂く運びとなりました。今回は、講師としてをお招きし、感染症領域における最新情報のご講演をお願いしております。是非、多施設の医療従事者の皆さん方にお気軽に御参加いただきたく、御案内申し上げます。

謹白
                          
静岡済生会総合病院  院長   石塚 隆夫
代表世話人 さそう内科・呼吸器科クリニック 佐宗 春美

記 

日 時 : 平成23年1月22日(土)PM 2:50〜PM 6:00
会 場 : 静岡済生会総合病院 地下1階講堂 ※時間外入口からご入場下さい
静岡県静岡市駿河区小鹿1−1−1
Tel 054-285-6171 Fax 054-285-5179

【情報提供】
「オキサゾリジノン系合成抗菌剤 ザイボックス注射液600mg/錠600mg ]
ファイザー株式会社 学術担当
【症例検討】ケースカンファレンス 1例
 
【講 演】
座長: 静岡県立静岡がんセンター 感染症内科 
部長 大曲 貴夫

「臨床医として知っておきたい微生物検査の知識とその現場への活用方法」
演者:西神戸医療センター 臨床検査技術部 山本 剛 先生

*当日のセミナーは日本医師会生涯教育講座3単位を取得しております。
*尚、軽食をご用意しております。

共催  静岡済生会総合病院
静岡感染症セミナー研究会
ファイザー株式会社

「予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える 」読後感


ワクチンに関する議論は、とかくかみ合わない。しかも「効果がある」「効果がない」、「副作用は容認すべき」「副作用は絶対あってはならない」といった二元論的な議論になりがちである。

副作用の議論は特に混乱する。例えば「100%安全であるべきワクチンに副作用があるなんて許容できない」という意見がある。この意見の持ち主とディスカッションを行うには、まずは前提の共通理解が必要である。岩田先生は、予防接種を打っても打たなくても何も起こらない大多数の人々がまずは大前提として存在することを指摘する。そのうえで予防接種をせずに病気に苦しむ人と、予防接種を打って副作用で苦しむ人、が存在し、前者が後者よりも大きい場合に予防接種を行う価値があると説く。ワクチンを打つべきか打たないべきかの判断は要はこの妥協的交換のなかに存在する。この認識を同じくしておかないと、それから先の議論はできない。ワクチンの議論のなかでは予防接種を打って副作用で苦しむ人の存在が特に注視される傾向にある。しかし実際には予防接種をせずに病気に苦しむ人々が存在することを等閑視してはならない。そして両者の問題の大きさを測るためには、予防接種を打っても打たなくても何も起こらない大多数の人々を十分に認識しておくことの重要性を岩田先生は指摘している。ようは、問題の全体像をまずは知りましょう、というところだろうか。

私は、この書籍における、ワクチンの副作用とそれに対する日本における社会としての対応についての議論はきわめて重要であると考えている。なぜなら、この議論を読み解く中で、医療上のリスクについての社会的認識がどのように形成されて来たのかが垣間見えてくるからである。日本におけるゼロリスク神話は大きな問題である。このものとらえ方が、医療をはじめとした、人の生命・危険にかかわる専門業界に多大なる悪影響を及ぼしている。では、このようなモノの見方は何故生じたのか? 岩田先生は歴史的経緯から、政府・厚生省の都合により「ワクチンによる副作用は『起こってはならないもの』」とされてきてしまったことが要因であると指摘している。実際には副作用があり、現実にはリスクはあるのに、それを全否定しては目の前の事情を健全な見方で判断することはもはや不可能だ。よってその結果、「副作用は決して起こってはいけない害悪であり、起こった場合にそれは許容できない」という社会的認識が生まれてしまう。同様の認識が他の医薬品にも持ち込まれたことは想像に難くない。これにマスコミも乗り、副作用に対してセンセーショナルな報道を繰り返した。副作用は社会的に容認されなくなり、副作用を伴うリスクのある行為を行う人々はどんどん萎縮していった。

更に危険なのは、「好ましくない事象は限られた特定の物事が原因で起こる」「好ましくない事象の裏には必ず特定の加害者が存在する」とするというあまりにも単純化された世界観である。人の営みは複雑である。好ましくない事象が起きた場合に、その原因の解明は一筋縄ではいかない。何より一つの事象の発生には多数の要因が絡み合っており、単一の要因を原因とはできない。専門性の高い領域であれば、なおさらである。しかしこのような専門領域で好ましくない事象が起こった場合に、本邦では(他の多くの国々でもそうだが)、専門家による専門的観点からの解明が行われる以前に、警察や司法の介入が起こってしまっている。必ずしも専門的知識を持たない人々が、起こった事象の複雑性を全く無視して、法解釈に則って原因を決めつけようとする。原因と結果の関係の判断は難しく、そもそもなにが原因であるのかを探ることはもっと難しい。自然の事象において、物事の原因と結果を議論する場合、何をどう原因と決定するかについては未だに大きな議論がある。きわめて難しい問題なのである。そもそも法解釈で解ききれる問題ではない。

なおかつ、事象に対して誰かを必ず加害者に仕立て、その加害者が起こった事象の原因であると決めつけようとする。これは、恐ろしいことだ。このように警察や司法の介入が先行して起これば、専門家による事態の解明と改善への道筋は絶たれてしまう。何故なら警察や司法の介入は、判断に必要な事実が現場から出てくること、その事実に基づく建設的な議論を著しく妨げるからである。専門領域をよく理解していない人々に無理矢理に裁かれて加害者に仕立て上げるリスクがあるのなら、誰も真実は語らなくなるだろう。黙っているに限る。ここに、起こった不幸な事象の解明はなされないままとなってしまう。専門領域での好ましくない事象の究明に、まずは警察や司法が踏み込み専門的観点からの検証を阻害し不可能にする現在のあり方は、絶対的に改められるべきだ。限界そして有害性の高い「犯人捜し」ばかりにエネルギーを注いだところで、結局何も生まれない。むしろ、改善のための方策を探ることに力を注ぐべきである。本書をよんで、私自身その思いを再度確認した。

ではどうすべきか?

岩田先生は、犯人捜しでは何も片付かないこと、痛みは皆で負うべきである、それが成熟した社会としての対応であると説く。そのためには、これまでの価値観から抜け出す必要がある。本書はその端緒を与えてくれる書物であると考える。

(大曲 貴夫)

予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える (光文社新書)予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える (光文社新書)
著者:岩田健太郎
光文社(2010-12-16)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

2011年1月15日(土) 13:30 第1回IDATENクリニカルカンファレンス@札幌

(手稲渓仁会病院総合内科・感染症科の岸田先生からのお知らせです)

手稲渓仁会病院 総合内科・感染症科の岸田です。
第1回IDATENクリニカルカンファレンス@札幌 のご案内をさせていただければと思います。

このたび、ベーシックコースとしてIDATENクリニカルカンファレンスを新たに立ち上げ、北海道で第1回を開催させていただく運びとなりました。従来のIDATENインタラクティブケースカンファレンスは、アドバンスコースとなります。

当カンファレンスでは、特に基本的な内容の講義を中心に据えながら、”地域に根ざした”日常よく遭遇する市中感染症から、入院後のコモンな感染症まで、幅広いレンジの症例カンファレンスを行っていきたいと思います。北海道から臨床感染症教育の輪を発信していくことにご賛同いただけましたら、真に幸でごさいます。

下記の要領で第1回IDATENクリニカルカンファレンスを開催いたしましたので、ご多忙のことと存じますが、何卒ご出席賜りますようお願い申し上げます。

記念すべき第1回は、2011年1月15日(土) 13:30から
アスティ45 大研修室1606にて開催いたします。
http://www.asty45.jp/

札幌駅直結ですので、吹雪いていてもOKと考え、この会場を選びました。周りの皆様お誘い合わせの上、おいで下さい。

初回の今回は共催である日本ベクトン・ディッキンソン株式会社より血液培養検査の話をしていただいたあと、臨床感染症レクチャーとしてIDATEN代表世話人 亀田総合病院 総合内科・感染症科 部長 細川直登 先生に「臨床でのグラム染色の活用法 −特にERでの実践法−」のレクチャーをお願いいたしております。血液培養・グラム染色と感染症マネージメントにおいて重要な検査に関してまとまった話が聞ける会にしました。

また、ケースカンファレンスは2題+αを予定しています。
座長に静岡がんセンター感染症内科部長の大曲先生をお呼びして
ケースカンファレンスを盛り上げていこうと思っています!

そして、最後に、感染症質問タイムを設けました。時間制限はありますが、せっかくの機会ですので日常感染症診療での素朴な疑問を是非持ち寄っていただけたら幸です。

北海道内の病院の方で、症例提示を希望される方は
12月10日(金)までに岸田あてにご連絡ください。

*********************************
【プログラム】
日時 2011年1月15日(土) 13:30〜(13:00開場)
会場 アスティ45 大研修室1606
http://www.asty45.jp/
参加費 1000円

13:30〜13:45  情報提供:BD 血液培養について
13:45〜13:50 開会の挨拶
13:50〜14:50  臨床感染症レクチャー
「臨床でのグラム染色の活用法 −特にERでの実践法−」
亀田総合病院 総合内科・感染症科 部長 細川直登 先生
【インタラクティブケースカンファレンス】
座長 静岡がんセンター感染症内科 部長 大曲貴夫
15:00〜16:00 ケースカンファレンス①
16:00〜17:00 ケースカンファレンス②
17:00〜17:45  感染症質問タイム(もしくはケースカンファ③)

運営委員(50音順)
手稲渓仁会病院 総合内科・感染症科 岸田直樹
町立中標津病院 内科 土屋慶容
江別市立病院 総合内科 濱口杉大
*********************************

どの薬剤に対して動きが見られているか? ・・・「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の検討内容を追う

昨年厚生労働省より、 医療上の必要性が高い未承認の医薬品又は適応の開発の要望に関する意見募集が行われました。
日本感染症教育研究会から、これについて要望を提出しています。

今年に入って「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」が立ち上がり、検討が始まっていますが、厚労省のウェブサイトに「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議での検討結果を受けて開発企業の募集又は開発要請を行った医薬品のリスト」が掲載されていますので、ご紹介します。

コリスチン、メトロニダゾールなどが挙がっています。
ナフシリンはどうなっているのでしょうか? バンコマイシンの適応症の拡大は?

過去の検討内容は以下です:
第1回 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 会議資料
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/s0208-9.html
第 2回 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 会議資料
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/03/s0331-19.html
第 3回  医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 

昨日5月21日に厚生労働省が、学会や患者団体などから寄せられた未承認薬・適応外薬の開発要望374件について、同省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」が審議した結果を踏まえ、「医療上の必要性が高い」と判断された109件の開発要請を関連企業に行った、とのことです。https://www.cabrain.net/news/article.do;jsessionid=527D7659EFB1EAEF1E1FC485FEFC9F47?newsId=27736

開発企業の募集又は開発要請を行った医薬品のリストは以下の厚労省サイトに掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/05/s0521-5.html

既に開発要請が企業に出された薬剤、開発先を募集中の薬剤、ワーキンググループで検討中の薬剤があります。皆様、一度内容をよくごらんください。

どのような議論がなされていくか、経過を追っていく必要があります。特に要望に上がっていながら今回対象とならなかった薬剤については、、患者・現場の医 療者・専門家団体からの公式な申請が行われているわけですから、その理由について明確に示される必要があるでしょう。

なかには検討途上で「必要性が低い」と判断されつつある薬剤もあるようです。専門家団体が意見書を提出しているわけですので、検討側はそのような意見の出元を示すべきでしょう。結論だけを示されても申請側からすれば了解できるものではありません。審議の過程を、お示し頂く必要があります。

(静岡がんセンター感染症内科 大曲 貴夫)
Recent Comments
記事検索