新訂版 感染症診療の手引きが出版されることになりました。

新訂版 感染症診療の手引き―正しい感染症診療と抗菌薬適正使用を目指して
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静岡がんセンターに赴任したのが2004年。そこで感染症のコンサルトを受けるなかで、感染症診療の方法をわかりやすくぶれずに示す必要があるなと感じ始めました。何故なら現場の先生方が知りたいのは診療の仕方そのものだからです。数名の先生方から、診療の方法を簡単にまとめてほしいと何気なくいわれたのが実は「手引き」のはじまりであったりします。

そこであるときから、自分が診療で重要と考えていること、必要な知識、よく使う処方などを少しずつまとめ始めました。今日は腎盂腎炎のコンサルトを受けた。ならばそこをまとめておこう。そして次回以降のコンサルトではそれに則って診療し、ということを繰り返しました。気付けば、静岡がんセンターでよく出会う感染症の多くについて診療指針がまとまっていました。これを一つのファイルにまとめたのが、「感染症診療の手引き」です。

この「手引き」は、その価値を認めてくださる方々と出会えたおかげでおかげで、冊子体で配布されることになりました。当時から私は正式な出版を考えていました、しかし私如きの著作を出版してくださる出版社などはなく、相手にはして頂けませんでした。自費出版するほどの資金もありません。そのようななか、冊子体を作ってくださった方々には本当に感謝しております。

この「手引き」はオープンソースです。どなたがどのように使っても良いものです。程なく日本のあちらこちらから「当院のマニュアルに使いたい」とのお知らせを頂くようになりました。大変に驚きましたが、このようなものが現場で求められていることが大変によくわかりました。

「手引き」の内容も少し古くなり、改訂が必要になりました。また、冊子を求めてくださる方々が多いなか、お応えできないことが続きました。そこで、日本ではあまり眼にすることのないこのような冊子の出版を、あえて受けてくださる方があらわれました。このような経緯があって、今回新訂版 感染症診療の手引きが出版されることになりました。

この「手引き」はオープンソースです。どなたがどのように使っても良いものです。結果として感染症診療がよい方向に進んでいくことを期待しています。