10月9日。今回の講義の大きなテーマは、「検索エンジン」について。普段からお世話になっている方も多いのではないでしょうか。検索エンジンについて見ていくと、時代の流れも影響していることが分かってきます。

 検索エンジンといえば、Yahoo!やGoogleが有名ですね。しかし、Yahoo!がここまで流行っているのは、日本だけなんだとか。私の小学校でも、インターネットを開くと、Yahoo!へ飛ぶように設定されていました。某漫才芸人さんもネタにしていますが、あのネタが通用するのは日本だけなのかもしれません。世界的に見てもYahoo!のシェア率は高くなく、Googleが大部分を占めています。
 しかし、Yahoo!はGoogleよりも検索エンジンとして早期から登場しており、今までも多くのインターネットの使用者にとって、便利なツールであったはずです。では、なぜYahoo!はGoogleへ覇権を譲る形になってしまったのでしょうか。
 
 その大きな原因は大きく2つあったようです。 
 まず1つ目は、人間の知覚に関することです。Yahoo!といえば、ホーム画面の選択肢の多さです。わざわざ「天気」や「ニュース」等と検索しなくても、ホーム画面に多くの情報や、Yahoo!の情報サイトへのリンクがあり、インターネットに慣れていない人にとっては、便利なのかもしれません。
 しかし、その選択肢の多さが仇となっているのかもしれないのです。人間が一度に視覚にとらえ、判断できる選択肢や情報の数は、理想は5個、多くても7個と言われているそうです。確かに、「七人の侍」や戦隊モノ等、映画の主要人物が5~7人である事は多いですし、テトリスのピースの種類も7つ。「〇〇の7つ道具」、七つの海、七草がゆ、曜日の数等、7に関するくくりは多い気がします。
 これを踏まえて、Yahoo!のホーム画面はどうでしょう。だいぶ多いですね(と言うか、多過ぎ?)。一度に見る情報量が多すぎることが、ユーザー離れの一因かもしれませんね。それに、今現在インターネットを利用している多くの人はここまで親切に提示してもらわなくても、自分から検索して情報を探しに行く人が多いでしょう。
 2つ目は(これが大きな原因といえると思います)、Yahoo!の大きな特徴だった「カテゴリー検索」が、膨大な情報量に対応しきれなくなったことです。
 Yahoo!の登場当時、便利とされていたのが「Yahoo!カテゴリー検索」です。これは、職員がサイトの内容を審査し、カテゴリー別に分類することで、ユーザーは自分の欲しい情報のカテゴリーさえ分かれば、Yahoo!側が理想的なサイトを表示してくれるというものです。当時1994年、2000以上のサイトを分類別に見れるという事は、とても便利な事だったでしょう。
 しかし、現在は事情が違います。2017年10月16日0:35(このブログを書いてました…)時点の全世界のWebサイトの数は、1,269,752,801個です(引用元:total-number-of-websites)。これを全てカテゴリに分けるのは…不可能に近いでしょう。それに、サイトの数が増えればカテゴリの種類も増えます。それをたどる根気強いユーザーも中々いないでしょう。
 その点、「キーワード検索」を主体としていたGoogle(Googleのホーム画面は…これは言わなくても分かりますね)は、ロボットを使い、サイトをキーワードで分類しているのです。作業量も少なくて済みます。そしてユーザーも、「自分で調べたい事柄を直接打ち込む」という検索方法に対応した人が多くなっていきます。
 そして今、Yahoo!もキーワード検索が主体となり(しかも検索業務はGoogleが担っています)、カテゴリー検索はひっそりと息を潜めるように、ホーム画面右上へと追いやられる形になった訳です。

 

 さて、話は変わりますが、検索エンジンは基本無料で使えます。なぜでしょうか?答えは簡単で、「広告料」があるからです。広告料を出せば、それだけ検索された時に上段に表示されます。
 基本、このような仕組みで検索エンジンは運営されています。


 
 最後に、検索エンジンのこれからと懸念についてです。現在はGoogleがトップシェアを誇っていますが、そこに少し(ほんの少しかもしれませんが)、暗雲が立ち込めてきているのです。 
 まず、リンクの共有方法の多様化です。Googleの検索で上位の表示されるのは(広告料なしで)、Googleの「検索エンジン最適化」で有能と判断されたサイトです。その表評価基準の1つが、「たどり着きやすさ」です。つまり、他のサイトでも紹介されている、リンクが張られているサイトは、必然的に有能と言えます。これがSNS等の登場で評価しづらくなっているのです。Googleも、SNSでサイトのリンクがどう張られているのかは判断出来ません。そのため、SNS内での評価も大きくなっている現在、サイトの評価が正確で無くなってくる可能性もあるのです(そんな話は、今現在聞かれませんが…)。
 次に、「音声検索」の登場です。ツールの進化により、Web検索に「音声検索」が登場しました。キーボードでキーワードを打ち込まなくても、自分の調べたいことを口にするだけでいいのですから、とても便利です(私は人前で中々出来ませんが…)。その音声検索のシェア率で、GoogleはBingに劣っているのです。キーワード検索が消える事はしばらく無いでしょうが、音声検索が検索方法として主流になれば、シェア率が変わるかもしれません。

 検索エンジンの懸念ですが、これは人間の記憶に影響する、という研究結果が出ていることです。どうやら人間は「検索すれば出てくる」と分かってしまった事柄についてあまり記憶しなくなるようなのです。
 記憶が少なく済む分、理解力や思考力に力を回せるという意見もあるようですが、私は記憶も大切だと思うのです。地図を記憶すれば、ドライブや散歩をする時周りの景色や情報に気を回せますし、過去の事柄を記憶すれば、その年代の人とその話題で盛り上がれるかもしれません。


 
 人一人が調査したり記憶出来る事は限られており、その結果を一瞬で表示してくれるのが検索エンジンです。これは便利なものですし、知見を気軽に広められる事はいいことだと思います。しかし、ローマ法王:ベネディクト16世が述べられたように、「自分の脳を使う事も大切」なのです。自分の脳で悩むこと、思考を巡らせること、想像すること。人間にしか出来ないことを大切にすることで、発見できることもあると思うのです。
 (と言いながらも、このブログを見るには、検索エンジンを私は使うしかないのです…笑)


今回の授業資料(slide share)
 情報リテラシー論 2)検索エンジンの変遷と進化
 著者/講師:横田秀珠

PS:今回、字の大きさを大きくしてみました。もし、前のほうが良い等ありましたら、コメントのほうでよろしくお願いします。
 また、横田先生が私の前回のブログを「特に良かった講義のレポート」に選んでくださいました!ありがとうございます!私は文をまとめるのが苦手で、ついつい長くなりがちなので、きゅっとまとまってる方のブログは読みやすくて良いなぁ、と思うので、極力頑張りたと思います(笑)イラストなんかも入ってると、分かりやすくて良いですよねぇ…。(画力…) これからも頑張って書いていきたいと思います!!