10月16日。今回の講義は、今やテレビ等のマスメディアと対等の影響力を持つようになった、ソーシャルメディア・SNSについてでした。

 今や個人間のコミュニケーションだけで無く、政治や芸能、企業などの情報発信ツールとしても利用されるようになったソーシャルメディアですが、首相として初めてこのような活動を行ったのは、小泉元総理です。2001年に初めて刊行された小泉総理のメールマガジンは、1年目にして75万部を発行し、最盛期には220万人以上の読者を抱えるまでになります。日本のインターネット世帯利用率が40~50%だった2001年当時の状況(2016年では、約80%超)を考えると、小泉さんの人気ぶりが良く分かります(安倍総理のTwitterフォロワーは約75万6千人)。それと同時に、政治活動においても、SNSが利活用できることを証明しています。
 また、企業やその商品の宣伝でもSNSは影響力を持っています。SNS上で良い評判だったり、SNSで友達から勧められた商品は、安心して購入できるという人が多いからです(Facebookいわく、「正しい情報は”友達”が持っている」)。逆も然りで、ネット上で悪い評判が広まると、企業には大きな痛手になるでしょう。

 また、SNSがここまで注目を集めるようになったのは、災害時の連絡手段として有効だったという理由もあります。2011年3月11日の東日本大震災で、メール等の回線がパンクした中でも、SNS(特にTwitterはサーバーダウンすることなく稼働した)は被災状況の発信や安否確認に利用されました。人々をつなぐ手段として、SNSの利用は重要だと世間に広く知らしめる出来事だったと言えるでしょう。

 そして現在、SNSは人々の人間関係を変化させるまでに成長しました。物理的に合わなくても「SNSによって出会い、気の合う人を見つけて友達になる」、という新しい人と人との繋がり方を、SNSは生み出したのです(グローバルとローカルの間=グローカル)。

 

 「アラブの春」においては政権を倒す団結を生み出し、「3・11」では人々の”絆”の再認識を起こし、”バズった”コンテンツを、無名から流行まで押し上げる。大きな炎上も、元は一人の人間の他愛もない一言。「SNSは良いことも悪いことも倍増させる。」まさにその通りだと思います。自分小さな一言だと思っていても、それが公開されているならば、責任を持つ義務があるという事を各々が自覚し、有意義な使い方をしなければいけないと思います。(授業中に誰かがTwitterで「ネット上で過去は消せない」と言っていたのにも、はっとさせられました。)
 

*今回の授業資料(SlideShare)
 情報リテラシー論 3)ソーシャルメディアの台頭
   著者/講師:横田秀珠