我が家の料理番として、困ってしまうのが子供たちとの食の好みの違いだ。

カレーについては、必ず二種類作らなければならない。
甘口でないと「もーダメ、死ぬ!!」と泣き喚く息子用と、激辛でないとカレーを食べた気がしない私。娘はそれをミックスして「オレは中辛だぜぃ」とほくそえむ。
息子の年齢を考えれば、もういい加減中辛程度にはなってほしいものだが、なにしろ、本来子供が大好きなはずのカレーをうちで作ると「うちのカレーは辛いからヤダ」とのたまう。
ん? 甘いのは私か??

朝食も結構面倒くさい。
パン食派で、目玉焼き二つに厚切りベーコンの好きな息子。
ご飯でないと食べた気がしないという娘。とはいえ、焼き鮭に味噌汁でもつけようものなら「多い!」とブーイングが来る。朝は時間がないからと、生卵かけご飯命な娘…。
一方、私は海苔の佃煮か、辛子明太子か、イカの塩辛でもあれば充分なほう。
しかし、佃煮を除いた二つは、子供たちは食べられない、と言う。
息子を説得して米飯にしても、納豆を食べるのは私と息子で、娘は「口がネバネバするからヤダ」と拒絶。一人でお茶漬けをかっこんだりしている。
忙しい母に協力する気なんて、さらさらないらしい。
更に大変なのは夕飯。
私はご飯なしでも、ちょこちょことつまみがあり、お酒があれば充分なのだが、子供たちはそうはいかない。
オイルサーディンのガーリックトマト焼き、なんて私以外は食べないし、めんどくさがりの息子はひたすら丼物を要求する。
焼肉にすると息子は喜ぶが、娘は「お肉カタイ、キライ」と駄々をこねる。
娘の肉嫌いは筋金入りで、実は二歳半の頃には、食べたフリをして、肉をティッシュペーパーに吐き出し、それを丸めて、なんとテレビの後ろに放り込んでいたという前科者だ。(後日、大量のムシが発生して、犯罪が発覚したが、そのことについては思い出したくもない…)
チキンソテーひとつにしても、娘は「ガーリック醤油」、私は「ガーリックトマトソース」、息子は「マヨネーズ入り照り焼き」ということで、調理中にフライパンを二回も洗わなくてはならない。
しかも、汚れにくい順に作っていくと、娘のソテーはすっかり冷めてしまい、猫舌の息子は「熱くて食べられない!」と騒ぐといった按配だ。

ちなみに、「今夜何を食べたい?」と聞いたときの二人の答え。
娘「ラーメン、スパゲッティ、カレー」
息子「ステーキ、焼肉、ハンバーグ。んじゃなかったらマック」

もう子供のリクエストに応えるのはやめよう…。