この街にもオレンジ色の夕暮れがある。
街は、人は少しずつ変わっていく。
その様を見て自分はいつも置いてけぼりだなと思う。
でも本当はそんな事ないのです。ちゃんと変わっているし、忘れていくし、進んでいるのです。

僕の知らないところで僕のしたことがどうにかなったりしている。そんなの見つけられないけど、そういうことだってある。

オレンジ色に染まる街には沢山の瞬間がある。そこにはそこにいる人しか感じられない何かがある。そういう瞬間とひとつになりたい。どこかから繋がらないかな、とたまに思う。目を瞑ると、ドアがあったり線路があったり。進むと僕はいなくなる。意識が混ざってしまうような。


変わっていくのは悪いことではないけれど、変わっても、なるべくずっと残る様な、口ずさめるような、そんな音楽をつくりたい。本当にそれだけなんだよ。ゆっくりゆったりやりたい。


この街は思ったより、悪いところじゃない。