2016年06月07日

厚生労働省は毎年産業分類別に賃金や労働時間の調査を行っている。10名以上の従業員を抱える5万余の民間事業所に対する調査をまとめたものであり、最新の調査結果は今年2月に公表された平成27年賃金構造基本統計調査だ。

そこで同調査にもとづき、産業分類別の年収、月間労働時間をヒートマップにしてみた。男性・女性の降順にソートしたバージョンも用意しているのでそちらも見て欲しい。サムネイルをみるだけで、男女に厳然とした差があることが一目瞭然だ。

産業分類別年収テーブル(男性ソート版女性ソート版


産業分類別年収テーブル


産業分類別月間労働時間テーブル(男性ソート版女性ソート版


産業分類別月間労働時間テーブル


産業別明細票


さらに産業分類ごとに調査結果を確認できる検索フォームも用意した。上部のプルダウンメニューを選択することで、所望の産業の給与/労働時間テーブルを参照することができる。自分の待遇と照らしあわせて、自分がどの位置にいるのか把握する一助になるだろう。

平均的に見れば、男性は50代前半に年収が700万に到達して最高となるが、女性は40代後半に最高でも400万少しとしかならない。仕事の内容も雇用形態もバラバラのあくまでも平均値としてはこうなるということだ。

給与と労働時間の関係


給与と労働時間を散布図にしたのが次の図だ。ただし、労働時間に関しては実態を反映しているのかどうも疑わしい。いわゆるサービス残業が調査結果に反映されていない可能性が濃厚であり、あまり意味のない調査結果である気もする。

上記を踏まえた上で、年収と労働時間に負の相関があるように見える点をどう解釈すべきだろうか。年収が高い人は鬼のように働いているのかというとそうではなく、むしろ年収が低い人のほうが労働時間は長い(ように見える)。なんとも不公平な世の中である。

終わりに


日本は世界的に見ても膨大な統計がきちんと整備されている国であるらしい。基本的な統計データさえまともに存在しない国も珍しくない中で、日本は昔から多くの統計調査を行ってきた。しかし、それが活用されているかというと話は別だ。

賃金構造基本統計調査に関しても毎年多大な予算を費やして調査しているにも関わらず、その結果が国民に分かりやすいように提示されているかとは言いがたい状況にあると思う。上記のように少し工夫をするだけで、学生が将来の職業を選択するために利用したり、あるいは社会人が自分の置かれている立場を客観視したりするのに活用できる可能性が広がる。

調査をやるだけではなく、調査結果をどう見せるかという点について、もっと気を使ってもらいたいものだ。

lunarmodule7 at 09:00│Comments(0)TrackBack(0)

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