失われた30年、ささやかな経済成長に見合った賃金上昇すらなかった[Tableau] ハイライト色を維持しつつ画像の色を勾配変化させる方法 / How to change the color gradient of an image while keeping the highlight color

2021年07月23日

もちろんそんな閣議決定がなされたとことは(きっと)無いが、現状は似たような状況にあるように見える。

東京の新型コロナ感染状況が危機的だ。本日の感染者数は1,359人となり、開会式に合わせてTOKYO2020というジョークには届かなかったが、それは昨日が祝日で検査数が少なかったからに過ぎず(昨日の行政検査数は2,430件で前日の半分以下)、史上最悪のペースで感染者が増加している事実には変わりはない。

TokyoInfections20210722


今回で4回目を数えた緊急事態宣言も効果が明らかに落ちており、ここ最近の都内の人流は過去の宣言下と比べて減っていない(東京都政策企画局:東京都内における繁華街の混雑状況および滞在人口(人出)の増減状況)。加えて五輪開幕に合わせた4連休、梅雨明けも重なり、感染が拡大する要因が揃っている。



京都大学の西浦教授は1日の新規感染者数の増え方が現状の1.5倍より少ない1.3倍と仮定すると、東京都の新規感染者数は8月7日に3,000人を超え、8月21日には5,235人に上るという試算を発表した。
西浦教授は「ワクチンの普及に伴って重症化する高齢者は減っているが、感染者数全体の規模が大きくなっていて大変憂慮している。一般病床でも医療従事者の負担が増していて、ゆっくり静かに医療現場が危機を迎えつつある。今は流行を止める重要な瀬戸際にあるので、職場でのクラスターを抑えたり、東京から地方に出かけて感染を広げることが無いようにしたりと、一人ひとりが協力してほしい」と話しています。


東京都モニタリング会議は「増加比がさらに上昇すると2週間を待たずに第3波をはるかに超える危機的な感染状況になる」として強い危機感を表明している。明らかに感染爆発が起こる可能性が拡大している。東京は今すぐにでも人流を減少させる強い措置が必要だ。

にも関わらず、政府に対策強化の動きは見られない。秋には衆議院議員選挙を控え、感染爆発が発生すれば与党は大敗するのにも関わらず、なぜ対応をしないのか? 選挙対策だけはしっかりと行ってきた自民党の行動原則からすると奇妙に見える。

ひょっとして、政府内では感染爆発は起こらない想定なのだろうか? 閣議決定でもされたのだろうか?

菅首相は1週間前の推進本部において「東京オリンピックの開幕まで、いよいよ1週間となった。緊急事態宣言のもとで開催する中、国民の命と健康を守るため感染対策を徹底し、安心・安全の大会を実現していく」と述べ、感染対策の徹底を指示している。現状において安心・安全の大会実現のための感染対策は万全というわけだ。

IOCのバッハ会長は管首相との会談において「我々が日本国民にコロナのリスクを持ち込むことは絶対にない」と断言し、実際にコロナ対策が機能しているとした。プレイブックが守られていないという記者の指摘は即座に否定し、五輪が日本のリスクになることは無いと強調した

すなわち、五輪が開幕する今は、感染対策が万全になされており、感染拡大は発生しないことになっている。こんなときに、感染対策を強化しようとすると、タテマエと矛盾してしまう>。そのため、与党は感染爆発リスクが高まり、衆院選に大敗するリスクが高まる現状においても、対策強化という選択肢を取れないでいるのではないか。

あまりに馬鹿らしい推測だが、今まで日本政府は希望的観測と政治の都合を、科学的知見に優先させてきた。五輪のタテマエを守るために、感染対策の強化が遅れる情勢になっていないか。

感染爆発が起こらない幸運を願いたい。

lunarmodule7 at 20:00│Comments(0)││COVID-19 

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