ここフランスにいて、つくづく思うことは便利グッズがないということ。日本から来て、生活している人たちはきっとそのことを思うに違いない。ラップがあんなに簡単に切れるのも、一人用のカット野菜がおいてあったりするのもまさに日本だからであろう。
このエントリを書くきっかけになったのが、
内田先生のブログでファッションのことが取り上げられたからである。
内田樹の研究室:モードの構造
内田先生はこのエントリーの中で、
『日本人の記号操作のきわだった特徴とは、ひとことでいうと「米粒に千字書く」ような「微細な差異の感知能力」にある。
非日本人にはまず感知できないようなわずかなグラデーションの違いのうちにくっきりとした記号的分節を発見できる能力。これが日本人の記号操作を特徴づけており、日本における流行商品の消費動向全体を規定する条件なのである。』
と語っている。これ自体がファッションに関する流行というものと結びついているかということに関しては疑問であるが、間違いなく日本人はこの能力を持っている。
「この微細な差異の感知能力」こそ、日本人に独特の能力ではないだろうか。これこそまさに、日本の便利グッズの開発につながっていくと思われ、マイナー変化を続けることでリピーターを引き寄せている東京ディズニーランドにも言える事だろう。
この微細な差にお金をだすからこそ日本人の便利グッズならびに技術はこの方面において非常に高い評価を得るに至ったと思われる。
日本において、この感知能力に伴って、すべてが改善されていく中で、最も問題なのは、便利慣れしてしまっていることではないだろうか。日本から海外に出ると常に思うことである。