そういえば、まだブログで告知していなかった。6月21日(日)の田園バロック。
38th Weekend Concert in 田園都市
http://mutsuyukimotomura.com/090621/index.html
今回のゲストは、リュートの金子浩くんです。金子くんには去年9月の僕のリサイタル「ディヴィジョンフルートとその周辺」でも共演していただいたし、僕ともしょっちゅう一緒にやってくださっている人ですが、平尾雅子さんとはコンサートでもCDでも共演していて、特に、平尾さんと金子くんの2人だけで録音したマラン・マレのCDはレコードアカデミー賞というのになったりしてとても評判です。金子くんのソロでド・ヴィゼの組曲の他、平尾さんと金子くんのデュオでのマレももちろんお聴きいただけます。
他の出演はいつも通りリコーダーが山岡重治さんと僕、チェンバロが下山真理子さんです。
リコーダー2本と通奏低音の曲はドルネルとマレ、山岡さんのソロはアンヌ・ダニカン=フィリドールの有名なリコーダーソナタ、僕のソロはヴィヴァルディ偽作(シェドヴィル編)のソナタ集「忠実な羊飼い」の4番です。
このようにフランスバロックのプログラムで、ピッチもa'=392でやります。まあ、フランスバロックはa'=392だなどと言う単純な話ではないというのは前に書きましたが、392でやるとどんな響きかというのも一つの可能性としてじっくり味わっていただけるのではないかと思います。
僕のソロはd''管のソプラノリコーダーを用います。イ長調なので、c管よりd管の方が吹きやすいのですが、d'管のヴォイスフルートを使う牧歌的な賑やかさというよりしっとり気品のある感じになってしまう。なので、今回のシェドヴィルは、d''管のソプラノリコーダーを使いたかった。
d''管のソプラノリコーダー(a'=392)なんて言うとすごく特殊な楽器だろうなあと思われるかもしれませんが、何を隠そう、392のdは440のcなのです。(半音差で440,415,392となるので、440と392は一音差)つまり、普通の440c''ソプラノを使うのでした。同様に、392ヴォイスフルートは、440テナーってことです。
440ソプラノ、440テナーと言うとごく普通の楽器という感じがしますが、392d''ソプラノ、392ヴォイスフルートとして使うと果たして違う響きの楽器のように感じてしまうのでしょうか。はてさて、ともかく聴いてみてくださいね。
Posted by lusthofmeester at
02:56
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