2010年01月03日

差音について

年末の記事で差音を聴いて音程を合わせる話を書いたのですが、差音って何?ということについて知らない方もいらっしゃると思いますので、書いておきます。

差音というのは、2つの音を同時に鳴らしたときに、2音の周波数の差が音として聴こえるという現象です。例えば、ラの周波数が440Hzのとき、ミの周波数は660Hzになるのですが、ラとミの音を同時に鳴らすと、660-440=220で、差の220Hzの音も同時に聴こえます。この220Hzの音が差音です。

どうしてこういう現象が起こるのかの説明は難しく音楽と離れてしまうので省略しますが、2人で2つの音を同時に吹くと、どこかで虫が飛んでいるような音が聴こえるのはリコーダーをやっている人は経験済みじゃないかと思います。え?そうなの?聴こえたことないよと思う方は、試しにソプラノリコーダーでやってみてください。高い音の楽器の方が差音はよく聴こえてきます。音程が少しでも外れていると差音は調子外れの耳障りな音として聴こえてきます。差音が耳障りにならないような音程をとるのが、リコーダーアンサンブルで綺麗な響きを作るうえで大事になるのです。

さて、先程の440Hzのラと660Hzのミを同時に鳴らしたときに聴こえてくる220Hzの音というのは、440Hzの2分の1ですから、440Hzのラより1オクターブ低いラの音になります。(1オクターブ高いとは周波数が2倍、逆に1オクターブ低いとは周波数が2分の1です。)つまりラとミをぴったりハモらせるたときには、ラの音が聴こえるというわけです。差音がラになるように吹けばぴったりの音程だと言うことです。

ラとミは完全5度の音程ですが、このように完全5度の場合は下の音が鳴ります。ドとソならド、ファとドならファです。

ミとその上のラならどうでしょう。ラがオクターブ上がると440Hzの2倍で880Hzになりますが、660Hzとの差は、880-440=220で、やはり220Hzになります。これはラの音でした。だから、ミとラの完全4度でも差音はラです。

差音が何になるかは、簡便には「2つの音を長3和音の構成音とみた時の根音が鳴る」と覚えていただければよく、ドとソならド、ドとミならド、ミとソならドです。と前に書きましたが、理由はそういうことです。

え?ドとミとかミとドの3度については?とか、ラが440のときはミが660だというのはどうして?とか、それを説明するために、倍音列と協和音程についても知っておいていただくとよいので、それは明日書きます。

では、おやすみなさい。

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この記事へのコメント
私は学生の頃リコーダーアンサンブルが好きになったのですが、(音がぴったり合うと、低い音がきこえてきて、それがアンサンブルの音をずいぶん響く音にしてくれたのですが)それはただ感覚だけでした。

こんな風にきちんと書いて下さってとてもありがたいです。

明日の日記がとても楽しみです。
Posted by kisibe at 2010年01月04日 00:05
kisibe様

中学生時代から良い響きを体験されたのですね。そういうことを味わうのは魅力的なことですよね。
Posted by 本村睦幸 at 2010年01月18日 18:26