April 03, 2005
ZARA

最先端のファションをどこよりも早く商品化し、兼価で販売するスペインのファッションブランド、ZARA(インディテックスグループ)。
創立20年で売上高17億ドルに急成長した。
1979年設立。現在では、スペインだけでなくフランス、イギリス、米国、日本など54ヶ国、733店舗まで成長した。
売上高でみると米国の大手衣料GAPの5分の1にしかならないが、税引き前利益の比率はGAPを上回り、14.7%と非常に高い。
衣料品店の3強として言われているのが、米国のGAP、スウェーデンのへネス&モーリッツ(H&M)、そしてスペインのZARAだ。
しかし、株式を公開していないうえ、宣伝を含めマスコミに登場することを極端に嫌うため実像はほとんど未知だ。
ルイヴィトン、シャネルなど、高級ブランドと同じファッションを彼らより一足早く商品化し、彼らの2〜3割の価格帯で売り出す。
GAP、H&M、ファーストリテイリングと同じように、SPAを採用。
自ら企画し生産した商品を自ら消費者に販売するスタイルだ。
しかし、同じSPA方式でもライバル他社と違う点が「スピード」だ。
企画から販売まで、わずか1週間しかかからない。そのスピードこそがZARAの強みだ。
近年の流行は、一気に盛り上がり、急激に落ちる。
しかもその流行のピーク期間は極めて短い。
流行を早くつかんだ者だけが大きな山を手に入れられる。
いかにリスクを小さく、リターンを大きくするかが勝負の決め手だ。
そもそも、ファッションの流行はパリのコンサル会社「スタイリストビューロー」から発生する。
年に2回、彼らが流行の色やスタイルを予測。この時点で流行は漠然としたものでしか過ぎない。
次に、素材の見本市、プルミエール・ヴィジョンは、パリコレクションなどのファッションショーを経て、次第に流行がビジュアル化される。
企画から販売までの時間を短縮することでリスクを最小限に抑える手法だ。
しかし、いくら最新の流行情報を分析したところで消費者受けするかどうかは未知数だ。
ZARAでは、いったん商品を投入してからも常に消費者のニーズに合わせて商品の細かな仕様を変えられるようにしている。売れない商品はすぐに店頭から引き揚げ、売れない理由を分析し、間髪入れずに新しい商品を投入する。
東京でプリーツスカートが流行った年がある。その年のパリの流行リストにはプリーツスカートが入っていなかったため、ZARAに品揃えはなかった。
ZARAのデザイナーは東京からのたった1つの情報を基に、2週間で東京のプリーツスカートを投入。同時にフランスでも売りだ出したところ、予想外のヒットになった。
ファッションの流行は、常にパリの専門家の思い通りになるわけではない。
ZARAの成功の裏には、何よりも優秀なデザイナーの存在がある。
スペイン本社に100人近いデザイナーが在中している。他の部門はほとんどスペイン人が中心だが、デザイナー部門だけは世界各国からエキスパート達を集めている。
彼らが1年間に開発する衣料は焼く1万1000点。1日に平均30点ものデザインを生み出している。
彼らは頻繁にニューヨーク、パリ、東京など、世界各地に出掛け、流行を追っている。
重要なファッションショーの前列には必ずZARAのデザイナーがいる。
ZARAではPOS(販売時点情報管理)システムが何の意味ももたないとしている。
何がどれだけ売れたかを表すだけでは、デザインをする際に何の役にも立たないからだ。
常に「新しい何か」を追いかけながら疾走するスピード企業だ。
GAPが中国やベトナムなどの現地工場と契約しているのに対し、ZARAの工場の多くがスペインにある。EU内では最も人件費が安い国だが、中国やベトナムと比べれば高い。
しかし、外部の工場に生産を委託すると、前もってまとまった数量を発注しなければならない。途中で生産計画が変更しにくい。
フラットな組織体制も成功の要因の一つだ。
店長は、顧客との会話で気づいたことがあれば電話や電子メールで担当のデザイナーに頻繁に注文をつける。
デザイナーも、自分が開発した商品の評判を聞くために店長に直接電話する。
親しい友人がChatする感覚で、頻繁に情報のやりとりがなされている。
ZARAの創業者、アマンシオ・オルテガは、現代のスペインで最も成功した人物だ。1937年、スペインのガリシア地方の貧しい家庭に生まれる。
13歳の時、地元の洋品店で働き始める。得意先に商品を届ける配達人を勤めるうちに、高価なガウンを半値で作れないだろうかと見よう見まねでガウンを作り始めた。
週末になると遠方まで安い生地を探しにいった。
そして手作業で作ったガウンを売り歩き、63年に初めて自分の工場を持った。
高級な衣料を低価格で提供するポリシーはこの時に根源がある。
彼は今でも暇さえあればデザインルームに赴き、若いデザイナーと議論を重ねている。
彼の相方がZARAのCEO、ホセ・マリア・キャステラーノだ。
73年、情報システムを導入する際に協力。84年、経営陣に加わった。
数字に強く、大学の非常勤講師として経営学を教えるほどだ。
この二人のタッグがZARAの成長を牽引している。
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1. ZARAが安いには秘密がある [ 美女SEN blog ] July 02, 2005 18:24
日本だと六本木ヒルズにありますね。それ以外は知らないのですが。
一年前にスペインに行ったときに、めちゃくちゃZARA流行ってました。一時期の日本でのユニクロぐらい。みんなZARAの紺色の紙袋持ってました〜でもそれ以上に流行っていたのがMANGOというお店。日本に...
2. ZARA [ ShinBLOG ] October 23, 2005 23:44
Journal:ZARA最先端のファションをどこよりも早く商品化し、兼価で販売するスペインのファッションブランド、ZARA(インディテックスグループ)。創立20年で売上高17億ドルに急成長した。1979年設立。現在では、スペインだけでなくフランス、イギリス、米国、日本な...
3. ZARA好き。 [ so tough blogs. ] January 07, 2006 18:12
ちょうどこっちに引越しして来たタイミングで、近所にZARAがオープンしたんですよね。ブログでも少し見かけてたので楽しみにしてたんですが、予想以上にお気に入りになりそうです。てか最近は特にファッションに気を使わなくなって、気づけばユニクロ指数が高くて(^_^;)まぁ...
この記事へのコメント
1. Posted by クボッチ May 07, 2005 01:01
ブログ再開したね!
久々に読んでみたけど、ちょっとしたビジネス連載みたいで非常に勉強になります。しかも結構いい点突いてる。これからも期待してるよ☆
久々に読んでみたけど、ちょっとしたビジネス連載みたいで非常に勉強になります。しかも結構いい点突いてる。これからも期待してるよ☆
2. Posted by 寂しいねこ June 17, 2005 03:28
テレサのブログを見つけた!よしゅ!hmm。テレサのマーケットアナリシスは最高です!
寂しい猫
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