なぜ回転体である地球の回転軸が変化するのかといえば、大地震による大規模な陥没隆起、あるいは両極の氷が溶けだすためによって生じる回転体の重心移動などが原因していると考えられます。太古には飛来した天体が衝突して重心移動が起こったのかもしれません。

一億年足らずの間に171回もの地球磁場の変化があったということですが、46億年の間には想像を超える地軸の変化があり、諸大陸の浮沈もあったのではないでしょうか。そうでなければ、どの大陸にも存在していることですが、太古には海底にあったはずの地層が地上で見られるということは無いように思います。

ポールシフト(極移動)は現代の地動説だと思います。地軸の変化を認めないで、地球の姿勢は不動である考えている定説こそが現代の天動説ではないのでしょうか。ポールシフト(回転軸の傾斜現象)を認めれば地球上の多くの謎が解明されてくるはずです。

新しい地動説・ポールシフト

との事なのですが、地軸が動くのと、磁力線が変わるのはどちらが簡単に起きるかといえば、明らかに磁力線の変化だと思うんですが。

とりあえず、根拠を。

 

まず、地球が天体として異常になる

地球は持続的に西から東へ回転しながら、太陽を回っている一般的な天体ですが、もしこれが仮にポールシフトが起きているとすると、これが一気に異常な天体となってしまいます。

地球も含めた太陽系は初期の回転円盤の影響で殆どの惑星が同じ方向に公転・自転を行っています。

唯一の例外は金星ですが、金星は地球とよく似ていますが、似て非なる星です。さらに金星は太陽系の中でも特殊な星なので、ここでは論外とします。

 

地球の回転軸を変えるには莫大なエネルギーが必要

もし、地軸が変わってしまうとすれば、「恐竜が絶滅してしまうような」巨大な隕石が当たらないとここまで大きな変化は難しいと考えられます。

地球が現在の方向に回転しているのは、一般的にはジャイアントインパクトによるものだと言われていますが、その時は火星の様な天体が衝突しました。

それほど大きな天体が衝突しても、地軸は23.3度しか変わっていません。

つまりは地球の地軸を逆転させるような巨大なエネルギーが発生しているとすると、その間に地球の生命が消滅してしまいます。

 

7300万年に171回のポールシフトはあり得ない

このことが正しければ、42万年に1回、約20,000kmの移動が生じ、これは1年間に換算すると約47.6m/年。100年で約4.76km移動しているはずです。

これほど移動してしまうと、人工衛星の静止軌道(高度35800km)にある衛星は軌道が狂ってくるハズなのですが、そういった話を聞いた事がありません。
(衛星軌道が他の天体軌道のせいで若干補正することは知っていますが)

補足しておくと、地軸がわずか数百年で変わってしまうことはまず、ありえません。先ほど述べた事ですが莫大なエネルギーが必要な為、生物など存続するのも難しくなるからです。

なお、仮にポールシフトを認めるなら、常に地軸が回転していないとおかしいことになります、先ほども言ったように地軸を急に変えるのは不可能なので、常に変わっていなければならないからです。

つまり、現実的に観測されていない以上ありえません。

 

ポールシフトがあると磁力も一緒に付いてくるハズ

これは磁力の原理的問題です。

地球の磁力は磁石のように永久磁石によって、磁力が生じている分けでは無いと言われています。

具体的にはダイナモ効果といって、液体金属の対流によって磁力が生まれています。この回転は液体金属の対流によるものなので、ポールシフトした直後は大きくずれる可能性がありますが、やがて回転の関係から地軸と一致してしまいます。

これは液体金属にも摩擦があるからで、水に棒を突っ込んで回転するとその周りの水が一緒にゆっくりと回転するのと似ています。

 

では、逆に磁力線が変動した説を支持する理由は

  1. 原理的に十分にあり得る現象
  2. 磁力が変動したところで、生物への影響はわずか
  3. 大きなエネルギーが必要ない

と言った点からです。

 

原理的に十分にあり得る現象

地球の中心には核物質があり、その膨大な熱がマントルを維持し、さらにはダイナモ効果をもたらし地球の磁力を生んでいる、というのは非常に有名な説です。

このマントルは液体なので、条件によっては、流れが変わってしまうこともあるでしょう。

流れが変わってしまうと何が起きるか?
対流によって、ダイナモ効果が生じているわけですから、磁力線が変化してしまいます。

さらにはおそらく流れが止まってしまうこともあるでしょう。
この場合、かなり地球の磁力が弱くなってしまいますが、地球は回転しているので、摩擦のお陰でやがて流れが復活します。

回転方向は一定なのですから、当然この場合、磁力が維持しながら極が変わったわけではないでしょう。極近くに磁力があるときだけ、磁力が非常に強く、変わる瞬間の時間は非常に弱くなる。そうなるはずです。

 

磁力が変動したところで、生物への影響はわずか
大きなエネルギーが必要ない

これは先ほどの理論と全く持って反対の部分なのですが、変動によって影響をうけるのは体内磁石を持った生物のみです。

また、そういった生物が絶滅してしまうのは、自然界の掟と言って差し支えないので問題ありません。

大きなエネルギーが必要ないというのは、液体の対流に寄る原因を持つ為で、これは海流の様に環境が変わってしまえば簡単に変わるものだと思われます。

従って、妨げるという簡単な出来事により、磁力が逆転してしまうということが、十分にありえるのです。

 

以上の理由から、ポールシフトは殆どあり得ないと思うのですが、どうでしょうか?

もし、それでも、ポールシフトがあったというなら、シベリアやアラスカが砂漠になった証拠をくれ!と言いたい。
(もしかしたら、南極かもしれないけど)

仮にポールシフトが正しいとすると、これは確実に起きうる。
なぜなら、ポールシフトが起きてる最中は極に1日中日が照ってるはずだから。

それもないんじゃあ、ポールシフトが正しいとは言えないだろうな。
(ファンタジーの世界なら良いけど)