寒いよ〜。今年の手帳。

2013年01月07日

オーロラのない空も。

アラスカにオーロラを見に行った。
もともと日数的にタイトで、わたしにしては、めずらしくというか初めて(?)パックツアーを使ったこともあり、日々は「寝る、食べる、オーロラ見る」、そして、たまに「スーパーで買い物」みたいな感じで暮れていった。
もちろん、メインはオーロラで、それはもう、出てきたときにはどきどきして、思わず声をあげてしまうような状態だったのだけど、それと同じくらい印象的だったのは、オーロラの現れない、そのまんまの空だった。

満月と重なっていたため、たぶん星はさほど多く見えてはいないのだけれど、それでもやっぱり、日本で見る空よりもずっと多くて、すばるもきらきらと輝いていた。
スキーランドというオーロラ観測地では、たくさんの日本人が北の空に向けて三脚を構えて並んでいてにぎやかなんだけど、そんな人だかりを離れて、ちょっと坂道をくだってみると、そこはもう、月明かりに照らされた真っ白な雪原に、黒々としたトウヒの林。連れがちょっと離れたあいだ、たぶん15分くらいだろうか、一人でごろんと雪の上に寝そべって見上げた空は、空気もきりっと澄んで、本当に気持ちがよかった。
空と、わたしが、ただただ向き合っていた。こういう時間って、久しぶりかもしれない、と思った。
ああ、こういう時間が、自分が生きていくにはすっごく必要で、それはだれにも侵すことができないものなんだ。

まっすぐに立っているときよりも、寝そべるという行為は、もうそのまんま自分を投げ出してしまうというか、ゆだねてしまうという意味で、すごく外の世界に向けて開かれるようなイメージが、わたしにはある。
むかしから、一人で旅しているときは、河原や草むらや、砂浜やいろんなところで、時間を忘れて寝そべったものだ。
だれかと旅すると、そういう一見「なんにもしない」行為はそぎ落とされてしまい、ニンゲンらしく直立歩行して観光したり、食事したりに重点を置かれるので(いや、すごくそれも大事なんだけど!)、なかなか難しい。

でも!
やっぱり、わたしには、寝そべって、世界と交信するの!というぐらいの気合いで、「ごろん」とゆだねる時間を、短くてもいいからキープしなきゃだめだ、と強く思った。
そうすることで、その旅を、その時間を、その世界を自分のもとに引き寄せられるのだから。

オーロラのない星空も、それはそれは美しく、吸い込まれてしまいそうだったこと、わたしは忘れない。


樹氷


m-02_16951 at 20:57│Comments(0)TrackBack(0)  

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
寒いよ〜。今年の手帳。