英国でフェンシングを指導する日本人コーチのブログ。

どうも!今年も宜しくお願いします!

今年はグリニッジの本初子午線(実際は若干ズレるらしいけど・・)から気持ちを0にしてスタート!!

これが経度0の線。
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で、やっぱりまたいでみたりして。身体が西と東で半分に・・ってわかりますか!?
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2018年も西へ東へ頑張ります!

ラーメンが食べたい。ラーメンが食べたい・・と思っていました。ロンドンには日本食のレストランが多くあり、以前このブログでも紹介した通り、日本のラーメン屋さんも店舗を出しています。
しかし、味は本当に美味しく、日本と同じラーメンでも御値段が日本の3倍。
毎度、気軽に食べる庶民のラーメンとは程遠い存在なのでした。

・・ですが、ここである革命が起きます。
近所のアジアマーケットでこんなものを見つけたのです。
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冷凍ラーメンの麺。
Yutakaという英国でよく目にする日本食材を扱ってる会社の商品です。
見た目は・・日本のラーメンのようです。
早速、買って味見をしようと思いますが、ここで問題が発覚。

スープが付いてない!!

あくまで麺は売ってても、スープがないとダメなのでは?これを買う人ってどうやって食べてるの??

うーん、なければ作るしかないですね。
材料は結構、揃ってます。
味付きメンマも購入しました。
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本格的にこだわるつもりは全くないです。
ただ、日本の醤油ラーメンに似せたいとは思ってます。

まず、鍋に昆布・いりこ・カツオの粉出汁と中華スープの素、玉ねぎ、にんにくと生姜、みりん少々を入れて煮込みます。

ラーメンを入れる器に醤油、オイスターソース、ごま油を入れておきます。

沸騰したお湯に冷凍の麺を投入してほぐし、しばらくしたらザルに移し水切り。

麺を器に入れて鍋のスープを入れたら軽く混ぜて、ネギ、メンマ、のり、自家製チャーシューをトッピング。
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たったこれだけ!!

・・でお味の方は??

ふつうに美味い!!これは・・学食のラーメンとか高速道路で有名ではないサービスエリアのラーメンくらいのレベルがあります。

これなら気軽に庶民の味としてラーメンが楽しめます!!

お料理バンザイ!

先日の休日はロンドンにある帝国戦争博物館を見学にいきました。
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博物館見学という軽い気持ちで行ってしまいましたが、見学し終える頃には気持ちがズーンと沈みました。
この博物館には世界中の戦争兵器と歴史が展示されています。
展示品は拳銃から核弾頭まで様々。
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「リトルボーイ)
各国の戦闘機や戦艦、潜水艦や装甲車の展示もあります。
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「時代の兵器」
なかでも人間魚雷という発想がイタリアにもあり、作戦投入されていた事実は、私が知らない事実の1つでした。

また日本の零戦の残骸も展示されていました。
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日本国旗と共に展示された残骸は、どういう経緯でここに展示されているかは分かりませんが、戦火の日本人が様々な思いを込めて組み立て、ここに乗っていた日本人がいたのだと思うと感慨深いものがありました。
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私は日本人としてこの博物館を訪れました。中にはドイツの人、アメリカの人、フランスの人、色々な国人が自国の歴史を垣間見れる内容で、共通して思える事は戦争は繰り返してはいけないという事なのではないでしょうか。




クラブも年の瀬、今回はクリスマスパーティーに招待されました。
俺はね〜自分のポジションを理解してるんですよ、ここはやっぱり普通に参加しちゃいけないのです!

そこで、パーティー会場にはこのコスチュームで登場です。
世界的な有名人、マリオです!
クリスマスに何の関係が!?そんなのどうでもいいんです。知名度ですよ、知名度!
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ちなみにルイージのコスチュームも持参して、選手に着てもらいました!
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楽しんで、楽しませんてもらいました!
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カデ代表遠征第3戦目はフランス。
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しかし・・結果は惨敗!!
驚いた事に、団体戦も1回戦で敗れました。ここ最近、調子が良かったのは嘘だったのか!?
だけど、実際に今大会はレベルが高かった・・。

フィンランドで接戦したイタリアのチームは今回はイタリア3としてエントリー。
あ、あの強さで第3チームとは!!
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国際遠征は毎回結果が違います。良い時があれば悪い時もあります。
負けた時こそ学ぶことが多い。この事実は変わりません。まだまだ若い選手達です。
失敗を修正して次につなげたいと思います。

ロンドンに戻る際になんとフランスからのフライトがキャンセルに!
ロンドンは4年ぶりの大雪で空港閉鎖で、フランスのリオン空港に取り残された我々は、苦渋の選択でそのまま長距離バスでスイスはジュネーブに移動。1泊して空港の再開を待つ羽目に。
同じロンドン行きが朝から2便キャンセルの中、幸い私たちの便はロンドンに向けて無事にフライト。

入国して自分の車が雪に埋まってるのをみてロンドンの積雪量を知り驚きました。
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無事に帰ってこれてよかったです・・。

教え子が年齢別で2つのタイトル!
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国内サーキット大会の最終グランプリでサミエル君が10歳以下で、フローリン君が14歳以下で優勝して年間チャンピオンに輝きました!おめでとう!

今回も英国のカデ代表と遠征でした。場所はフィンランド。
多くの選手が参加する中、英国選手は個人戦で3位、団体戦でも先回に続き銅メダルを獲得。
個人戦も団体戦もL8からは厳しい戦いでした。接戦に続く接戦で個人戦は15−14で勝利して準決勝へ、しかし、準決勝は今大会の優勝者に完敗の結果に。それでも個人でメダルを獲得できたのは大変うれしい成績でした。
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団体戦はL4でイタリアと接戦するも最期は時間切れで、3位決定戦へ。3位決定戦はアメリカに逆転勝ちで銅メダルを獲得しました。こちらはイタリアの接戦を制していれば前回以上の成績が出せたという悔しくもある成績でした。
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少しづつ、でも確実にチームは強くなっています。
まだまだ練習が必要ですが精進をして頑張ります!
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今回は日本のコーチとも会う事ができました!
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坂本コーチや加藤コーチは過去にドイツや英国で一緒に合宿もした事がある旧知の友です。
こうして世界で再会できるのは嬉しいですね!

私がロンドンのレオンポールフェンシングクラブに移籍して早いもので9か月。
日進月歩ながらも若い選手を育成する事にも成果が出てきました。
まだまだ勝つ事が目標とは言えません。しかし、子供たちがフェンシングを始めて楽しみながら試合に参加してみるという初心者が当然通るであろう道まで選手を導くのもコーチの大切な務めです。

今回は団体戦に参加してみました。この大会が初めての試合という選手もいます。
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1人では参加できなくても友達となら出場できるかも・・そんな子供達には大変よい経験となりました。
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この選手たちが将来、英国を代表する選手に成長するかもしれません。
そこまで選手を導くのもコーチの大切な務めです。
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今年も英国カデ代表コーチとして遠征します。最初の遠征(クラーゲンフルト・オースリア)で英国チームは団体戦で銅メダル快挙。
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本当に惜しくそれでいて接戦の試合展開でした。
準決勝は40-39から42-45で敗退。銅メダルをかけた3位決定戦は42-42で一本勝負の展開に・・エースのベン・アンドリュー選手が見事なトゥシェで最終ポイントを制して銅メダルを獲得しました。

いや〜コーチしている私は・・生きた心地がしませんでした。
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おめでとう英国チーム!

ハンガリーはブダペストでフェンシングを学んでいた時に日本の大学生数多く受け入れました。特に私の人生において道しるべともなった関西学連のハンガリー合宿とハンガリー人コーチ招聘合宿は、私の指導者としてび基盤であり、またその時に関西へ招聘され一緒にお仕事をさせて頂いたハンガリー人のペーター・フローリッヒ氏との親交があって、私は現在、英国でフェンシングコーチができています。

そんな恩義ある関西の大学生がロンドン合宿したいと言うならば、一肌脱がずにはいれません。

今回の英国遠征は関西大学から有志を募り1週間に日程で行われました。同伴された愛知工業大学横井監督はハンガリーや日本でも大変お世話になった私の恩師。また小西コーチは私が受け入れた関西学連ハンガリー合宿の第1期生で、お互い色々と感慨深いものがありました。
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ロンドンのレオンポールセンターで行われた合宿は、エペ・フルーレ・サーブルと充実したものとなりました。
フルーレは世界ランキング4位(11月2017年現在)のリチャード・クルーズ選手と練習ができたりもしました。
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レオンポールクラブ特徴とも言える多国籍コーチの指導も大変有意義でした。ハンガリー、ポーランド、ルーマニアのコーチに学生は様々な事を学んだようです。

合宿は大成功だったと思います。

これを機会にまた日本大学生が世界で気軽に練習できる足掛かりになればと思っております。

ご無沙汰して申し訳ありません。
気がつくとブログも書かずにすでに11月・・恐ろしく時間の流れるのが早いですね。練習、週末、試合、練習の繰り返しで毎日が過ぎてしまいます。

それでも選手と共に勝利を分かち合える事で次への意欲が湧いてきます。

国内大会でエリオット選手が準優勝。
惜しくも決勝で1本勝負で敗れましたが、それでもこの日の彼からは「やってやるんだ」という気持ちが伝わってきました。

私が教えている英国選手には珍しいコツコツと努力して地道に積み上げるタイプの選手です。

フェンサーにはいくつか分類できるタイプがあります。それは技術的なスタイルでなく性格的なキャラクターです。

エリオット選手はどちらかというと内気で感情を外に出さないタイプ。それでいて自信がなくなると途端に肩を落とすのが分かる選手でした。

今回の結果は彼にとって自信につながると思います。
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エリオット選手のようなタイプのフェンサーは比較的多いですね。
もともとフェンシングという競技が団体競技でワイワイやるより、自分でどうにかしたいタイプの人が多いです。

もちろん団体競技も上手く自分が動きながら相手や仲間の動きも瞬時に判断するオールラウンダーな選手もいます。
オールラウンダーなフェンシング選手は乱れた時に原因を自分ではなく他に見出そうとする傾向が多々ありますが・・それは置いといて、エリオット選手のように自分でどうにかしたいタイプは自身に自信がなくなった時の気持ちの急降下が激しいのです。

注意しなくてはならないのは試合中に自信を失いかけている選手には起きた失敗を撫でても意味がないという点です。むしろ練習してきた動作を明確にして選手ができる事をもう一度思い出させる方が重要だと考えます。
またコーチとしてその選手が得意なシチュエーションを練習で見出して、試合中に戦略に取り入れる事も大事です。

フェンシング選手が100人いれば100通りのフェンシングがある・・奥が深い剣の道です。




ロンドンで生活していながら観光には時間がなく行けませんが・・先日、美術館に絵を、空軍博物に飛行機を見に行きました。

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ゴッホの自画像
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空軍博物
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ムスタング・・子供の頃にこのソフトグライダーをよく買ってたな〜何機が屋根や川に流された事か・・まさか本物が拝める日が来るとは!

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ロンドン市内を散歩


街も歩いて、いい気分転換になりました!

久しぶりのブログ更新になってしまいました。更新ができない間も、私のフェンシング生活は日々続いております。
昨年は母の体調の事もあり、参加を見送った南フランス合宿に今年は参加しました。
昨年参加できなかったのに、今年も声をかけて下さったフランス人マネージャーのフィリップさんに感謝しています。また、今回は英国で指導しているフランス人の教え子と参加する事も実現して素晴らしい合宿となりました。
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ロンドンに戻ってからはレオンポールの合宿が2週間連続で行われました。1週目は国際ユースキャンプ。15歳以下の子供達を対象にしたフェンシング合宿ながら25人の選手が参加。フランス、スイス、ノルウェーからも参加があり充実した練習ができました。
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2週目は実戦練習を中心としたシニアの強化合宿。こちらもドイツ、フランス、スウェーデン、遠くはマレーシアからも参加があり、参加は40人以上。新シーズンに向けて切磋琢磨の練習できる良い合宿となりました。
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合宿が終わってすぐに国内のオープン大会でしたが、日本のテレビでも紹介して頂いたジェシカが優勝しました。
また優勝コレクションの写真も増えて嬉しい限りです。
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夏も過ぎ去ろうとしてますが、9月から新シーズン!!心機一転で頑張ります!

2017年6月19日、母が他界しました。
1年前に膵臓癌の告知を受け、治療を続けていたのですが、最期は自宅にて家族や親戚・友人に看取られながら安らかな眠りにつきました。

亡くなる直前でしたが、母が私に残してくれた言葉が忘れられません。

「頑張らなくちゃね、まだまだ頑張らなくちゃね、その為に今までだって頑張ってきたんだからね」

ロンドンに戻ればもう会えないかもしれないと思うと私は溢れる涙を堪えられずにいました。しかし、母は私が「自分の居場所」に戻れるように背中を押してくれたのです。

「そうだ・・いまの場所にたどり着けたのだって自分一人の力じゃない、母さんも頑張って支えてくれてたんじゃないか」

そう自分に言い聞かせて、母を抱きしめ「頑張るから、まだまだ頑張るから・・」と声を振り絞って伝え、母と別れました。

それが最期の別れとなりました。

ロンドン戻って2週間後に弟からの危篤の連絡があり飛行機をすぐ手配して日本に向かったのですが、看取る事は叶いませんでした。

いつも笑顔だった母は周りの人の笑顔が大好きでした。

そんな母を慕ってくれてた方々が通夜と告別式には大勢集まって下さいました。
「母さん・・すごいな」
400人以上の人に見送られる母の遺影を前に、父がポツリと呟いたのが印象的でした。

25日の告別式は私が取材して頂いたNHKの番組「挑戦者たち」の放送日でした。
幸いな事に母が亡くなる前に、私のドキュメンタリーの試写版をプロデューサーさんから確認させてもらう事ができ、母にも私がロンドンでフェンシングを指導している姿を観てもらう事ができました。

番組の中で一瞬ですが母の声が入っていました。告別式の日に母の声が衛星放送で世界中に流れたのだと感動しました。
(編集してくださったスタッフの方々にから感謝しております。一生の宝物です。)

母は少し早めに旅立ってしまいましたが、母の言う通り、まだまだ頑張らなくてはなりません。母がもういないなんて未だに信じられません。電話かけたら、いつものように出てくれるんじゃないかとすら思います。
母は癌を患いながらも私に多くの事を教えてくれました。
命の尊さや限りある時間、家族の大切さ、両親への感謝。
そして何より・・母の愛情、優しさ。強さ。

また、いつか母と再会できることを信じて、その時には自分がやってきた事を胸を張って伝えられるように、これからは生きていこうと思います。

NHK BS1の「挑戦者たち」を観ていただいてありがとうございます!たくさんの方々からコメントを戴きました!
私自身、初めてのドキュメンタリーで緊張しましたが・・素晴らしい編集をして頂いて感謝感激です!

オンエアの全英選手権では負けてしまいましたが、有望な若手選手のオーエンは国内ランキングポイント大会で優勝を飾りました!
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今回は落ち着いて試合を勝ち進んでいたと思います。まだまだ発展途上のデコボコなコンビですが、選手は伸び盛りです。
これから2人3脚で頑張ります!

今後とも応援よろしくお願いします!



NHKのBS1放送「挑戦者たち」という番組で取材して頂きました。深夜の10分番組ですが、英国のロンドンでフェンシングコーチをしている私の事をブログ読者の方にもっと知って頂ければ幸いです。

どうぞ宜しくお願いします!
www4.nhk.or.jp
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英国はシェフィールドで開催された女子エペFIEサテライト大会でジェシカが準優勝しました。
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惜しい!実に惜しい・・・デンマークやポーランドなどの他国の選手を破り最後は英国選手に敗れました・・。しかし、このサテライト大会は国際ランキングポイントが獲得できるFIE公認試合。

ジェシカは人生初のランキングポイント3ポイントを獲得です。

おめでとう!

4月に入ってもフェンシング三昧。
レオンポールの春休み合宿に、インディゴキャンプというフェンシング合宿の連続です。
そして更に、車いすフェンシング日本代表選手の櫻井選手が合宿に参加です。

櫻井選手も何度か英国で練習しているものの、私がロンドンに移籍してからは初めての練習です。
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レオンポールフェンシングセンターでは様々な国のフェンシング選手が練習をしています。
櫻井さんが滞在中に練習をしただけでも、アイルランド、スイス、マリ、シンガポール、タイ、カナダ、フランスなど・・・充実した練習ができたようです。

また櫻井選手・・・なにやらカメラに話してますが・・・このお話はまた後日!
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レオンポールでの練習を終えて、私たちはインディゴ合同合宿に参加する為にロンドンを離れます。
このインディゴキャンプでは元英国軍人さんに何度も対戦をしてもらえたようです。

また今回、車いすフェンシング男子エペ世界ランキング1位でリオ・パラリンピック銀メダリストのピィア・ギバー選手が練習に駆けつけてくれたのです。
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相手は男子でクラス分けもAの選手、櫻井選手ではまだまだ歯が立ちませんが、そんな凄い選手から1ポイント、2ポイントでも獲れた事が最高の経験となり自信にもつながるのだと思います。

櫻井選手もピィア選手も次はオランダでワールドカップです。
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国は違えど一緒に切磋琢磨できた仲間には頑張ってもらいたいですね。

今回のカデ世界選手権は違った裏方事情がありました。

ここ最近で世界協会はU17の大会で違った試みを取り入れています。
それが全種目のミックス団体戦です。

これは男女3種目フルーレ・エペ・サーブルの合わせて6種目から1名の代表を選抜。
1種目5ポイントの30本勝負の団体戦をするという仕組みで、対戦の組み合わせは、個人戦の成績トータルが良いチームが高い。
つまり優勝や2〜3位などの選手が各種目でいる国はシードが高いし、各種目でT64で敗退した国はシードが低い。

大変面白い試合ではあると思うが・・・各国の代表チームとして大変なのは選手の選抜。
英国の場合、ここで失敗しているのが、選手の選抜を「個人戦で一番成績の良かった選手」としていなかった点。さらに団体戦を辞退する場合は先に帰国しても良いという点。

まぁ、代表コーチが選手の試合放り投げるような形で帰国を手配していた英国協会なのでなんでもありなのだが・・。

まず、団体戦に出場したい選手は当然ながら団体戦の日までホテルを予約している。
でも出場は1名のみ。

女子は一番成績が良かった選手が大会前から団体戦は辞退していた。彼女は親と共に個人戦終了後に英国へ帰国。

残り2名で選考をしなくてはいけないが、1名はヨーロッパ選手権でメダルを獲得しているものの今回の大会ではT64で敗れたA選手、もう1名は今回の大会でT32に残っているB選手。

代表マネージャーや英国のエペ統括マネージャーとも話して、今回は全体シードを考え全ての種目でT32以上で揃える(女子サーブルは最高がT64で男子エペはT16)という結論に。

コーチの私としてもA選手は膝に若干違和感がある(選手は認めないがサポーターを使用)ようで、Aの場合、ジュニアの代表にも選ばれジュニアの団体戦もある。特にジュニアは4番手のいないギリギリのエントリーとなる為、Aがミックス団体戦で怪我、もしくは膝が悪化した場合に英国ジュニアは団体戦に出場できなくなる事を懸念。

以上の理由からB選手を団体戦に起用しました。

この決定に、A選手の母親と母親が連れてきていたA選手のコーチが激怒。

母親は「うちの子が一番で、他の選手なんて底辺なのになぜ?」「ほかの国のコーチも英国のコーチは馬鹿だと言ってる!うちの子を起用しないなんて狂ってる!」、A選手のコーチも「私も仕事できている私の仕事を取り上げないで」と私に詰め寄ります。
(そもそもこのコーチは、その主張なら、なんで英国人同士で負けるような事態になったんだよ?って事が解ってない)

まぁ・・一応、説明しました。チームの成績とシードの順番、怪我の懸念とジュニアの試合・・。
到底、理解不能なほど怒ってまして、終いにはジュニアも出ないでいまから帰国すると言い始める。
私も「馬鹿でも狂ってても結構。でも決定は変えません」と言い、英国の統括マネージャーに電話。
事情を説明して、マネージャーからA選手の母親に「ここで帰国したいようでしたら問題ありません、ただ、今回の事情で世界選手権を辞退されるならば今後の代表は選抜されません」と話してもらいました。

A選手とB選手にはしっかり話をしてA選手は納得してました。ジュニアでしっかり結果を出してほしい事も伝えました。それでも母親には私は娘を外した異常者なのでしょう。残念ですがこういう事も時としてあるのです。

・・・とまぁ、そんな話は大した裏事情じゃないんです。小さな出来事だったんですよ、私には。


実はとんでもないミスを大会滞在中にしてしましまして。
3日ほど凹んでました。いや・・実は今でも少しひきずってます。

気を取り直して頑張ろう!

英国の代表コーチとしてブルガリアで行われたカデ(U17)世界選手権に参加してまいりました。
残念ながら代表選手との事前の練習もないままの試合参戦。最近の英国協会はあまりユース世代の選手に興味がないようです。

それでも任されたからには責任をもって選手を勝利に導く、それがプロってもんです。

今回一番最初に遠征の違いを感じたのは、自身の環境の違いです。
いままでTRUROからはるばる4時間かけてロンドンの空港まで移動していましたが、今回は経ったの45分で空港に到着。移動が楽だというのは本当に助かります。

試合は女子3名が到着日・準備日、試合と3日間、その間に後半の男子3名が現地到着で準備日、試合と続きました。
女子の試合では残念ながら英国代表選手同士がトーナメントで対戦。
1人の選手はヨーロッパ選手権でメダルを獲得した選手だったのですが、一本勝負でもう1人の選手が勝ち上がりトーナメント32へ、またもう一人の選手がポルトガルの選手を破り32へ。
「T32を戦う英国選手」
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トーナメント32では2名の英国選手が接戦しますが、ロシア選手、ウクライナ選手に敗れる結果となり、2名がT32、1名がT64という結果となりました・・・しかし、この結果が大変な争いを生むとは私はまだ知らなかったのです。

男子は2名は順調に勝ち上がりますが、こちらもなんとトーナメントで英国代表同士の対戦。
1名はグループ戦で勝てる試合を剣の不整備で落としてしまいます。剣の整備さえしっかりできていればもっと勝てたのが残念すぎます。ぎりぎりトーナメントには残りましたが、シードが上のルーマニア選手に11−15で敗れました。

英国代表同士の戦いはティム選手がジョシュア選手に15−13で勝利してT64へ。
次がフィリピンの選手と対戦。シードはフィリピン選手が上だったので、序盤は警戒させて相手を観察。かなりスピードはある選手で良い選手です。しかし、攻撃のパターンがあまりないらしく、ティム選手にはポイントが先行した段階で、相手の攻撃を待たせて反撃に出るように指示しました。
時間を使って相手が攻撃に転じるしかない状況になった段階で、攻撃にはディフェンス、または逆に攻撃に転じるという攻防になり、15−11で勝利。続くT32ではドイツの選手と対戦。
この試合は序盤を焦ったティム選手が先行される形となってしまい、苦しい展開。
しかし、相手選手が攻撃の手を休めない点が功を奏します。なんとか中盤で追いつき、終盤も同じようにポイントを奪い15−10でT16へ。

ここで・・・なんとも悲しい状況に。
代表コーチの私はフライトの時間が迫っており、選手を残して会場を去るというあり得ない状況になるのです。
つまり・・・英国協会は選手がT16以上に上がるなんて考えていなかったという事です。
非常に悔しいですが、私は会場を去り、バスの中でティム選手がT16でアメリカン選手に敗れた連絡を受けました。
「英国カデ代表」
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今回の世界選手権では様々な人と再会ができました。また昨年12月に開催された日本ユースのロンドン合宿で一緒に練習をした日本選手が日本代表で頑張っている姿もみれました。
嬉しい限りです。
「チームワークで選手を支える日本代表」
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次回の青二才では、今年のカデ世界選手権での裏事情編をお伝えします。

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