SS1/3200s, F1.8, ISO100, 55mm 長崎県長崎市 伊王島にて

 余談ですが、今月30歳になりました。20代から30代へ。名実ともにおっさんへ。それなりに重要な節目だと思います。
 というわけで、立派なおっさんになった僕への贈り物の意味も込めて、思い切って新しいカメラを買いました。SONY Eマウントフラッグシップ、α7RIIです。僕のこれまでとこれからを象徴するアイテムならば、これこそが相応しいのではないかと。決して長く使えるアイテムではない、デジタルカメラ。ここらあたりも僕らしいところです。


 「α7IIよろしく、α7RIIは5軸手ブレ補正と、あとはせいぜい電子先膜シャッターが加わる程度だろう」。大多数の人はそう考えていたことでしょう。僕もそうでした。ところが、いざ発表されたα7RIIは、まさにα7シリーズの集大成。裏面照射型フルサイズセンサー、399点像面位相差AF、単独での4K動画記録、倍率0.78倍のEVFなど、新技術満載のカメラに仕上がっておりました。

 では、今まで僕が使っていたα7Rと比較する形で、シューティングレポートをお送りします。画質はα7Rとほぼ変わりませんが、使いやすさは段違いでした……!



SS1/2500s, F5.6, ISO100, 55mm

SS1/40s, F16, ISO100, 55mm

 α7RIIのテスト撮影のため訪れたのは、長崎市伊王島。長崎市から車で30分ほどの小さな島です。天候は快晴。長崎の海を青く照らす、秋空の日でありました。

 見て頂きたいのは2枚目の55mmでSS1/40sというあたり。高画素かつシャッターショックが大きすぎるα7Rでは、このSSで手持ち撮影をすればまずブレます。ですが、電子先膜シャッターと5軸手ブレ補正を搭載したα7RIIでは、まったくブレの気配はありませんでした。

 パンフォーカスが好きな僕はFE55mm f1.8のレンズでもF16やF22を多用しますが、ISO100だと晴天でもこのあたりのSSになってしまいます。α7RではISO感度を上げるか三脚を使うかしかありませんでした。
 一方、α7RIIであれば55mm、SS1/15あたりでも手持ち撮影できます。α7Rより少々重くなってしまいましたが、機動力はぐっと増しました。

 たぶんこれからは日中に三脚を持ち運ぶことはないですね。滝等は別ですが……。

SS1/1000s, F4.0, ISO100, 55mm

SS1/50s, F11, ISO100, 55mm

SS1/1000s, F4.0, ISO100, 55mm

 写真はすべてCaptureOne Pro 8(for sony)にてRAW現像を行っていますが、行ったのは露出補正とトリミング程度で、ほぼデフォルトのままです。特にいじらずとも綺麗な色が出てくれました。

 ちなみに、α7Rでは実絞りの状態でAFが働くためF8あたりですでにAFは使い物になりませんが、α7RIIでは一時的に絞り開放した状態でAFが働くため、F16でもF22でもAF使えます。格段に便利になりました。むしろ前が不便すぎました。
 一応、α7Rでも露出シミュレーションをOFFにすればレンズは常時開放状態になるのですが、それだとEVFのメリットが薄れてしまいますからね……。

SS1/125s, F11, ISO100, 15mm(Fisheye)

 METABONESのマウントアダプターを介してキヤノンのEF8-15mmで撮影しました。α7RIIですとAFも実用的で、スピーディに合焦します。マニュアルで焦点距離を設定すれば手ブレ補正も効きますね。EFレンズが普通に使えてしまいます。

SS1/100s, F16, ISO100, 19mm

 倍率0.78倍のEVFのおかげで構図はとても決めやすいです。太陽を入れても目を傷めないEVFが僕は大好きです。

SS1/2500s, F4, ISO100, 55mm

 相変わらず背面液晶がバリアングルでないのは残念ですが、90度チルトしてくれるのでまあ……。大体どんなアングルでも撮影できます。

SS1/800s, F2.2, ISO100, 55mm

 こちらサイレントシャッターで撮影した写真です。ほぼ無音で撮影できる素晴らしい機能なのですが……女性と男性の肩付近になにか出ているのがわかるでしょうか。これ、撮影後プレビューの時点で出ています。サイレントシャッターの弊害でしょうか……。ファームウェアVer.が1.00なので、アップデートすると直るかもしれません。

SS1/125s, F8.0, ISO100, 55mm

SS1/250s, F8.0, ISO100, 19mm

SS1/500s, F2.2, ISO100, 55mm

 もう語ることがなくなってきました。シャッターショックはじめ、α7Rで気になっていたところはほぼすべて改善され、気軽に撮影できるカメラになっています。α7Rはとにかく気を使いますからね……。

SS1/80s, F2.2, ISO100, 55mm

SS1/640s, F1.8, ISO100, 55mm

SS1/200s, F2.2, ISO100, 55mm

 カメラバッグにはα7RIIに加え、レンズはFE55mm、FE16-35mm、EF8-15mm、EF-S55-250mmの4本。あとは各種レンズフィルターとレンズペン、そして予備バッテリー3個を入れていました。バッテリーはα7Rより持たないですね。約2時間半、158枚の撮影でバッテリー残量10%でした。
 ただ、モバイルバッテリー等で充電しながら撮影できますし、バッテリーの物量で押せばなんとかなります。一日に数千とか撮る方はさすがにつらいでしょうが……。



 やはり語るべきは使い勝手の大幅な向上ですね。三脚を持ち運ぶ必要がなくなったため、カメラバッグにレンズを4本入れていても総重量は4.8kg。システム全体を軽くできました。

 なお、高感度撮影は行っていませんが、ISO3200や6400でも普通に使えるはずです。それくらいの感度ならα7Rでも使えますし。
 ダイナミックレンジ等の画質面はα7Rと大差ないかなと。やや白飛びしにくく、またホワイトバランスが素直になった感じはしますが……。

SS1/2500s, F1.8, ISO100, 55mm

 というわけで、簡単ですがSony α7RIIシューティングレポートでした。プロトタイプであったα7Rを経て、ついに完成したα7RII。このカメラで、これからの僕の旅を記録していきたいところです。