April 2006

April 16, 2006

F

56907c07.jpgそいつはことある毎に俺を睨み付けた。怒ったときは勿論、苦しいときも、悲しいときも、嬉しいときでさえ、そいつは俺を睨んでいた。

人はそいつの笑顔を素敵だと言う。図太そうな唇。どんな夢でも飲み込まんとする大きなを弛ませ、豪快に笑う。俺の記憶にも幾つかある笑顔(ただ、どの笑顔も俺に向けられたものではない)は破顔一笑。確かに素敵だ。しかし、俺はそれを向けられたことは殆どない。
何時からだろうか。睨む睨まれる関係を特別で尊いものと考えるようになった。他の誰も俺ほど睨まれていないだろう。肉親でも恋人でも友人でもない唯一無二の距離感。例え憎悪の黒で彩られていようがその距離は尊い、と。歪んだ思考回路はストーカーの素質充分だ。

先日、そいつがアメリカに旅立った。予定では一年の語学留学。旅立つ姿を見送りに成田空港まで足をはこんだ。
ただっぴろい搭乗ゲートの片隅で手続きをこなすそいつを見つける。傍らには恋人、家族も一緒だ。暫しの別れを惜しみつつも、見送りの決意に満ちた各々。いい塩梅。搭乗時刻まで、カウントダウンを数えるように友人たちが見送り(または電話、メールで)、イッテラッシャイを告げる。俺はわけあって一睡もしておらず。眠気のせいか、特に絡む事無く淡々と。
旅立ちの時間、それまで眠っていた歪んだ愛情。最後に一度だけ睨まれておこうと暴れ出した。抑えることができず、俺はそいつの元まで行って「(クソチビよ)サヨオナラ」と手を振った。すると、そいつは睨むことなく笑顔を浮かべた。皆がよいと口を揃える笑顔かどうかは知らないが、悪いもんじゃなかった。
睨まれなかった俺はいいのかわるいのか。
代わりに俺のすぐ横に居た外国人に睨まれた。振った手が当たったらしい。

何はともあれ、もうそいつと会うことはない。睨まれることがないと思うとせーせーするのだった。せーせー。

おしまい

m-13_30380 at 22:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日記 

April 13, 2006

僕の弟

実家に帰って、親のパソコンを見たらがBAKAになっていた。

m-13_30380 at 19:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日記 

就職するかもしれない

今年はフリーで映像をやってく、という流れだった(『フリーで映像』なんて危うげな響きだろう)。
が、昨日起こったふとしたことから、就職するかもしれなくなった。


おわり

m-13_30380 at 18:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日記 

April 12, 2006

聖地

c25ba09b.jpg先輩の試合を観るため後楽園ホールへ行ってきた。

先輩は残念ながら負けてしまった。何発かいいパウンドが入ったようにも見えたが、相手は巧かった。悔しい。
ただ、先輩はこんなもんじゃない。今までスパーした選手の中でも、特に強いと感じてる人だ。きっと再起し、一発かましてくれるだろう。試合冒頭、ハイキックを出しただけで会場をどよめかせた瞬間。忘れまい。

相手の粘っこい寝技は見習わなければならないほどに、凄かった。一度寝かせたら、動き続けてグラウンドをキープ。柔術は茶帯だそうで。紫帯までならばスパーや試合経験があり何とかなると思っているが、紫と茶の間には青と紫以上の差があるのやもしれぬ(柔術の色帯は白、青、紫、茶、黒の順)。勿論人によりけりだが。

どうでもいいが、試合当日。東京はかなりの雨模様。
毎年今頃にふってる冷たい雨。「もう四月なのに」「もう桜が散ってしまう」お約束の嘆き。それらを知ってか知らずか、雨は一生懸命に大地に恵みをあたえる。
冬と言うにはもう遅い気温。梅雨と言うにはまだ早い湿度。曖昧な気候に、生温い時間。適当で中途半端がそれなりに好きである。そう思って、町田を歩き回ったら靴がすぶぬれ。気持ち悪い。


おわり

m-13_30380 at 16:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日記 

April 07, 2006

仕事

仕事が決まった。
所謂『シューショク』という形ではないけれど、仕事をもらえることになり、ニートに毛が生えたような立ち位置を確保した。突然の決定。30時間超の映像の再編集はけっこう疲れた。それなりの慌しさで3月後半は過ぎていき、あっという間に4月になった。
3月を回想すると、体調を壊して点滴生活を余儀なくされたり、進路が決まったりで色々あった。まぁ、自分のことはどうでもいい。

友人TakAsHIが芸能事務所に所属することになったことが何よりの驚き、である。
芸能界という華やかな舞台を戦場に選ばんとする彼。以前「裏方を極めていきたい」と語っていた印象が強く、今回の選択には中々驚かされた。正しく青天の霹靂。
最近彼と酒の席を一緒にすることがあった。丁度初仕事をこなしてきたという彼は、その興奮か、延々としゃべり続けた。現場で見た芸能人について語る姿はまだまだ素人っぽいけれど、まったく緊張しなかったと胸を張る(?)姿はこれからの決意を感じさせた。

とても嬉々としてことばを重ねる彼を見て、人生楽しんでナンボだと思った。

おわり

m-13_30380 at 19:50|PermalinkComments(5)TrackBack(0) 日記