ボーダーにブレイクされたお話 その7ボーダーにブレイクされたお話 その9

2017年09月15日

ボーダーにブレイクされたお話 その8

<前回のあらあすじ>
復活したボダ美が部屋に籠城した

玄関外に取り残されたおれとボダ母。あんだけ娘から目離すなって言ってたのに、この親も共犯なんじゃないかとすら思えてきた。扉越しにボダ美を説得しはじめるボダ母。

78_BL玄関ドア-thumb-200xauto-280











「あなたこれ以上迷惑かけてどうするの!」

「全部センパイが悪いからこの部屋で死ぬの!」

「ナカジマさんに迷惑かけるだけだからやめなさい!」

「迷惑かけるために死ぬんだよ!邪魔すんな!」


あぁ…めんどくさい…死ぬほどめんどくさい…


死ぬ死ぬ詐欺のボダ美も、事を荒立てるだけのボダ母も全部消えてなくなってほしい。心からそう思ったおれは、非常階段のところで本日2度目となるお兄さんコールをした。

「今朝方ご迷惑をおかけしたナカジマですが、あの、また部屋を奪われました…」

「すぐに行くので待っててください」

おれ達に会話はいらない、みたいな伝え方だったけど全てが伝わったようだ。ボダ美にもバレてないのであと10分くらい適当に説得して時間稼ぎをしようと試みた。

「ボダ美〜、もうわかったから。いいから開けてくれ」

「……部屋入れたら私のこと追い出すでしょ」

「もう諦めた。朝から色々ありすぎてとにかく寝たい」

「……センパイだけなら入っていいよ」

入っていいのかよ…なら最初から開けろよ。と思ったが、もう何もかもどうでもよくなってるのでナカジマは怒らない。すんなりと鍵を開けるボダ美。その表情は心なしか嬉しそうだったが、無視してまっすぐ自分の部屋のベッドに横になった。

「セーンパイっ!」

うるせぇ…なんなんだこいつ。

「怒ってます…よね?」

お兄さん、早く来てくれ。

「怒ってない。怒ってないからちょっと寝かせて…」

img_1293



ピンポーン!!







その時、玄関のチャイムが鳴った。

「ナカジマさーん!大丈夫ですかー!?」

到着した警官が扉ごしに声をかける。鍵はさっき入ったときに開けたままだ。いつ入って来てくれてもいい。ボダ美は何が起きたのか理解が追いついてないようで戸惑っている。

「センパイ、裏切ったの!?」

もはや意味不明すぎて掛ける言葉もないが、事態を把握したボダ美が何故か慌てて台所に向かう。と、同時に3人の警官が部屋に入ってきた。お兄さんと姉御に新キャラの若い男性。戻ってきたボダ美の手にはセラミック包丁が握られていた。が、一瞬でお兄さんに振り払われた。あんな先端が丸く加工された包丁で何をしたかったのだろうか。

「なんなのよ!あんたたちは!?」

追い詰められたボダ美が癇癪を起こす。

「てめぇ!!!!いい加減にしろよ!!!!!!」

おぉ…お兄さんがキレた…

「てめぇみたいな人に迷惑しかかけられないクズはなぁ、死ぬまで一人で生きてればいいんだよ!!」

「あんた今クズって言った?一般人に向かって!?今の問題発言、警察に言いますから」

「警察はおれだよ!言ってみろよ!」

笑ってはいけないけど笑いそうになってしまった。

「いいからさっさと出てけよ!迷惑なんだよ!」

「わかったわよ!けどあんたは、絶対に許さないから…」

お兄さんの体当たりの演技?にボダ美も面を食らったようで、いそいそと部屋の掃除をし始めた。意気消沈しているボダ美を姉御警官がなだめながら掃除を手伝っている。こちらではお兄さんが「お疲れ」と言った感じで一息ついていた。

「俺が悪者になればあの子も怒りの矛先が変わるでしょ」

「本当にありがとうございました」

「彼女とは付き合ってたの?」

「付きあってません」

「じゃあなんであんな子家に入れちゃったのよ」

「わかりません…」

言いたい事も言えないこんな世の中だけど、この日ボダ美は家を出ていった。部屋から出る直前に「一生許さないから」と言いながらこちらを見たときのボダ美の目は今でも脳裏に焼き付いている。こうして、2ヶ月間という短くも長かったボダ美との同居生活は終わりを迎えた。

ボダ美によって迷惑をかけてしまった友人達に報告をしなければならない、とその夜は秋葉原に行きD氏と居酒屋で解放された時間を過ごしていた。悩みの種もなくなり今日からやっと自由に寝れる。そう思った矢先、携帯に着信が入った。かかってきたのはその名前を見たくもない、ボダ美の母親からだった。

「もしもし、なんでしょうか」

「ボダ美が、いなくなりました…」


つづく━

m-13_62278 at 00:00│Comments(7)

この記事へのコメント

1. Posted by 読モ   2017年09月15日 00:32
まだつづくのかよおおおおおお!!!
2. Posted by パペ   2017年09月15日 00:48
不謹慎ですが、続きが気になりすぎます。精神を病んだ人間の怖さ、体験したくはないですが、身近にいつ起こっても不思議じゃないですよね。
3. Posted by ぬ   2017年09月15日 07:04
それ系の人に目をつけられると、終わっても終わっても終わらない、エンドレスな怖さがすごい伝わってきます。
4. Posted by け   2017年09月15日 07:25
無限回廊かなにか?
5. Posted by 動画勢   2017年09月15日 10:02
永久コンボがあるのにバーストがない糞ゲ
相手のミス待ち
6. Posted by ボダ美   2017年09月15日 10:11
次回「ボダ美、再び」
7. Posted by あ   2017年09月15日 12:20
許さないもなにも、パイセンなんも悪いことしてないやん...。
とりあえずボーダブレイク美さんはおっぱいは大きいの?

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
ボーダーにブレイクされたお話 その7ボーダーにブレイクされたお話 その9